富士紡ホールディングス<3104>は31日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.0%増の103.81億円、営業利益が同244.4%増の15.46億円、経常利益が同111.2%増の16.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同87.7%増の10.77億円となった。
研磨材事業の売上高は前年同期比18.30億円増の46.19億円、営業利益は同10.53億円増の11.47億円となった。世界の半導体市場は、2023年前半に底打ちした後、2024年前半にかけて緩やかな回復が続いている。そのような状況の中、主力の超精密加工用研磨材において、半導体デバイス用途(CMP)は、生成AIの急速な普及に伴うメモリや最先端ロジック向け半導体の需要増加、増産に伴う一部ユーザーの在庫水準の引き上げにより、受注が増加した。シリコンウエハー用途は市場の過剰在庫が解消されつつあり、回復基調となった。ハードディスク用途もデータセンター向け需要が戻りつつある一方、液晶ガラス用途は、足元のパネル市況の低迷が長期化する中、受注が低調に推移した。パワー半導体用途は、電気自動車(EV)シフトの鈍化により、在庫調整の傾向にあるものの、新規顧客からの案件獲得などもあり堅調な受注が続いた。
化学工業品事業の売上高は同1.44億円増の32.96億円、営業利益は同1.26億円増の2.70億円となった。機能性材料、医薬中間体および農薬中間体などの受託製造は、昨年来の中国経済低調の影響が継続しているものの、在庫調整の一巡により、電子材料を含め徐々に需要回復の兆しが見え始めている。また、新規製品への取組が奏功し、工場の稼働は前四半期対比で改善した。
生活衣料事業の売上高は同0.52億円増の17.96億円、営業利益は同0.19億円減の1.84億円となった。繊維素材は、物流費や原材料費の高騰によるコストアップに加えて、円安が影響し、厳しい環境が続いた。繊維製品は、物価の上昇が続き実質賃金が減少しているため、消費者の買い控えの傾向が続いた。また、ネット販売では、継続的なSNS、検索広告などのWebマーケティングの強化に加え、ネット専用製品を拡充し、効果的な商品訴求を図った。一方、高品質な日本製品が評価され、海外向け販売は好調に推移した。利益面については、円安の進行による原材料や資材などの価格高騰が続いており、粗利率が低下した。
その他の売上高は同1.58億円減の6.67億円、営業損失は0.56億円(前年同期は0.07億円の利益)となった。化成品部門は、医療機器用部品がユーザーの増産体制立ち上げ遅れの影響で減収減益となった。金型部門は、自動車用金型の新規案件は昨年比で増加しているが、自動車メーカーの品質不正問題等により、依然として厳しい状況にある。加えて、事務機器用金型も開発案件の端境期であることや、車載コネクタやスマホ向けホットランナーの引き合いも低調であり、非常に厳しい状況が続いている。貿易部門は、コロナ特需の反動と在庫調整があり減収減益となった。
2025年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比18.3%増の427.00億円、営業利益が同91.6%増の54.00億円、経常利益が同70.9%増の56.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同79.5%増の38.00億円としている。
富士紡控股<3104>於31日公佈了2025財年第1季度(24年4月-6月)聯合業績。銷售額爲103.81億日元,同比增長22.0%;營業利潤爲15.46億日元,同比增長244.4%;經常性利潤爲16.03億日元,同比增長111.2%;歸屬於母公司股東的季度淨利潤爲10.77億元,同比增長87.7%。
研磨材料業務的銷售額同比增長18.30億元,達46.19億元;營業利潤同比增長10.53億元,達11.47億元。全球半導體市場於2023年前半年觸底,繼而在2024年前半年緩慢復甦。在這種情況下,半導體元件中超精密加工用研磨材料CMP的訂單增加,受到了生成AI急速普及所帶來的需求增加和最先進邏輯器件的生產增加的影響,部分客戶的存貨水平也得到提高。硅晶片用途在市場過剩的情況下得到改善並趨於復甦。硬盤用途也有所恢復,因爲數據中心需求正在回升,但液晶玻璃用途由於當前面板市場會持續低迷,因此訂單低迷。功率半導體用途由於電動汽車(EV)的波動而處於庫存調整的趨勢,但由於從新客戶獲得訂單等穩定的訂單很強勁。
化學工業品業務的銷售收入同比增加了1.44億元,達到32.96億元;營業利潤同比增加了1.26億元,達到2.7億元。受託製造的功能性材料、醫藥中間體和農化製品等行業仍受到中國經濟持續走低的影響,但隨着庫存調整的結束,需求好轉的徵兆也逐漸顯現,其中包括電子材料。此外,對新產品的研發取得了成果,工廠的運營情況已經得到了改善。
生活服裝業務的銷售額同比增加了0.52億元,達到17.96億元;營業利潤同比減少了0.19億元,達到1.84億元。紡織原料一方面受物流費用和原材料價格上漲等因素影響成本上升,另一方面由於日元貶值還處於嚴峻的環境中。紡織製品由於物價持續上漲、實際工資下降,消費者的購買力趨於低迷。此外,在網絡銷售方面,除了持續強化SNS和搜尋廣告等Web營銷外,還擴充了網絡專屬產品,以實現有效的產品推銷。然而,由於高品質的日本製造產品受到了讚揚,海外銷售表現良好。利潤方面,由於日元不斷貶值導致原材料、資材等價格上漲,因此粗利率也下降了。
其他收入減少了1.58億元,達到6.67億元;營業虧損爲5600萬日元(去年同期利潤爲700萬日元)。化成品部門由於醫療設備部分由於用戶增產措施推遲而減少營收和盈利。金型部門雖然汽車用金型的新業務有增加,但仍面臨汽車製造商造假等嚴峻的局面。此外,事務設備用金型也處於開發階段,汽車連接器和智能手機熱流道的訂單引起了較少的興趣,情況非常嚴峻。貿易部門由於特殊需求呈反彈趨勢和存貨調整而虧損。
關於2025年3月期全年業績,同日宣佈了財務預測的上調。營業收入爲比上期增長18.3%的4270億日元,營業利潤爲同比增長91.6%的54.00億日元,常務利潤爲同比增長70.9%的56.00億日元,歸屬於母公司股東的當期淨利潤增長了同比79.5%達到了38.00億日元。