■シード<7743>の会社概要
1. 会社概要
シードは、コンタクトレンズ及び関連製品の製造・販売を主たる事業とする企業であり、1957年に設立された。設立当初から視力矯正の分野に注力し、長い歴史を通じて培った技術力と高い品質管理を背景に、日本国内でトップクラスのコンタクトレンズメーカーとしての地位を確立している。主に国内市場をターゲットとした事業を展開しているが、近年では海外市場への進出にも注力しており、アジア地域やヨーロッパ地域を中心に50以上の国と地域に展開中である。
社名であるシード(SEED)は、英語で「種子」を意味しており、「まだみぬ、世界は、美しい」をパーパスとして、多様な「みえる」喜びを創造できる社会の実現を目指している。創業以来、同社は顧客満足を最優先とし、安全性・快適性を追求した製品を提供し続けている。また、コンタクトレンズ市場における競争が激化するなかで、独自の技術と品質管理体制により、高い信頼を獲得している。
同社の沿革において、特筆すべき点は日本国内で初めてコンタクトレンズの研究を開始したことである。これにより、国内市場におけるコンタクトレンズ製造の先駆者としての地位を確立し、視力矯正用コンタクトレンズを通じた事業拡大を続けてきた。1972年には日本初のソフトコンタクトレンズ「マイコンソフト」を発売、2004年には国産初の2週間交換ソフトコンタクトレンズ「シード 2weekPure」を、2009年には国産初の1日使い捨てソフトコンタクトレンズ「シード 1dayPure」を発売している。さらには、国内の眼科医療分野に貢献するため、「みえる」に関するトータルソリューションを提供する企業として評価されている。
2025年3月期第2四半期末時点の本社所在地は東京都文京区、総資産は51,558百万円、資本金は3,532百万円、自己資本比率は34.1%、発行済株式数30,265,922株である。
2. 沿革
■事業概要
基礎研究から販売までを自社で一貫して取り組み、高品質な製品の提供と技術革新の両立を実現
同社は、日本のコンタクトレンズ市場における主要企業の1つであり、視力補正用コンタクトレンズの製造・販売を中心に事業を展開している。1957年の設立以来、高度な技術開発を通じて高品質な製品を提供し、視力補正に関する新しいソリューションの創出に注力してきた。同社事業の核となるのは、従来型のコンベンショナルタイプ及び使い捨てタイプのコンタクトレンズである。特に、近年は使い捨てタイプのコンタクトレンズの開発・提供に重点を置き、多様化する消費者のニーズに応えている。また、同社は単に製品を提供するにとどまらず、研究・開発部門を通じて最新技術の導入を積極的に行い、安全性や快適性の向上を追求している。たとえば、製品に高水分含有レンズや酸素透過性の高い素材を取り入れるなど、長時間使用時の目の負担を軽減するための工夫を凝らしている。さらに、国内にとどまらず海外市場にも進出しており、販売網を拡大している。グローバル展開のなかで、地域ごとの視力補正需要に応じた製品の提供を行うと同時に、各国の規制に適合した品質管理体制を敷き、国際的な信頼性の向上にも努めている。このような多面的な事業展開を通じて、消費者からの高い評価を受けており、信頼性のあるブランドとしての地位を確立している。また、医療機関や専門家との連携を重視しており、眼科医などのプロフェッショナルとの協力を通じて製品開発に反映することで、顧客の安全・安心を確保している。なお、報告セグメントは「コンタクトレンズ・ケア用品事業」の単一セグメントであり、報告セグメントに含まれない「その他」の区分において、眼内レンズなどを取り扱っている。
1. コンタクトレンズ・ケア用品事業
コンタクトレンズについては、様々な性質や機能を持つコンタクトレンズを販売している。ハードコンタクトレンズやソフトコンタクトレンズをはじめ、1日使い捨てコンタクトレンズ、2週間及び1ヶ月の定期交換型コンタクトレンズ、さらには乱視用や遠近両用のコンタクトレンズといった、各種テクニカルレンズにも注力しており、顧客の多様なニーズに応える商品を取り揃えている。
