■NSW<9739>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2025年3月期中間期末における資産合計は前期末比738百万円増の44,877百万円となった。これは主に、現金及び預金の減少があったが、仕掛品の増加があったことによる。負債合計は同336百万円減の10,628百万円となった。これは主に、買掛金の増加があったが、賞与引当金の減少、未払消費税等の減少があったことによる。純資産合計は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上に伴い、同1,074百万円増の34,248百万円となった。
以上の結果、流動比率(流動資産/流動負債)は前期末比31.5ポイント上昇の456.1%となり、短期的な支払い能力は極めて高い。また、固定比率(固定資産/自己資本)は同1.6ポイント低下の28.3%であった。固定資産(設備投資等)の調達は返済期限のない株主資本で十分に賄われており、無借金経営を続けている。自己資本比率は76.3%と同1.1ポイント上昇し、2024年3月期における東証プライム市場「情報・通信業」の平均31.4%を大きく上回っており、財務の健全性は極めて高いと評価できる。同様に、2024年3月期のROEは13.6%、ROAは14.0%で、東証プライム市場の「情報・通信業」平均のそれぞれ8.4%、4.3%を大きく上回り、収益性も極めて高い。
2025年3月期中間期末における現金及び現金同等物の残高は、定期預金の払戻による収入などがあったことにより、前期末比7,867百万円増の18,679百万円となった。
各キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動の結果得られた資金は、893百万円(前年同期比1,958百万円の収入の減少)となった。これは主に、税金等調整前中間純利益の計上に対し、減少要因として賞与引当金の減少、棚卸資産の増加、法人税等の支払額があったことによる。一方、投資活動の結果得られた資金は、7,766百万円(同16,739百万円の増加)となった。これは主に、定期預金の払戻による収入によるものである。さらに、財務活動の結果使用した資金は、818百万円(同372百万円の支出の増加)となった。これは主に、配当金の支払いによるものであった。
以上から、企業がビジネスで得た資金から、事業維持のために必要な設備投資などの支出を差し引いた、自由に使える資金を意味するフリー・キャッシュ・フローは8,669百万円であった。同社が安定した利益を上げ、設備投資後も余裕のある資金を保有していることを示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■NSW<9739>的业绩动向
3. 财务状况和经营指标
截至2025年3月期中期末,资产总额比上期末增加738百万元,达到44,877百万元。这主要是由于现金及存款的减少,但在制品的增加。这使得负债总额比上期减少336百万元,降至10,628百万元。这主要是由于应付账款的增加,但奖励准备金的减少以及未付消费税等的减少导致的。净资产总额由于母公司股东归属的中期净利润的计入,增加了1,074百万元,达到34,248百万元。
以上结果显示,流动比率(流动资产/流动负债)比上期末上升31.5积分,达到456.1%,短期支付能力极为高。固定比率(固定资产/自有资本)则下降1.6积分,降至28.3%。固定资产(设备投资等)的采购主要是通过没有偿还期限的股东资本来覆盖,继续保持无债经营。自有资本比例为76.3%,比上期上升1.1积分,远高于2024年3月期东证主板市场「信息・通信业」的平均31.4%,可以评估其财务健康性极为高。同样,2024年3月期的ROE为13.6%、ROA为14.0%,大大超过东证主板市场的「信息・通信业」平均的8.4%、4.3%,收益性也极为高。
截至2025年3月期中期末,现金及现金等价物的余额由于定期存款的偿还收入等的影响,比上期末增加7,867百万元,达到18,679百万元。
从各项现金流情况来看,经营活动产生的资金为893百万元(同比减少1,958百万元)。这主要是由于税金等调整前的中期净利润计入时,奖励准备金的减少、存货的增加、企业税等的支付额所影响。另一方面,投资活动产生的资金为7,766百万元(同比增加16,739百万元)。这主要是由于定期存款的偿还收入所致。此外,财务活动使用的资金为818百万元(同比增加372百万元),这主要是由于分红派息的支付。
由此可见,企业在业务中获得的资金,减去维持业务所需的设备投资等支出后的自由现金流为8,669百万元。公司能够稳定盈利,且在进行设备投资后仍然拥有充裕的资金。
(作者:富士客座分析师国重希)