金價下跌會促使主要市場需求回升嗎?
●アナリストは、今月の金価格の下落が、今年の急激な上昇を静観していた買い手を引き寄せたと指摘している。10月以降、特に11月の大幅下落を受けて市場心理が変化し、実需が大幅に回復したという。鋳造製品への需要が増加しており、その多くは個人投資家によるものだが、一部では機関投資家による実物金の生産需要の増加も見られる。
●スイスの精錬業者アルゴル=ヘレウスの共同CEOであるロビン・コルヴェンバッハ氏は、一部のアナリストによる金価格が3,000ドルに達する可能性との予測が、市場の一部における「2,700ドルを超える価格ももはや高すぎない」との見解を裏付けていると述べた。
●ムンバイに拠点を置く民間の金輸入銀行の金部門責任者は、金価格が現在の2,620ドル前後を維持すれば、インドの金需要の回復は12月も続く可能性があると述べている。