ケア用品については、ソフトコンタクトレンズ用として、MPS(マルチパーパスソリューション)の「フォレストリーフ」、ハードコンタクトレンズ用洗浄保存液の「ピュアティ モイスト」を主力商品とし、快適なコンタクトレンズライフを実現するための、簡便で確実なケアが行える商品の開発に取り組んでいる。また、オルソケラトロジー治療レンズ専用のケア用品として「コレクトクリーン」などが展開されている。同製品は、タンパク汚れを強力に洗浄するつけ置きタイプの洗浄液であり、汚れを簡単に除去できる点が特長である。近年では、使い捨てコンタクトレンズの台頭により、コンタクトレンズが身近な存在となった一方で、レンズケアの重要性も説かれるようになった。同社は、今後もさらに快適なアイケアライフを提供するために、レンズケアの啓発にも力を入れ、安全性と使いやすさを探求する方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■SEED<7743>公司的资料
1. 公司资料
SEED是一家以制造和销售隐形眼镜及相关产品为主的企业,成立于1957年。自成立以来,该公司专注于视力矫正领域,凭借着长期积累下来的技术实力和高水平的质量管理,确立了在日本国内顶级隐形眼镜制造商的地位。虽然主要开展面向国内市场的业务,但近年来也着力于开拓境外市场,目前已在亚洲地区和欧洲地区等50多个国家和地区开展业务。
公司的名称SEED(SEED)在英语中意为“种子”,其目标是“尚未见过的世界是美丽的”,致力于创造多样化的“看得见”的喜悦,实现社会的愿景。自创立以来,公司始终将客户满意度放在首位,持续提供追求安全性和舒适性的产品。此外,在隐形眼镜市场竞争加剧的情况下,公司凭借独特的技术和质量管理体系,获得了高度的信任。
在公司的发展历程中,一个值得注意的点是首次在日本国内开始了隐形眼镜的研究。这使得公司确立了作为国内市场隐形眼镜制造的先驱地位,并通过视力矫正用隐形眼镜持续进行业务扩展。1972年推出了日本首款软性隐形眼镜“myconsoft”,2004年推出了国产首款2周更换软性隐形眼镜“SEED 2weekPure”,2009年推出了国产首款日用一次性软性隐形眼镜“SEED 1dayPure”。此外,公司还被评价为在国内眼科医疗领域贡献良多,提供关于“看得见”的整体解决方案的企业。
截至2025年3月期第二季度末,总部位于东京都文京区,总资产为51,558百万元,股本为3,532百万元,自有资本比例为34.1%,总发行量30,265,922股。
2. 沿革
■事业概要
从基础研究到销售,公司全程参与,以实现高质量产品的提供与技术创新的双重目标
该公司是日本隐形眼镜市场的主要企业之一,主要从事视力矫正用隐形眼镜的制造和销售。自1957年成立以来,通过高度的技术开发提供高质量产品,专注于视力矫正的新解决方案的创造。该公司业务的核心是传统型的常规类型和一次性隐形眼镜。特别是近年来,着重开发和提供一次性隐形眼镜,以满足多样化的消费者需求。此外,该公司不仅提供产品,还通过研发部门积极引入最新技术,追求安全性和舒适性的提高。例如,通过在产品中采用高水分含量的镜片或氧气透过性较高的材料,努力减轻长时间使用时对眼睛的负担。此外,除了国内市场,还进入了境外市场,扩大销售网络。在全球扩展中,既提供符合地域视力矫正需求的产品,同时也建立了符合各国法规的质量管理体系,努力提高国际信任度。通过这样的多面向业务展开,得到了消费者的高度评价,确立了作为可信品牌的地位。此外,该公司重视与医疗机构及专业人士的合作,通过与眼科医师等专业人士的协作,将其反映在产品开发中,以保障客户的安全和安心。此外,报告部门为“隐形眼镜及护理用品事业”的单一部门,在不包含于报告部门的“其他”区分中,涉及眼内镜等产品。
1. 隐形眼镜及护理用品事业
关于隐形眼镜,销售各种性质和功能的隐形眼镜。除了硬性隐形眼镜和软性隐形眼镜之外,还注重一次性隐形眼镜、定期更换的两周和一个月的隐形眼镜,以及散光和老花眼用的隐形眼镜,准备了多样化满足客户需求的商品。
关于护理用品,作为软性隐形眼镜使用的多功能溶液MPS的“森林叶”,硬性隐形眼镜用的洗涤保存液“纯净湿润”作为主力产品,致力于开发便捷而可靠的产品以实现舒适的隐形眼镜生活。此外,专为矫正性角膜塑形术治疗镜头准备的护理用品“清洁液”等也正在推广。该产品是一种强力清洁蛋白污垢的浸泡型清洁液,易于去除污垢。近年来,随着一次性隐形眼镜的崛起,隐形眼镜已成为日常生活中不可或缺的存在,同时也越来越强调镜片护理的重要性。该公司今后也将继续致力于提供更加舒适的眼护理生活,注重镜片护理的宣传,探索安全性和易用性。
(撰写者:富士客座分析师茂木稜司)