■フェニックスバイオ<6190>の成長戦略
2. 成長戦略
核酸医薬品をはじめとする次世代医薬品市場の拡大と肝細胞の需要拡大という市場環境を背景に、同社は成長戦略の基本方針として、成長性が高い次世代医薬品市場に向けて、製品(PXBマウス、PXB-cells関連製品)販売や安全性等分野の受託試験サービスを拡大する方針である。PXBマウスについては販路拡大、需要増加に対応した本社生産施設及び北米生産施設での増産、PXB-cells関連製品については新製品開発・投入、安全性等分野の受託試験サービスではCROとの業務提携によるサービス拡充を推進する。
新しい技術の創出については、薬効薬理分野では、将来的に収束が予想される抗肝炎ウイルス薬の薬効評価に代わる新たな高付加価値サービス及び疾患モデル・ツールの開発を推進する。戦略的市場と位置付ける安全性等分野では、PXBマウス及びPXB-cellsをベースとした評価系の開発やアプリケーションの開発が必須となっているため、毒性評価系の開発に注力するとともに、核酸医薬品の安全性評価で事業拡大を目指す。
CROとの業務提携については、各CROが持つ顧客とノウハウを活用し、PXBマウスの販路拡大につなげる。またPXBマウスの生産拡大に重点投資するため、今後の受託試験は外部CROの活用を基本とする。さらに、海外生産拠点から効率的にマウス輸送を行うため、海外CROとの連携も推進する方針だ。直近では2023年9月にシミックファーマサイエンス(株)と業務提携した。
経営目標値としては、2027年3月期にPXBマウスの売上高を2024年3月期実績(1,135百万円)から50%増、PXB-cellsの売上高を同185百万円から100%増に、営業利益率を同0.6%から20%以上に高めることを掲げている。PXBマウスについては需要が増加基調のため段階的に供給能力を拡大する。PXB-cellsについては、これまでは輸送コストの問題から海外市場において積極的なプロモーションを行っていなかったが、北米(カナダ)での生産が軌道に乗ったため、今後は北米市場での新製品投入と販路拡大を推進する。営業利益については、受託試験サービスから製品販売へと収益構造が変化する中で、既存設備・人員等のリソースを効率的に運用・拡大していくことで、営業利益率20%以上が達成できると見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
Phoenix Bio(6190)的成長戰略
2. 增長策略
受區核酸藥物等下一代藥物市場擴大及肝細胞需求擴大的市場環境影響,該公司以成長性較高的下一代藥物市場爲基本方針,擬朝向該市場擴大產品(PXB老鼠、PXB細胞相關產品)銷售,和擴大安全性等領域的承包試驗服務。對於PXB老鼠,公司計劃實施市場擴大,需求增加,增加總公司生產設施及北美生產設施,並對PXB細胞相關產品,公司計劃加強新產品的開發與推出,在安全性等領域的承包試驗服務方面,公司計劃通過業務合作擴大服務提供。
關於新技術的創造,在藥效藥理領域,該公司將推進代替未來抗肝炎病毒藥的藥效評價的新的高增值服務和疾病模型·工具的開發。在定位爲戰略市場的安全性等領域,由於PXB老鼠及PXB細胞已成爲必須開發評價體系和應用程序的基礎,該公司將致力於毒性評價體系的開發,並旨在通過核酸藥物的安全性評價來拓展業務。
在業務合作方面,將利用各CRO所擁有的客戶和專業知識,推進PXB老鼠的銷售擴大。此外,爲了重點投資PXB老鼠的生產擴大,今後委託試驗基本上將利用外部CRO。此外,公司計劃推進與突尼斯鼠兔研究所等海外CRO之間的協作,以從海外生產據點有效運輸老鼠。最近與Simic Pharma Sciences株式會社於2023年9月簽訂了業務合作協議。
另外,目標爲在2027年3月期內將PXB老鼠的銷售額從2024年3月期的1,135百萬日元增加50%,將PXB細胞的銷售額從同185百萬日元增加100%,將營業利潤率從同0.6%提高到20%以上。對於PXB老鼠,由於需求增加,公司計劃逐步擴大供給能力。對於PXB細胞,由於運輸成本的問題,迄今爲止在海外市場上沒有進行積極的促銷,但由於北美(加拿大)的生產已步入正軌,因此今後將推進新產品投入和銷售渠道的擴大。在營業利潤方面,隨着從委託試驗向產品銷售的收益結構的改變,該公司預計通過有效運營和擴大既有設備和人員等資源,營業利潤率將超過20%。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)