■今後の見通し
1. 2025年3月期業績予想
NECキャピタルソリューション<8793>の2025年3月期の業績は、売上高260,000百万円(前期比1.6%増)、営業利益12,000百万円(同2.6%増)、経常利益12,500百万円(同5.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8,000百万円(同13.7%増)を計画している。官民を含めた需要の回復を背景に、リース事業については引き続き持続的な成長を図るとともに、ファイナンス事業やインベストメント事業の収益を拡大することで売上・利益双方の計画を達成するとしている。国内の経済状況は、コロナ禍後の経済活動のさらなる回復が見込まれるものの、世界情勢の不確実性の高まりや、為替や金利の動向、国内企業の信用状況の推移等、同社を取り巻く事業環境は依然として注視が必要な状況下にあると考えられる。そのようななか同社は、必要なリスク管理を徹底することで与信コストの増加を抑制しつつ、収益性を重視した営業活動を展開することで計画達成につなげる考えだ。
基幹事業であるリース事業においては、NECとのパートナーシップによって2024年3月期に受注した官公庁向け大型案件の実行を予定している。同社の強みの1つである「NECとの戦略的な連携」においては、生体認証やAIなど最先端の技術を有するNECの製品・サービスと同社の金融ソリューションを融合させ、一体化したソリューションを提供することができる。これにより、今後も官公庁・自治体向けの大型案件獲得が期待されるだろう。そのほか、日銀の金融政策の変更もあって、顧客側のリース料の上昇に対する理解も進むと考えられ、計画達成に向けた追い風となる。ファイナンス事業においては引き続きLBOファイナンス等の新たな取り組みを推進する。これまでの企業向け営業貸付資産から新たな金融プロダクトによる高収益資産への入替が進んでおり、配当収入や株式売却益等のキャピタルゲイン獲得機会が増加している。同社としてはインベストメント事業で培ったノウハウをファイナンス事業でも活用することにより、さらに成長を加速する考えであり、今後も収益性の向上が期待できると弊社では考えている。また、インベストメント事業においても、安定的に収益を確保できる賃貸レジデンスへの投資等を進めることで収益を拡大する。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■未來展望
2025年3月期業績預測
NEC Capital Solution<8793>2025年3月期業績計劃實現營業收入2600億日元(同比增長1.6%),營業利潤1200億日元(同比增長2.6%),經常利潤1250億日元(同比增長5.8%),當期股東的淨利潤800億日元(同比增長13.7%)。在官民需求恢復的背景下,租賃業務將繼續實現持續增長,並通過擴大融資業務和投資業務的收益來實現營業收入和利潤的雙重計劃。雖然國內經濟狀況預計會進一步恢復,但該公司周圍的業務環境仍需要關注,例如世界態勢的不確定性、匯率和利率的走勢,以及國內企業的信用狀況等。在這種情況下,該公司計劃通過實施必要的風險管理來遏制授信成本的增加,同時通過重視盈利能力的經營活動來實現計劃的達成。
在覈心業務租賃業務方面,該公司計劃在與NEC的合作中於2024年3月期間執行政府機關的大型項目。在與NEC戰略性協作的一個優勢中,可以將NEC的領先技術,例如生物識別和人工智能,以及該公司的金融解決方案融合在一起,提供一體化的解決方案。這將爲今後獲得政府機關和自治體的大型項目招標提供幫助。此外,由於日本銀行的金融政策的改變,預計客戶對租賃費用上漲的理解也將增加,這將是實現計劃的追風。在融資業務方面,將繼續推進新的措施,例如LBO融資。從過去的企業銷售貸款資產向新的金融產品的高收益資產的轉移正在加速,分紅收入和股票出售增益等資本收益獲得機會正在增加。該公司計劃利用在投資業務中積累的經驗,在融資業務中也加速增長,並認爲未來仍可以期待收益的提高。另外,在投資業務方面,通過進行穩定收益的投資,例如租賃住宅,也將擴大收益。
(編輯:FISCO分析師村瀬智一)