NANO MRNA<4571>は24日、2024年6⽉19日から21日開催の第28回日本がん分子標的治療学会において、公益財団法人がん研究会有明病院総合腫瘍科部長の高橋俊二医師により、NANO MRNAのパイプラインであるPRDM14(siRNA)に関する医師主導治験の臨床成績について報告があったことを発表した。
・HER2陰性転移性乳がん患者10例にPRDM14 siRNA/YBCポリマー複合体が投与され、重篤な副作用は確認されず安全性に大きな問題はなかった。
・抗腫瘍効果は10例中6PD、4SDであり、最高用量の1例で長期SDが見られ、無増悪生存期間は25-180日(中央値45日)。
・薬物動態は、PRDM14 siRNA/YBCポリマー複合体投与の投与量の増加に伴うPRDM14 siRNA曝露の増加が確認され、最高用量では非臨床成績から外挿される有効血漿中濃度に到達し、オリゴ核酸医薬の薬物送達システムとしてのYBCポリマーの臨床における有用性が示された。
なお、同治験で使用された「YBCポリマー」は、現在、脳腫瘍の中でも悪性度の高い膠芽腫を対象に医師主導治験を実施する「TUG1 ASO」にも使用されている。今回の結果を踏まえ、TUG1 ASOについても同様に、薬物の十分な曝露が期待できるとし、治療法のない疾患に新しい作用機序を持つ医薬品の提供を目指すとしている。
NANO MRNA<4571>在2024年6月19日至21日舉行的第28屆日本癌症分子靶向治療學會上,公益財團法人癌症研究會有明醫院綜合腫瘤科主任醫師高橋俊二醫師報告了NANO MRNA管道中PRDM14(siRNA)的主導醫生試驗的臨床結果。
·對於HER2陰性轉移性乳腺癌患者的10例中,未觀測到嚴重的副作用,無安全性問題,PRDM14 siRNA / YBC聚合物複合物被投入實驗。
·抗腫瘤效果爲10例中6PD,4SD,並且在最高劑量的1個例子中發現長時間SD,無增殖存活期爲25-180天(中位數爲45天) 。
·藥物動力學結果表明,PRDM14 siRNA / YBC聚合物複合物劑量的增加導致PRDM14 siRNA的暴露增加,並且在最高劑量下達到有效血漿濃度,表明YBC聚合物作爲寡核苷酸藥物傳遞系統在臨床上具有可行性。
需要說明的是,在同一試驗中使用的“YBC聚合物”也被用於醫生主導試驗“TUG1 ASO”,該試驗針對惡性度較高的腦膠質瘤進行。基於這次的結果,他們希望同樣可以對TUG1 ASO做出類似的效果,期望爲無治療方法的疾病提供新的藥物作用機制。