■事業概要
1. NSW<9739>の特長
同社はエンタープライズソリューション、サービスソリューション、エンベデッドソリューション、デバイスソリューションの4つの事業を展開し、その技術シナジーを生かしたDX関連事業の拡大を目指している。ソフトウェアとハードウェア双方の技術・ノウハウを兼ね備えている点が大きな強みである。
エンタープライズソリューション事業で培った各産業分野の業種・業務ノウハウの蓄積とシステム構築力、サービスソリューション事業のサービス・コーディネート力及びクラウド環境などのインフラ・プラットフォームの提供基盤、エンベデッドソリューション事業及びデバイスソリューション事業における組込みソフトやLSI※設計などの製品開発力並びに画像処理技術、それらのシナジーを生かしたIoTやAIをはじめとしたデジタル技術を軸に顧客が求めるDX実現を支援できるバックボーンがあることが同社の大きな強みであり、これらを生かして今後の成長路線につなげていく方針である。
※Large-Scale Integrationの略で大規模集積回路のこと。多数のトランジスタやダイオード、抵抗、コンデンサなどの電子部品を1つの半導体チップに組み込んだ集積回路。
2. 事業内容
同社では、各事業の強化・拡大を図るとともに、今後の事業展開を見据え、2023年3月期より事業推進体制を再編した。具体的には、事業領域を従来の3区分から4区分に変更したほか、従来のITソリューションは「エンタープライズソリューション」に名称変更し、プロダクトソリューションは「エンベデッドソリューション」と「デバイスソリューション」に分割した。なお、「サービスソリューション」は区分・名称ともに変更していない。
2024年3月期のセグメント別売上高・営業利益を見ると、エンタープライズソリューションが売上高の33.2%、営業利益の41.6%を、サービスソリューションが売上高の27.8%、営業利益の7.3%を、エンベデッドソリューションが売上高の21.2%、営業利益の27.3%を、デバイスソリューションが売上高の17.8%、営業利益の23.9%を占める。エンベデッドソリューション及びデバイスソリューションの利益率が相対的に高いのは、技術的な参入障壁が高く、独立系の同社規模で同事業を手掛ける企業が少ないためと考えられる。また、エンタープライズソリューションでも、収益力向上や不採算案件抑制の取り組みなどが奏功し、近年は利益率が大きく改善している。一方、サービスソリューションの利益率が相対的に低いのは、2020年3月期より独立したセグメントであり、事業拡大に向けた体制強化、新サービス展開のための先行投資などが影響している。
エンタープライズソリューションは、業務系ソリューションを提供している。製造業、流通業、金融・保険業、官公庁向けなどで長年にわたり培った業務ノウハウを活用し、コンサルティングからシステム設計、開発、保守・運用に至るまで、顧客に最適なソリューションを提供する。
サービスソリューションは、ITサービス及びIoT&AIサービスを提供している。ITサービスでは、システム性能を最大限に引き出すサーバやネットワーク設計、セキュアな環境構築から、都市型・郊外型データセンターによる信頼性の高い運用・監視まで、顧客のシステムを多彩なサービスで支える。また、IoT&AIサービスでは、デバイスからクラウドまでトータルコーディネートできる強みを生かし、IoTプラットフォーム「Toami」をベースに、データの蓄積から分析・活用まで、顧客の新たなビジネス価値の創出をサポートする。
エンベデッドソリューションは、組込みシステム開発及びエッジデバイスソリューションを提供する。組込みシステム開発では、オートモーティブや産業分野など、様々な製品開発で培ったアプリからミドルウェア、ドライバ開発の組込み技術で、製品の多様化や効率化、高品質設計に対応し、スマート化に向けた各種ソリューションを提供する。また、エッジデバイスソリューションでは、自社で組込みアプリからLSIまで対応できる豊富な設計・開発力と、各種センサー・デバイスベンダーとのアライアンスにより、コストを抑えたスモールスタートで顧客に最適なIoT環境を提案する。
デバイスソリューションは、LSI・FPGA(製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路)開発を行う。高位設計、論理設計・検証、論理合成、レイアウト設計、製造からテストまで、要件に応じてソリューションを提供する。画像処理や通信制御などの各分野で低消費電力設計や、先端プロセスに対応している。
