■会社概要
1. 会社概要
橋本総業ホールディングス<7570>は管工機材・住宅設備機器の1次卸である。水回りに強く、管材や衛生陶器・金具、住宅設備機器、空調機器・ポンプなどの住宅設備・建設関連資材を大手有力メーカーなどから仕入れ、全国の2次卸や工事店・工務店、ゼネコン・サブコンなどに販売している。1次卸として在庫機能や情報機能、配送機能を十分に生かすことで、メーカーや2次卸などの取引先と強く結び付いたバリューチェーンを形成していることが特長である。足元では、既存事業を強化するとともに、取引先からの要望が多い建材や電材の取り扱い拡大や海外事業など新たな領域への進出も加速している。
同社は、1890年に橋本久次郎(はしもときゅうじろう)氏が神田岩本町にパイプや継手などを販売する個人商店を開業したことが始まりで、同氏が130年以上にわたる歴史を持つ老舗管工機材商としての基礎を築いた。二代目の政次郎(まさじろう)氏は製造卸としてカタログ販売や自社製品の製造を行い、戦後に同社を引き継いだ三代目の政雄(まさお)氏はメーカーの特約店として商売を広げた。そして、現社長である四代目の政昭氏は、「ベストパートナー」としてメーカーや販売先など取引先の満足度を向上させるとともに、地域密着営業やM&A、IT技術・システムの活用、新規事業領域への進出、ESG活動をベースにした「HSDGCG活動」など、新たな時代に対応した経営を積極的に推進している。
県別の営業体制で全国をフルカバー
2. グループ体制
同社グループは、持株会社の同社及び橋本総業(株)など連結子会社10社、非連結子会社6社により構成されている(2024年3月末時点)。このうち橋本総業は、全国に46の営業拠点(本社のほか35支店、11営業所、5センター)を擁する最大の子会社である。その他子会社としては、大明工機(株)が全国に16拠点、若松物産(株)が愛知県に2拠点、(株)大和が大阪府に1拠点、(株)永昌洋行が福岡県に2拠点、(株)ムラバヤシが青森県に2拠点、みらい物流(株)が1拠点、橋本総業ファシリティーズ(株)が全国で7拠点、サンセキ(株)(旧山陰セキスイ商事(株))が山陰で4拠点・1センターを展開している。このように県別の営業体制で全国をフルカバーし、工事現場や販売店に密着することで地域のニーズを的確に汲み取り、シェア拡大につなげている。ただし、同社発祥の関東から東海にかけて比較的拠点が充実しているものの、関西など西日本を中心に拠点拡張の余地が依然残されていると言える。
各社とも管材類、衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプの販売を主たる業務としているが、それぞれに特長がある。橋本総業はオールマイティな品揃えと機能を持ち、グループのリーダー格であり成長のけん引役でもある。大明工機は創業70年以上にわたる歴史があり、各種プラント用機器・装置の専門商社としてエンジニアリング産業の一翼を担っている。自動弁の組み立てや各種メンテナンスなど独自の技術を有し、あらゆる産業プラントの環境改善・省エネに貢献している。若松物産は空調設備の販売及び施工、大和は関西エリアで鋼管の販売、橋本総業ファシリティーズはゼネコンやサブコン向け取引、永昌洋行とムラバヤシ、サンセキは強固な地盤を生かした地域密着営業を展開している。また、隣接業界の建材商社大手のJKホールディングス<9896>とは、経営資源・ノウハウの相互活用、営業面などの協力体制の構築を目的に、両社の主要事業会社である橋本総業とジャパン建材(株)との間で業務提携している。近年は、2021年3月期にみらい物流の事業を開始、タイにHASHIMOTO SOGYO (THAILAND) CO.,LTD.を設立、オーテック<1736>と業務提携、2023年3月期には特需部門を統合して橋本総業ファシリティーズを設立、山陰を地盤とするサンセキを子会社化するなど、グループの動きが活発化している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■公司資料
