■NCD<4783>の事業概要
1. 事業概要と特徴・強み
同社はトータル・ソリューション・プロバイダーとして、IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)とサポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)、及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。独立系として57年にわたる豊富な実績で培った高技術・高品質サービス、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識、ワンストップでサービスを提供するトータルソリューションを強みとしている。
システム開発事業は基幹業務系システムの開発・保守受託が主力
2. システム開発事業
システム開発事業は中堅企業・大企業グループ向けに、システム構築ソリューション、インフラ構築ソリューション、パッケージ・ソリューションなど、基幹業務系システムを中心に企画・設計・開発・構築・テスト・導入・保守・運用を受託するシステム・インテグレーションを展開している。大規模システム構築から小規模システム構築まで、57年にわたる豊富な実績で培ったノウハウをベースに、同社独自のシステム開発標準NS-SD(NCD Standard System Development)や、プロジェクト管理標準NS-PM(NCD Standard Project Management)を構築し、安定した品質を担保するシステム開発を実現している。
パッケージ・ソリューションは、中堅企業のように短期間かつ低コストでシステムを導入したい企業向けのソリューションとして、戦略的パートナー企業のパッケージソフト導入・カスタマイズ・運用支援などのソリューションを提供している。特にOracle(オラクル<ORCL>)のアプリケーションや、オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>の基幹業務システム「奉行シリーズ」を導入するシステム構築を強みとしている。OBC「奉行シリーズ」に関しては、OBCパートナーの中でも最大規模の導入専任チームを持ち、2024年8月には2023年~2024年シーズンの販売活動実績などが評価され、「OBC 奉行 Award 2023-2024」において「地域優秀賞」を受賞した。
クラウド分野では、パブリッククラウドベンダー最大手であるAmazon(アマゾン・ドット・コム<AMZN>)のAWS(Amazon Web Services)を、同社の駐輪事業基幹システム基盤に採用して構築・運用ノウハウを蓄積するとともに、AWS活用ソリューションとしてサービス提供している。またSalesforce.com(セールスフォース)日本法人認定パートナーとして、世界No.1のクラウドCRMプラットフォーム「Salesforce」導入支援にも多数の実績があり、「Salesforce」向けの課金型サービスとして、自社開発のオリジナルツール(タスク管理ツール「SMAGANN」、帳票作成ツール「Smart Report Meister」、画面作成・データ可視化ツール「Smappi」)など連携パッケージツールも提供している。さらに、日系企業のグローバル展開を支援していることも特徴である。ビジネスエンジニアリング<4828>のグローバル対応ERP「mcframe GA」や、中国シェアNo.1ERP「用友 U8」などに対応してERPパッケージ導入支援を行っている。
2023年10月には「AWSソリューションプロバイダー」認定を取得し、AWSソリューションプロバイダープログラム契約を締結した。今後はOBCの「奉行シリーズ」、パナソニックグループのワークフローシステム「MAJOR FLOW」とともに、アマゾン「AWS」をパッケージ・ソリューションの柱として事業展開する方針としている。
サポート&サービス事業は保守・運用のアウトソーシングが主力
3. サポート&サービス事業
サポート&サービス事業はアプリケーション保守・運用ソリューション、インフラ保守・運用ソリューション、業務サポート・ソリューションなど、顧客のシステムやアプリケーションの保守・運用をアウトソーシング・サービスの形で受託するサービス・インテグレーションを展開している。
ネットワークシステム構築や保守管理などにおいて複合障害にも対処できる専門のエンジニア集団が、顧客のシステム運用部門に代わって包括サポートする保守・運用のアウトソーシング・サービスである。本社及び長崎の2拠点のMSC(マネージドサービスセンター)で連携し、24時間・365日対応のリモート監視やサービスデスク対応などによって、システムやアプリケーションの保守・運用に関するワンストップ・テクニカルサポートを実現している。またAWSやMicrosoft Azure等のクラウドサービス導入支援も行っている。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠した同社の運用標準NS-OS(NCD Standard Operation Service)を構築し、顧客のITインフラ運用管理コストの削減を図っている。顧客と回線を繋いでリモート監視するためコスト面の有利さも強みとなる。大手生保向けサポートサービス案件では、ヘルプデスク・サポートサービスやインフラ・サポートサービスとともに、顧客のもとでサポートを行うオンサイト・サポートサービスも提供している。
豊富な実績で培ったノウハウ、迅速な対応力、柔軟なサービス力、包括的サポートなどを強みとして、同社がシステム構築を受託した顧客の保守・運用にとどまらず、他社が構築したシステムやアプリケーションの保守・運用を受託していることも特徴である。なおサポート&サービス事業の拠点においては、高度なセキュリティ環境で災害時等の事業継続計画(BCP)への対応を強化している。
IT関連事業は大手優良顧客との強固な顧客基盤を構築
4. IT関連事業は強固な顧客基盤を構築してストック売上比率8割以上
IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)では、大手生損保、大手エネルギー会社、大手メーカーなど大手優良企業との強固な顧客基盤を構築し、長期継続取引が多いことも特徴である。システム開発業界は一般的に、中堅企業が大手SI(システム・インテグレータ)企業の下請けとなる二次請け・三次請け受託の多い業界構造だが、同社の場合はエンドユーザーとの直接取引(一次受託)が8割以上を占めている。同社の技術力・品質力の高さを示す数字と言えるだろう。また大手優良企業との長期継続取引が多いため、開発・構築したシステムの保守・運用等のストック売上も積み上がっている。IT関連事業におけるフロー(システム開発・構築等)・ストック(システム保守・運用等、他社開発分を含む)別の売上高構成比は、2024年3月期がフロー17%、ストック83%、2025年3月期上期がフロー19%、ストック81%であり、ストック売上比率が8割以上の安定収益構造となっていることも特徴だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■NCD<4783>的业务概述
1. 业务概况和特点・优势
本公司作为全面解决方案提供商,开展与IT相关的系统开发业务(系统集成)以及支撑与服务业务(服务集成),并基于IT解决方案的专业知识开展无人驾驶停车场相关的停车系统业务(停车解决方案),构成了经营的三大支柱。作为独立公司,凭借57年的丰富经验,培育了高技术、高质量的服务、最新的信息技术和丰富的应用知识,提供一站式服务的全面解决方案是我们的优势。
系统开发业务主要集中在核心业务系统的开发和维护受托上。
2. 系统开发业务
系统开发业务面向中小企业和大企业集团,开展以核心业务系统为中心的系统构建解决方案、基础设施构建解决方案、包装解决方案等,承接系统的规划、设计、开发、构建、考试、导入、维护和运营。基于57年的丰富经验,构建了大规模系统构建到小规模系统构建的专业知识,形成了本公司的独特系统开发标准NS-SD(NCD标准系统开发)及项目管理标准NS-PM(NCD标准项目管理),确保系统开发质量的稳定。
包装解决方案是为了希望在短期内以低成本导入系统的中小企业,提供战略合作伙伴公司的包装软件导入、定制及运营支撑等解决方案。特别是以导入Oracle(甲骨文<ORCL>)的应用及Obic Business Consultant(OBC)<4733>的核心业务系统“奉行系列”为强项。关于OBC的“奉行系列”,我们拥有OBC合伙人中规模最大的专门导入团队,并在2024年8月因2023年~2024年季节的销售活动业绩得到认可,在“OBC奉行奖2023-2024”中获得“区域优秀奖”。
在云领域中,我们将全球最大公共云供应商Amazon(亚马逊·点·com<AMZN>)的AWS(亚马逊网络服务)作为本公司自行车业务核心系统基础来采纳,积累构建和运营的专业知识,同时作为AWS应用解决方案提供服务。此外,作为Salesforce.com(赛富时)日本法人认证合作伙伴,我们在全球第一的云CRM平台“Salesforce”导入支撑方面也有众多业绩,并且提供面向“Salesforce”的基于收费的服务,包括我们自研的原创工具(任务管理工具“SMAGANN”、报表制作工具“Smart Report Meister”、界面制作与数据可视化工具“Smappi”等关联包装工具)。此外,还支持日系企业的全球扩展也是我们的特点,包括应对Business Engineering<4828>的全球应对ERP“mcframe GA”以及中国市场份额第一的ERP“用友U8”的ERP包装导入支撑。
在2023年10月获得了“AWS解决方案提供商”认证,并签署了AWS解决方案提供商程序合同。今后将与OBC的“奉行系列”、松下集团的工作流系统“MAJOR FLOW”一起,将亚马逊“AWS”作为包装解决方案的支柱开展业务。
支撑位&服务业务以维护和运营外包为主力。
3. 支撑位&服务业务
支撑位&服务业务通过外包服务的形式承接客户系统和应用程序的维护和运营,包括应用程序维护和运营解决方案、基础设施维护和运营解决方案、业务支持解决方案等。
在网络系统构建和维护管理等方面,能够应对复杂故障的专业工程师团队负责客户系统运营部门的全面支持,提供维护和运营的外包服务。通过位于总部和长崎的两个MSC(管理服务中心)的协作,依托24小时、365天的远程监控和服务台响应,实现系统和应用程序维护及运营的一站式技术支持。同时也提供AWS和Microsoft Azure等云服务的引入支持。
建立符合ITIL(信息技术基础设施库)的公司运营标准NS-OS(NCD标准运营服务),旨在减少客户的IT基础设施运营管理成本。通过客户与线路的连接进行远程监控,也成为成本上的优势。在针对大型寿险公司的支持服务项目中,除了提供帮助台和支持服务以及基础设施支持服务外,还提供客户现场支持服务。
凭借丰富的业绩积累的知识、快速的响应能力、灵活的服务能力和全面的支持等优势,公司不仅负责系统构建客户的维护和运营,还负责其他公司构建的系统和应用程序的维护和运营。此外,在支撑位&服务业务的基地,增强了在灾害等情况下的业务持续计划(BCP)的应对能力。
IT相关业务构建了与大型优质客户的稳固客户基础。
IT相关业务已构建强大的客户基础,股票销售比例超过80%
在IT相关业务(系统开发业务、支撑位&服务业务)中,公司与大型生损保、大型能源公司、大型制造商等优质大企业建立了稳固的客户基础,长期持续交易的特点也十分明显。系统开发行业通常是中型企业作为大型SI(系统集成商)企业的二次承包和三次承包较多,但在本公司情况中,直接与终端用户的交易(一次承包)占比超过80%。这可以说是该公司技术实力和质量力的体现。此外,由于与大型优质企业的长期持续交易较多,开发和构建的系统的维护和运营等股票销售也在不断增加。在IT相关业务中,流程(系统开发・构建等)和库存(系统维护・运营等,包括其他公司的开发份额)的营业收入构成比,2024年3月期为流程17%,库存83%;2025年3月期上半年为流程19%,库存81%,这也说明了库存销售比例超过80%的稳定收益结构。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)