上記4セグメントのノウハウを融合することで、新たな収益の柱への期待が大きい事業分野がIoTやAIをはじめとしたデジタル技術を軸とするDX関連事業である。現状は既存の各セグメントの収益に含まれる形で事業を行っており、2013年5月に販売を開始したIoTクラウドプラットフォーム「Toami」を中心に、IoTに必要なアプリケーション開発と分析サービス、無線やセンサー技術を始めとする組込みアプリ、さらにLSI設計まで対応できる力を備えていることが大きな強みである。「Toami」は、「製品のIoT化」を中心に、累計100社以上の導入実績があるほか、アライアンスパートナーも30社以上に拡大し、世界30ヶ国以上で展開している。IoTで収集したデータをより有効に活用するための分析サービスなど、関連サービスの引き合いも堅調である。パナソニック ホールディングス<6752>、(株)ニプロン、エクシオグループ<1951>、東北エネルギーサービス(株)、渡辺電機工業(株)、ルネサスエレクトロニクス<6723>、NECネッツエスアイ<1973>、リオン<6823>、日本無線(株)などで「Toami」の活用実績がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■業務概要
1. NSW<9739>的特點
該公司開展企業解決方案、服務解決方案、嵌入式解決方案和設備解決方案四項業務,旨在發揮技術協同效應,擴大與DX相關業務。軟件和硬件兩方面的技術和訣竅是一個巨大的優勢。
在企業解決方案業務中,該公司積累了各產業領域的行業和業務訣竅,擁有系統構築能力;在服務解決方案業務中,該公司擁有服務和協調性及雲環境等基礎設施與平台的提供基礎;在嵌入式解決方案業務和設備解決方案業務中,該公司擁有嵌入式軟件、LSI※ 設計等產品開發技能和圖像處理技術,並能通過物聯網等數字技術,提供支持顧客需要的DX實現的框架。這些都是該公司的重要優勢,該公司將以這些爲基礎,推動未來的成長路線。
※LSI即Large-Scale Integration(大規模集成電路),是指將衆多的晶體管、二極管、電阻、電容等電子元器件集成在一個半導體芯片上的集成電路。
2.業務內容
該公司正在加強和擴大各業務,同時爲未來的業務展開制定了計劃,從2023財年開始重新構建了業務推進體制。 具體來說,除將業務領域從以前的3個分區改爲4個分區外,傳統的IT解決方案已更名爲“企業解決方案”,產品解決方案已分爲“嵌入式解決方案”和“設備解決方案”。另外,“服務解決方案”在名稱和分類上也沒有發生變化。
查看2024年3月期各業績部分的營業收入和營業利潤,企業解決方案佔營業收入的33.2%,佔營業利潤的41.6%;服務解決方案佔營業收入的27.8%,佔營業利潤的7.3%;嵌入式解決方案佔營業收入的21.2%,佔營業利潤的27.3%;設備解決方案佔營業收入的17.8%,佔營業利潤的23.9%。嵌入式解決方案和設備解決方案的利潤率相對較高,這是因爲技術方面的進入壁壘較高,規模獨立的同類公司在從事同一業務方面較少。此外,即使在企業解決方案中,收益提高和無利潤案例的控制也奏效,近年來利潤率有了很大的改善。另一方面,服務解決方案的利潤率相對較低,這是因爲自2020年3月以來,其已成爲獨立的細分,致力於加強組織體系,投入預先投資以擴大業務。
企業解決方案提供業務系解決方案。利用對製造業、流通業、金融保險業、官公庁等的業務訣竅,提供從諮詢、系統設計、開發到保養和操作的最佳解決方案。
服務解決方案提供IT服務和物聯網&人工智能服務。在IT服務方面,提供從最大限度地發揮系統性能的服務器和網絡設計,建立安全環境,到通過城市型/郊區型數據中心提供可靠的運營監視等多樣化服務來支持客戶的系統。而在物聯網&人工智能服務方面,利用從設備到雲的全面協調能力,充分發揮基於IoT平台“Toami”的數據積累和分析利用,支持客戶創造新的業務價值。
嵌入式解決方案提供嵌入式系統開發和邊緣設備解決方案。在嵌入式系統開發中,提供從應用程序、中間件到驅動程序的嵌入式技術,以應對產品多樣化、效率提高、高品質設計,並提供各種智能化解決方案,如汽車、工業領域等。此外,在邊緣設備解決方案方面,通過與各種傳感器和設備供應商的聯盟,以豐富的設計和開發能力,從嵌入式應用程序到LSI均可提供成本低廉的小規模啓動,爲客戶提供最佳的IoT環境。
設備解決方案提供LSI和FPGA(可在製造後由購買者或設計者設置組成的集成電路)開發。依據需求提供面向高級設計、邏輯設計和驗證、邏輯綜合、佈局設計、製造到測試的各種解決方案,以及低功耗設計和先進工藝在像圖像處理和通信控制等各領域的應用。
通過結合上述四個業務部門的經驗和技術,IoT和AI等數字技術的DX相關業務是一種期望着成爲新收入支柱的業務領域。目前我們在現有的各個業務部門的收益中進行業務推動,並以2013年5月開始銷售的IoT 雲平台 Toami 爲中心,具有應對IoT所必需的應用程序開發和分析服務、無線和傳感器技術以及LSI設計的能力,這是我們的一大優勢。Toami的中心是將產品進行IoT化,已擁有逾100家企業的部署記錄,聯盟合作伙伴也擴展到30家以上,遍佈全球30多個國家。與此相關的服務需求也在穩步增長,以使通過IoT收集的數據更有效地利用的分析服務等相關服務。對此,松下Holdings<6752>,Nipro<株式會社>,exii Group<1951>,東北能源服務(株),渡邊電機工業(株),瑞薩電子<6723>,NEC網絡sai<1973>,lion<6823>,日本無線(株)等公司均已使用“Toami”進行過技術討論。
(作者:富士客座分析師國重希)