1. 公司資料
橋本總業控股<7570>是一家一次批發商,主營管道設備和住宅設備器材。 作爲一級批發商,公司主要從大型知名生產商等處採購水暖設備及管材、衛生陶瓷和五金、住宅設備器材以及空調設備和泵等住宅設備和建設相關材料,並銷售給全國的二級批發商、建築公司、綜合承包商等。該公司作爲一級批發商充分發揮庫存、信息和配送功能,形成了與生產商和二級批發商等合作伙伴緊密聯繫的價值鏈,這是其特色。目前,公司正在努力加強現有業務的同時,加快拓展建材和電料等受供應商需求高的領域,加速海外業務等新領域的進入。
同公司始於1890年,橋本久次郎先生在神田巖本町開設了一家銷售管道和接頭等產品的個人商店,標誌着其長達130年以上歷史的老牌管道設備商的基礎奠定。其第二代政次郎先生曾作爲製造商批發商,進行目錄銷售和自家產品製造,戰後,第三代政雄先生將公司發展成爲多家廠商的特約店。而現任總裁政昭先生作爲第四代繼承者,不僅提升供應商和銷售商的滿意度,將公司打造成"最佳合作伙伴",還積極推進與時代相適應的經營活動,如地區銷售、兼併收購、IT技術和系統的應用,進軍新的業務領域,以及以ESG活動爲基礎的"HSDGCG活動"。
按照各縣獨立的營銷機構體系,公司覆蓋全國各地。
2. 集團體制
該集團由控股公司橋本総業(株)及其控股的10家子公司和6家非控股子公司組成(截至2024年3月底)。其中,橋本総業是最大的子公司,擁有全國46個營業點(總部外35家分店、11個營業所、5箇中心)。其他子公司包括大明工機(株)在全國16個營業點、若松物産(株)在愛知縣2個營業點、(株)大和在大阪府1個營業點、(株)永昌洋行在福岡縣2個營業點、(株)ムラバヤシ在青森縣2個營業點、みらい物流(株)在1個營業點、橋本総業ファシリティーズ(株)在全國7個營業點、サンセキ(株)(舊山陰セキスイ商事(株))在山陰地區展開4個營業點和1箇中心。因此,公司通過各省獨立的營銷機構體系全面覆蓋全國,與工程現場和銷售店密切合作,準確把握地區需求並擴大市場份額。但需要指出的是,儘管公司發源於東京,其擁有的營業點相對比較飽滿的是位於東海一帶,而西日本地區尤其是關西地區的拓展潛力仍有待開發。
各公司主要業務爲管道材料、衛生陶瓷和五金、住宅設備和空調設備以及泵的銷售,而且各有特點。橋本総業擁有全面的產品系列和功能,是集團的領頭羊,也是業務增長的主要推動力。大明工機擁有70多年的歷史,作爲各類工廠設備和裝置的專業商社,是工程產業中的重要一環。他們擁有獨特的技術,如自動閥的組裝和各種維護,爲各類工廠的環境改善和節能做出了貢獻。若松物産主要經營空調設備的銷售和施工,大和在關西地區經營鋼管銷售,橋本総業ファシリテーズ主要爲綜合承包商和分包商提供交易,永昌洋行、ムラバヤシ和サンセキ利用牢固的地盤開展地區銷售。另外,緊鄰行業的建材商社大手JK Holdings<9896>爲了建立經營資源和專業知識的相互利用、營銷等合作體系的目的,在雙方的主要業務公司橋本総業和ジャパン建材(株)之間開展業務合作。近年來,集團動態活躍,如2021年3月開展みらい物流業務,成立了位於泰國的HASHIMOTO SOGYO (THAILAND) CO., LTD.,與オーテック<1736>展開業務合作,2023年3月整合特需部門成立橋本総業ファシリテーズ,子公司化山陰地區的山陰,展現了集團的活躍態勢。
(作者:華富證券客座分析師宮田仁光)