■オーバル<7727>の中長期の成長戦略
2. 中期経営計画達成に向けた戦略
中期経営計画の基本戦略として、「成長戦略」と「経営基盤強化戦略」を定めている。成長戦略については、事業環境の変化を的確に捉え、「既存事業の変革」と社会の課題を解決するための「イノベーション」を実現し、企業価値を高める戦略と定義し、(1) センサ事業成長戦略、(2) サービス事業成長戦略、(3) システム事業成長戦略、(4) 新事業創出戦略、で構成されている。また、経営基盤強化戦略については、現在の経営基盤の見直しや改善と、時代の変化に即した新しい組織・運用の導入により、強靭で社会から信頼される経営基盤を構築する戦略と定義し、(1) 製造BCL戦略、(2) 人事財務強化戦略、(3) DX推進戦略、(4) サステナビリティ推進戦略、で構成されている。2025年3月期中間期まで、「成長戦略」「経営基盤強化戦略」ともに、おおむね目標どおりに進捗しているようだ。
成長戦略の具体的な取り組み計画は以下のとおりである。
(1) センサ事業成長戦略
新製品開発として、成長エンジンとなる既存技術の派生センサの開発を目指すとともに、成長市場や潜在ニーズに合致した新製品の企画をする。また、既存製品リニューアルとして、マーケティングにより顧客志向の開発を推進し、付加価値を創造する。さらに、アジア事業拡大として、中国、韓国、中国台湾、東南アジアを中心に販売チャネルの見直しと再構築を行い、製造・販売・技術一体体制構築による中国市場の拡大を目指す。
(2) サービス事業成長戦略
メンテナンス事業拡大として、サブスクリプションなど事業領域の拡大とともに、受け身のサービスから攻め(提案型)のサービスへの転換を図る。また、校正事業拡大として、JCSS校正については自動車関連市場向け流量計、他社製流量計、海外向け流量計を中心に販促強化を目指す。従来の待ちのサービスから、攻めのサービスへの転換を図り、積極的に保全計画を提案する。
(3) システム事業成長戦略
M&Aアライアンスとして、新たな良きパートナーとともに未開拓市場の開拓を行う。また、脱炭素社会への貢献として、脱炭素関連システム(燃料用の水素・アンモニアの供給関連など)への参入を目指すとともに、カーボンニュートラル実現までのエネルギー安全保障に関わる石油・天然ガスの安定供給に貢献する。さらに、アジア事業拡大としては、シンガポールを中心に、東南アジア、中国、韓国、中国台湾のグループ会社連携強化による販路拡大を行うとともに、中国、韓国、中国台湾での小規模システム案件の売上拡大を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■Oval <7727> 的中长期增长战略
2。实现中期管理计划的战略
“增长战略” 和 “强化管理基础战略” 被定义为中期管理计划的基本战略。增长战略被定义为准确捕捉商业环境变化、实现 “现有业务转型” 和 “创新” 以解决社会问题和提高企业价值的战略,由(1)传感器业务增长战略、(2)服务业务增长战略、(3)系统业务增长策略和(4)新的业务创造策略组成。此外,管理基础设施强化战略被定义为通过审查和改善当前的管理基础架构并根据时代变化引入新的组织和业务来建立强大且受社会信任的管理基础设施的战略,包括(1)制造业BCL战略,(2)人员和财务强化战略,(3)DX推广策略和(4)可持续发展促进战略。看来在 2025/3 财年中期之前,“增长战略” 和 “强化管理基础战略” 总体上都在按照目标取得进展。
增长战略的具体行动计划如下。
(1) 传感器业务增长战略
作为一项新产品开发,我们的目标是开发源自现有技术的传感器,用作增长引擎,并规划满足增长市场和潜在需求的新产品。此外,作为现有产品的更新,我们将通过营销促进以客户为导向的发展,并创造附加价值。此外,随着亚洲业务的扩张,将主要在中国、韩国、台湾和东南亚对销售渠道进行审查和重组,我们的目标是通过建立集成的制造、销售和技术体系来扩大中国市场。
(2)服务业务增长战略
作为维护业务的扩展,我们计划从被动服务转向积极的(提案型)服务,同时扩大订阅等业务领域。此外,作为校准业务的扩展,我们的目标是加强JCSS校准的销售推广,主要是汽车相关市场的流量计、其他公司制造的流量计以及面向海外市场的流量计。我们的目标是从传统的等候服务转向积极的服务,并积极提出维护计划。
(3) 系统业务增长战略
作为并购联盟,我们将与新的优秀合作伙伴一起开发尚未开发的市场。此外,作为对脱碳社会的贡献,我们的目标是进入脱碳相关系统(与燃料用氢气和氨的供应等有关),并在实现碳中和之前,为与能源安全相关的石油和天然气的稳定供应做出贡献。此外,在亚洲业务扩张方面,我们将以新加坡为中心,通过加强集团公司在东南亚、中国、韩国和台湾的合作来扩大销售渠道,并旨在扩大在中国、韩国和台湾的小型系统项目的销售。
(由FISCO客座分析师国茂树撰写)