■会社概要
2. 沿革
ヤマノホールディングス<7571>の歴史は、果敢なM&Aによる事業展開の連続である。ミネベア(株)(現 ミネベアミツミ<6479>)から訪問販売事業を担う子会社の「かねもり(株)」(旧かねもり(株))を、1994年2月に買収したのが同社の実質的な発足だ。1997年11月には日本証券業協会に店頭登録し上場。1998年7月にはセゾングループの(株)きもの京都より和装専門店チェーンの事業を譲り受け「きもの京都事業部」を新設する等、M&Aによる事業領域拡大に乗り出した。
その後2000年3月に(株)丸正(和装・宝飾・アパレルの卸)を買収、2001年5月には同業の(株)錦を買収した。同年10月には、旧かねもりを純粋持株会社化すると同時に、社名を(株)ヤマノホールディングコーポレーションに変更した。そして、事業部門は新設したかねもり(株)が継承した。その後は、(株)ビ・ゴール(宝飾専門店チェーン)、(株)サトウダイヤモンドチェーン(宝飾専門店チェーン)、堀田産業(株)(アパレル)、(株)パワーズ(スポーツ用品専門店)、(株)ビューティ多賀志(美容室チェーン)、(株)オカ林の美容室チェーン、(株)ブラザーセイビング(前払式特定取引業)等を子会社化し、事業領域を拡大していった。そして、訪問販売事業のかねもりは(株)ヤマノリテーリングスに社名変更し、スポーツ用品事業は(株)ヤマノスポーツシステムズに、宝飾事業は(株)ヤマノジュエリーシステムズに、美容事業は(株)マイスタイルに、訪問販売・催事販売事業は(株)ヤマノプラザにと、買収した事業を事業別に統合していった。その間2004年12月には新たにジャスダック証券取引所に上場し、2006年8月には社名を現在のヤマノホールディングスに変更した。
~第2創業1st Stageに~
2010年3月期より第2創業と位置付け、事業の方向性・コンセプトの見直し、業務効率化、損益改善による財務の健全化、経営基盤の整備・強化を進めることとした。2009年10月には各事業別に統合・整理した8つのグループ会社(ヤマノリテーリングス、(株)きのはな、ヤマノスポーツシステムズ、(株)スポーツマンクラブ、ヤマノプラザ、(株)ヤマノ1909プラザ、(株)ヤマノクレジットサービス、ヤマノインベストメント(株))を同社が吸収合併し、持株会社体制から事業本部体制に移行した上で、不採算事業の廃止、事業の効率化を進めた。2012年10月にはヤマノジュエリーシステムズも吸収合併した。その結果、2014年3月期までに利益体質が改善し、5期連続で営業利益を増益させ、7期ぶりに復配を実現した。そこで、2014年3月期をもって第2創業の1st Stageは完了させ、本格的な事業再編にとりかかる2nd Stageに入った。
~第2創業2nd Stageに~
事業再編として、子会社だった堀田丸正(丸正と堀田産業が2007年4月に合併)のアパレル店舗小売部門を同社の和装関連部門に吸収した上で、2017年5月に堀田丸正の株式を売却した。和装宝飾事業においては、2013年4月に新たに子会社化した(株)ら・たんす山野(和装専門店チェーン)を、同年10月に同社に吸収合併したほか、2015年11月には新たにすずのき(和装・毛皮品等の専門店、現子会社)を子会社化し、事業を強化した。また、スポーツ事業を2017年5月にRIZAP(株)に事業譲渡した。美容事業においては、2017年10月にマイスタイルを同社に吸収合併した。事業再編に伴い卸売事業とスポーツ事業から撤退し売上規模は149億円と小さくなったが、財務体質は改善し経営基盤は強化された。そのため、2018年3月期で2nd Stageを完了し、既存事業のM&Aを継続するとともに、M&Aにより新しい事業領域を拡大することを目指した3rd Stageに入った。
~第2創業3rd Stageに~
既存事業である美容事業においては、2018年7月に(有)みうら(ネイルサロン運営、買収後(株)みうらに社名変更)、2019年10月に(株)L.B.Gを子会社化した。その後2022年10月には、マイスタイルを吸収していた同社の美容事業及びみうらの営業部門をL.B.Gに事業譲渡し、美容事業の営業を集約した。これに伴い、L.B.Gの商号を(株)ヤマノプラスに変更した。和装宝飾事業においては、2019年11月に(株)かのこの事業の一部(和装事業)を譲受した。
新規事業としては、2020年3月にマンツーマンアカデミー(学習塾運営)を子会社化し教育業界に参入した。その後、2022年5月にマンツーマンアカデミーと同じ(株)やる気スイッチグループ「スクールIE」のFC加盟店事業である東京ガイダンス(学習塾運営)を、2023年12月には同じく「スクールIE」のFC加盟店事業の灯学舎(学習塾運営)を続けて子会社化した。そのほか、2022年6月にOLD FLIP(古着の買取・販売)を子会社化した。
2022年4月にJASDAQスタンダードから東京証券取引所スタンダード市場に移行した。
