■テクマトリックス<3762>の業績動向
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上収益で前年同期比25.4%増の30,841百万円、営業利益で同32.5%増の3,023百万円、税引前利益で同21.7%増の2,768百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益で同21.0%増の1,708百万円といずれも会社計画を上回る増収増益となった。また、受注高で同49.3%増の43,485百万円、期末受注残高で同42.7%増の81,210百万円といずれも大幅増となった。情報基盤事業において、複数年契約となる案件を多く受注したことが受注残高の積み上がりにつながっている。
事業セグメント別の寄与度を見ると、売上収益、営業利益ともに情報基盤事業が増収増益に大きく貢献した。売上総利益率が前年同期の34.0%から31.1%に低下したが、主には大型案件の導入に付随してハードウェア製品の販売が増加したことによる。また、持分法適用会社であるモビルスの収益悪化による持分法投資損失の拡大などにより、営業外収支が前年同期比247百万円悪化した。
なお、同社は収益の安定性向上を図るべくストック型ビジネスへの移行を各事業セグメントで進めている。ストック型ビジネスのKPIの1つであるARRR※の四半期推移(単体ベース)で見ると、2025年3月期第2四半期のARRRは前年同期比25.5%増の36,116百万円と右肩上がりで伸びており、ストック型ビジネスへの移行が順調に進んでいることがうかがえる。
※ ARRR(Annual Revenue Run Rate):各四半期の継続取引売上を、1年換算(4倍)にした数値。
また、情報基盤事業において新規の受注が増加したことと、更新案件のアップセルクロスセルを含む単価アップが、受注残高が積み上がる要因となっている。2025年3月期中間期末の単体ベースの受注残高は前年同期比49.4%増の66,485百万円となったが、このうち1年後以降に売上計上される長期案件の受注残高は35,196百万円と全体の52.9%を占めるまでになっている。売上の先行指標となる受注残高の増加はポジティブに評価される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■Techmatrix<3762>的业绩动态
1. 2025年3月期中期的业绩概要
2025年3月期中间期的合并业绩,销售收入为302.81亿日元,同比增长25.4%;营业利润为30.23亿日元,同比增长32.5%;税前利润为27.68亿日元,同比增长21.7%;归属于母公司的中间利润为17.08亿日元,同比增长21.0%,均超过了公司的计划。同时,订单量为434.85亿日元,同比增长49.3%;期末订单余额为812.10亿日元,同比增长42.7%,均大幅增长。在信息基础业务中,获得了较多的多年度合同,导致了订单余额的增加。
从业务部门的贡献度来看,无论是销售收入还是营业利润,信息基础业务都对增长做出了重大贡献。虽然销售毛利率从上年同期的34.0%下降至31.1%,但主要是由于大型项目的实施带动了硬件产品的销售增长。此外,由于持分法适用公司Mobils的收益恶化,导致持分法投资损失扩大,营业外收支同比恶化了2.47亿日元。
此外,公司正在各业务部门推进向库存型业务的转型,以提高收益的稳定性。从库存型业务的KPI之一ARRR※的季度趋势(单体基础)来看,2025年3月期第2季度的ARRR为361.16亿日元,同比增长25.5%,呈现出持续上升的趋势,表明向库存型业务的转型进展顺利。
※ARRR(Annual Revenue Run Rate):各季度的持续交易销售以一年为单位(四倍)计算的数值。
此外,信息基础业务中新订单的增加,以及更新项目的增值销售和交叉销售,推动了订单余额的积累。2025年3月期中间期末的单体基础订单余额为664.85亿日元,同比增长49.4%;其中,1年后计入销售的长期项目的订单余额为351.96亿日元,占整体的52.9%。订单余额的增加作为销售的先行指标被积极评价。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)