三洋化成工業<4471>は7日、子会社であるサンノプコが開発した木粉配合高機能テキスタイル「MOC-TEX」(モックテックス)が、日本木材加工技術協会の「市川賞」を受賞したことを発表。本賞は、日本の木材産業の発展に寄与する新しい研究・技術開発の業績として認められたものに対し授与される。
「MOC-TEX」は、木材を含む植物性バイオマス原料を約80%含有しつつも、本革の見た目や柔軟な質感を再現した高機能テキスタイルである。国産木材を使用し、地域材の活用促進と付加価値向上に貢献することを目的に開発された。再生可能な原料である木材の使用、木屑のアップサイクルによる廃棄物の削減、石油由来原料の使用量削減などにより、CO2排出量や廃棄物削減できるサステナブルな新素材である。2024年4月より有償試作品の提供を開始し、24年度中の製品販売を目指し、量産体制の整備を進めている。
今後、バイオマス資源を活用したカーボンニュートラル実現のニーズはますます拡大していくと考えられ、三洋化成グループでは引き続き、バイオマス資源を活用した高性能かつ環境負荷低減に貢献できる製品の開発を進めていく。
三洋化成工業<4471>於7日宣佈,其子公司山諾普科研發的木質粉配合高功能紡織品“MOC-TEX”(摩克特克斯)榮獲日本木材加工技術協會的“市川獎”。該獎項是授予對日本木材產業的發展作出重大貢獻的新型研究和技術開發成果的。
“MOC-TEX”是一種高功能紡織品,含有約80%的植物性生物質原料,以木質爲主,再現了類皮革的外觀和柔軟的質感。開發的目的是使用國內木材,促進地區材的利用和增加價值。這是一種可再生的原料,通過使用木材、通過木屑的循環再利用減少廢物以及減少石油衍生物的使用量,可以減少CO2排放和廢棄物,是一種可持續發展的新材料。從2024年4月開始,提供付款樣品的試製,爭取在24年度內進行產品銷售,並推進量產體制的建立。
今後,基於生物質資源實現碳中和的需求預計將越來越廣泛,三洋化成集團將繼續推進利用生物質資源開發高性能環保產品的工作。