3rd Stageに入って事業展開は順調に進むかに思われたが、コロナ禍もあり多店舗で営業展開する同社の事業は大きな影響を受けた。売上高は2021年3月期に12,701百万円まで落ち込んだが、2022年3月期より回復基調にある。親会社株主に帰属する当期純利益は2020年3月期には3百万円まで落ち込み、2021年3月期にはコロナ禍の収束期が不透明であったため店舗営業資産の減損、子会社化したばかりのL.G.B、みうらののれんの減損で324百万円の損失となった。そのため2期連続で無配としたが、2022年3月期、2023年3月期は業績が回復したため復配した。2024年3月期はコロナ禍明けの消費者マインドの変化、賃料の上昇等によるOLD FLIPの業績悪化から特別損失が膨らみ、再び親会社株主に帰属する当期純損失を計上し無配となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
■公司資料
2. 發展歷程
山之控股<7571>的歷史,是通過大膽的併購不斷拓展業務。1994年2月,該公司收購了寶冢(株)(現寶冢三井<6479>)的子公司"金森(株)"(舊金森(株)),負責直銷業務,這標誌着該公司的實質成立。1997年11月,該公司在日本證券業協會完成了櫃台註冊和上市。1998年7月,從世嘉集團(株)京都服裝専門店轉讓和裝專門店連鎖店業務,並設立了"京都和服事業部"等,開始了通過併購擴大業務領域的步伐。
隨後,2000年3月收購了瑪麗(株)(和服、珠寶和品牌服飾的批發),2001年5月收購了同行的(株)錦。同年10月,舊金森純粹成立了持股公司,並將公司名稱更改爲山之控股公司。業務部門由新成立的金森(株)繼承。此後,收購了(株)比特高(珠寶專門店連鎖店)、(株)佐藤鑽石連鎖(珠寶専門店連鎖店)、堀田產業(株)(品牌服飾)、(株)Powers體育用品專門店、(株)Beauty Takashi(美容院連鎖店)、(株)岡林的美容院連鎖店、(株)Brother Saving(預付式特定交易業)等,擴大了業務領域。後來,直銷業務的金森改名爲(株)山之零售公司,體育用品業務成爲(株)山之體育系統,珠寶業務成爲(株)山之珠寶系統,美容業務成爲(株)MISTYLE,直銷和展銷業務成爲(株)山之廣場等,將收購的業務按業務劃分整合起來。其中,2004年12月該公司在JASDAQ證券交易所上市,2006年8月將公司名稱改爲現在的山之控股。
~至第2次創業的第1階段~
從2010年3月期標誌着第2次創業,並着手重新審視業務方向和概念,提高業務效率,改善損益,健全財務,加強經營基礎。2009年10月,該公司吸收合併了8家分別整合和整理過的集團子公司(山之零售公司、(株)木之花、山之體育系統、(株)SportsmanClub、山之廣場、(株)山之1909廣場、(株)YamanoCreditService、山之投資(株)),並從持股公司體制轉變爲業務總部體制,推進了不盈利業務的停止和業務效率化。2012年10月,山之珠寶系統也被吸收合併。結果,到2014年3月期爲止,利潤狀況得到改善,連續5期增加營業利潤,7期後再次實現分配。因此,2014年3月期標誌着第2次創業的第1階段完成了,並進入了全面的業務重組的第2階段。
~至第2次創業的第2階段~
作爲業務重組的一部分,子公司堀田丸正(堀田產業和瑪麗在2007年4月合併)的服裝零售部門被整合到公司的和服相關部門,並在2017年5月出售了堀田丸正的股權。在和裝珠寶業務方面,2013年4月新成立的子公司(株)浪團山野(和裝專門店連鎖店)並於同年10月被同公司吸收合併,此外,2015年11月又新成立了鈴木(和裝、皮草等專門店,現爲子公司),加強了業務。此外,2017年5月將體育業務轉讓給了RIZAP(株)。在美容業務方面,2017年10月吸收合併了MISTYLE。伴隨業務重組退出了批發業務和體育業務,銷售規模減小至149億日元,但財務結構得到改善,經營基礎得到加強。因此,2018年3月期完成了第2階段,並繼續進行現有業務的M&A,同時通過M&A擴大新的業務領域,着手進行第3階段。
~進入第二次創業的第三階段~
在現有的美容業務中,於2018年7月收購了(有)みうら(指甲沙龍運營,收購後更名爲(株)L.B.G),於2019年10月將(株)L.B.G作爲子公司。隨後,在2022年10月,將該公司的美容業務以及みうら的運營部門轉讓給了L.B.G,集中經營美容業務。因此,將L.B.G的商號改爲(株)ヤマノプラス。在傳統和寶飾業務方面,於2019年11月接管了(株)かのこの一部門(傳統事業)。
作爲新的業務,於2020年3月將單對單學院(經營學習補習班)作爲子公司,進入教育行業。隨後,在2022年5月,先後將單對單學院和同爲(株)やる気スイッチグループ的「スクールIE」的加盟店業務之一的東京指導(經營學習補習班),在2023年12月又繼續子公司化了燈學舍(經營學習補習班)。另外,於2022年6月還將OLD FLIP(二手服裝的收購和銷售)作爲子公司。
於2022年4月從JASDAQ標準市場轉移到了東京證券交易所標準市場。
進入第三階段後,企業運營順利進行,但受到了新冠疫情的影響,該公司在多家門店的經營受到了重大影響。營業收入在2021年3月期下降到了12,701百萬日元,但從2022年3月期開始呈現恢復態勢。歸屬於母公司股東的當期淨利潤在2020年3月期下降到了300萬日元,在2021年3月期由於新冠疫情的結束時機不確定,造成了店鋪經營資產的減值、剛完成子公司化的L.G.B和みうら的商號減值,導致了324百萬日元的虧損。因此,連續兩年未分紅,但在2022年3月期和2023年3月期,業績恢復,重新進行了分紅。在2024年3月期,由於新冠疫情後消費者心態的變化,租金上漲等因素導致OLD FLIP的業績下滑,特殊損失膨脹,再次計入了歸屬於母公司股東的當期淨損失,未分紅。
(編寫:Fisco客戶體驗分析師Matsumoto Akira)