■サークレイス<5029>の業績動向
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高1,697百万円(前年同期比25.5%増)、営業損失28百万円(前年同期は28百万円の損失)、経常損失23百万円(同28百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益10百万円(同60百万円の損失)となった。同社の連結業績は、前年同期比でコンサルティングサービスとSaaSサービスの両事業が増収を達成している。アオラナウ事業は2024年3月期第4四半期より連結対象となり、営業利益はアオラナウの成長投資により計画どおりのマイナス着地だが、純利益はプラスを維持している。単体では同社が増収・増益を達成し、継続的にプラスを維持している。2025年3月期売上高計画(3,650百万円)に対する進捗率は46.5%と順調であり、安定した成長基調にある。
営業利益過去最高、営業利益率は上場以来2ケタ台を達成
2025年3月期第2四半会計期において、サークレイス単体の営業利益は97百万円と四半期ベースで過去最高を記録した。これは前年同期比で66百万円の増加にあたり、稼働率の改善や経費見直しが寄与している。同四半期の営業利益率は12.2%となり、2022年4月の上場以来初の2ケタ台を達成した。これらの成果は、効率的な運営と収益性向上を反映しており、安定した成長基調を示している。
2. サービス別の業績
(1) コンサルティングサービス
2025年3月期中間期のコンサルティングサービスの売上高は、前年同期比11.9%増の1,453百万円であった。同社のコンサルティングサービスは、コンサルタントの稼働状況を週次で定量的にモニタリングする体制を構築したことにより、稼働率が改善し、利益率が向上している。2024年8月には大阪に新オフィスを開設し、関西圏で複数の新規案件を受注するなど、新たなターゲット市場での営業活動が成果を上げている。また、2025年3月期の通期売上高計画達成に向けたコンサルタント職(エンジニア)の人材採用も順調に進捗しており、安定した業績拡大が見込まれる。
(2) SaaSサービス
2025年3月期中間期のSaaSサービスの売上高は、前年同期比27.4%増の68百万円であった。AGAVEは海外人事労務に特化した高い専門性を持つクラウドサービスとして顧客企業からの信頼を獲得しており、解約率の低さが特徴である。この強みを背景に、同社は引き続き積極的な拡販を進めており、契約数の増加と収益基盤の拡大が期待される。安定した顧客基盤に支えられたストック型収益の拡大が、同社のSaaS事業の成長をけん引している。
(3) アオラナウ
2025年3月期中間期のアオラナウ事業の売上高は、175百万円であった。アオラナウは2023年8月に設立され、10月よりサービスデリバリーを開始した。2024年3月期第4四半期から連結対象となり、売上高は通期で計上されている。2025年3月期通期計画に対しては、売上高及び人材採用が順調に推移しており、パソナグループ<2168>やNIPPON EXPRESSホールディングス<9147>との事例公開も行われている。一方、積極的な成長投資が続いており、2025年3月期第2四半期も第1四半期に引き続き営業利益はマイナス着地となった。しかし、この投資フェーズは将来的な収益拡大の基盤構築を目的とした戦略的なものである。
3. 財務状況
同社の2025年3月期中間期末時点では、流動資産が前期末比150百万円減少し、特に現金及び預金が382百万円減少し、売掛金が63百万円増加した。固定資産はほぼ横ばいであり、資産合計は157百万円減少した。負債合計は107百万円減少しており、特に流動負債が142百万円減少した。一方で固定負債は35百万円増加している。有利子負債は32百万円減少し、財務の健全性が改善している。純資産は49百万円減少したものの、負債の圧縮が進んでおり、総じて財務基盤の安定性を維持している状況と見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
■サークレイス<5029>的业绩动态
1. 2025年3月期中期的业绩概要
2025年3月期中间期的合并业绩为,营业收入1,697百万元(同比增长25.5%),营业损失28百万元(前年同期为28百万元的损失),经常损失23百万元(同比28百万元的损失),归属于母公司股东的中间净利润10百万元(同比60百万元的损失)。公司的合并业绩同比咨询服务和SaaS-云计算服务两项业务均实现了收入增长。Aolanao业务将从2024年3月期第4季度起纳入合并范围,营业利润由于Aolanao的增长投资按计划出现负增长,但净利润保持为正。在单体方面,公司实现了收入和利润的增长,并持续保持正数。2025年3月期营业收入计划(3,650百万元)的进展率为46.5%,发展顺利,保持了稳定的增长趋势。
营业利润创历史新高,营业利润率自上市以来首次达到两位数
在2025年3月期第2季度会计期中,サークレイス单体的营业利润为97百万元,季度基础上创下历史新高。这比去年同期增加了66百万元,得益于稼动率的改善和费用的重新审视。该季度的营业利润率为12.2%,成为自2022年4月上市以来首次达到的两位数。这些成就反映了高效的经营和盈利能力的提高,显示出稳定的增长趋势。
2. 按服务分类的业绩
(1) 咨询服务
2025年3月期中间期的咨询服务营业收入为1,453百万元,同比增长11.9%。由于建立了定量监控顾问的稼动情况的制度,公司的咨询服务稼动率得到改善,利润率提升。2024年8月在大阪新开设办公室,于关西地区接到了多个新项目,新的靶材-半导体市场的营业活动取得了成果。此外,针对2025年3月期全年营业收入计划的顾问职位(工程师)的人才招聘也顺利推进,稳定的业绩扩张可期。
(2) SaaS-云计算服务
2025年3月期中间期的SaaS-云计算服务营业收入为6800万日元,同比增加27.4%。AGAVE作为专注于境外人事劳动的高专业性云服务,赢得了客户企业的信任,且解约率低是其特点。在这一优势的背景下,公司继续积极扩展业务,预计合同数量和收益基础将进一步扩大。依托稳定的客户基础,存量收益的扩展正在推动公司SaaS业务的增长。
(3) Aolana
2025年3月期中间期的Aolana业务营业收入为1亿7500万日元。Aolana于2023年8月成立,并于10月开始服务交付。从2024年3月期第4季度起计入合并范围,营业收入按照整个年度计算。对于2025年3月期的全年计划,营业收入和人才招聘顺利进行,并与Pasona Group <2168> 和NIPPON EXPRESS Holdings <9147> 分享案例。此外,尽管仍在进行积极的增长投资,但2025年3月期第2季度的营业利润仍呈负增长。然而,这一投资阶段是为了未来收入增长而战略性地建立基础。
3. 财务状况
截至2025年3月期中间期末,公司流动资产较上期末减少了1亿5000万日元,尤其是现金和存款减少了3亿8200万日元,应收账款增加了6300万日元。固定资产几乎平盘,资产总额减少了1亿5700万日元。负债总额减少了1亿700万日元,尤其是流动负债减少了1亿4200万日元。另一方面,固定负债增加了3500万日元。有息负债减少了3200万日元,财务健全性得到改善。尽管净资产减少了4900万日元,但负债的压缩正在进行,总体上财务基础稳定性得以维持。
(撰写:FISCO资深分析师中山博词)