■要約
RIZAPグループ<2928>は“「人は変われる。」を証明する”という唯一無二の理念の下、健康づくり事業を中心に、ヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの3領域で多様な事業を展開する総合企業である。「自己投資産業でグローバルNo.1」をビジョンに掲げ、持株会社体制の下、M&Aを積極的に活用しながら飛躍的に成長を遂げ、上場子会社5社を含むグループ企業67社、連結従業員数4,645名を擁するまでに成長した。2006年に札幌証券取引所アンビシャス市場に株式を上場しており、2022年9月に中期経営計画を策定したが、これを2024年2月に改訂し、営業利益40,000百万円(2027年3月期)を目指して新規事業「chocoZAP」事業の積極展開等を行っている。
1. 2025年3月期第1四半期の業績概要
2025年3月期第1四半期の業績は、売上収益が41,237百万円(前年同期比11.2%増)、営業損失が2,894百万円(前年同期は2,992百万円の損失)、税引前損失が3,758百万円(同3,496百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失が2,853百万円(同3,325百万円の損失)となった。売上収益に関しては、コンビニジム「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(同4,207百万円増)となった。chocoZAP店舗数は2024年8月14日時点では1,597店までに増え、それに伴い会員数も2024年8月15日時点で127万人となっている。進行期は、新規サービス導入や清掃強化が行われており、退会率が良化する傾向にある。またchocoZAP Partners事業(広告事業)も成長が著しい。既存事業では、アンティローザ、一新時計、MRKホールディングス<9980>の増収分(同2,180百万円増)があった一方で、REXT Holdingsの店舗構造改革等に伴う減収(同2,491百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施しているため、損失を計上しているが計画通りであり多くは一過性のものである。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績見通しは、売上収益が177,700百万円(前期比6.9%増)、営業利益が6,300百万円(前期は594百万円の損失)、税引前利益が3,100百万円(同4,524百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が2,000百万円(同4,300百万円の損失)と、chocoZAP事業の先行投資フェーズが終了したことにより通期での黒字転換を予想する(期初予想通り)。売上収益に関しては、引き続きchocoZAP事業における新規出店及び会員基盤の拡充などにより増収を見込む。2025年3月期は“既存会員の満足度向上”に重点を移す。施策としては、新サービスの導入加速、ちょこっとサポート導入、コンシェルジュなどが中心となる。上期は品質・顧客満足度向上のための投資が集中するために、営業利益の伸びは鈍化することが予想されるが、下期から2026年3月期にかけては大きく利益を成長させる想定である。chocoZAP事業が既に月次黒字化しており、新サービスや人的サービスへの投資によりさらに事業モデルが強化され、利益計画を上回って達成してくるものと弊社では考えている。
3. 成長戦略・トピックス
2024年6月7日に、同社とSOMPOホールディングス<8630>は、「誰もがウェルビーイングを実感できる社会を実現」をビジョンに掲げ、資本業務提携を行った。SOMPOホールディングスは3大メガ損保の一角であり、中核となる損保をはじめ生保、介護サービス(居室数業界1位)、健診受診代行などを手掛けている。新たな中期経営計画では、「ウェルビーイング」をテーマとして掲げ、健康寿命の延伸に向けた生涯にわたるソリューションの提供に取り組む。同社では、「健康の社会インフラ化」「ウェルビーイングプラットフォーム」を目指すchocoZAP展開構想を推進しており、この資本業務提携により、その実現のスピードを加速できる意味合いが大きい。資本提携としては、第三者割当による新株式の発行により、SOMPOホールディングスからRIZAPグループに約100億円、RIZAP(株)に200億円の合計約300億円の出資を行った。これにより、同社はchocoZAPの投資資金(量的拡大、品質・顧客満足度の向上)をカバーするとともに、財務基盤が強化された。短期的には、生損保契約者(約2,500万人)との相互送客による新規会員獲得の加速が期待できる。また、介護施設(400施設以上)や代理店(約4.5万店)との連携による新規出店の加速が考えられる。顧客同意に基づくデータ連携によりヘルスケアデータプラットフォームが構築できれば、パーソナライズ化したデータ活用により、広告事業、医療・介護連携、法人・官民連携など新分野の展開が加速できる。中長期では、健康・医療・介護を繋ぎ、AI/デジタルを活用し、個々人にとって最適なサービスを提供する日本最大規模のヘルスケアデータ基盤(ウェルビーイングプラットフォーム)の実現を目指す。
■Key Points
・2025年3月期第1四半期はchocoZAP事業がけん引し前年同期比11.2%の増収。新サービス導入やトレーナー・清掃強化など品質向上・顧客満足度向上への投資を実施
・“ウェルビーイングプラットフォーム”の実現を加速するべくSOMPOホールディングスとの資本業務提携
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■概要
RIZAP群<2928>是一家綜合企業,在獨一無二的理念“「人可以改變。」的指導下,以健康建設業務爲核心,在健康護理、美容、生活方式和投資4個領域開展多樣化業務。其願景是「成爲全球第一自我投資行業」,在持股公司結構下,通過積極利用M&A,實現飛躍式增長,目前已成長爲包括5家上市子公司在內的67家群企業,擁有4,645名員工。2006年在札幌證券交易所野心市場上市,制定了中期經營計劃於2022年9月,但於2024年2月對計劃進行了修訂,並計劃通過積極推進新的「chocoZAP」業務等,目標是實現營業利益400,000百萬日元(2027年3月期)。
1. 2025年3月期第1季度業績概要
2025年3月期第一季度業績顯示,營業收入爲41,237百萬日元(同比增長11.2%),營業損失爲2,894百萬日元(去年同期爲2,992百萬日元損失),稅前虧損爲3,758百萬日元(同3,496百萬日元虧損),歸屬於母公司所有者的季度虧損爲2,853百萬日元(同3,325百萬日元虧損)。就營業收入而言,「chocoZAP」業務的增長持續進行,RIZAP相關業務(包括chocoZAP業務)大幅增收(增加4,207百萬日元)。截至2024年8月14日,chocoZAP店鋪數量增至1,597家,並相應的會員數於2024年8月15日達到了127萬人。新服務推出和清潔加強正在進行中,退會率呈改善趨勢。另外,chocoZAP Partners業務(廣告業務)也在迅速增長。在現有業務方面,Anterosa、Isshin時鐘、MRK Holdings<9980>的增收(增加2,180百萬日元)與REXT Holdings的店鋪結構改革等導致的減收(減少2,491百萬日元)。就營業損失而言,「chocoZAP」業務在上半年實施了戰略性投資,因此出現了損失,但大部分是一過性的。
2. 2025年3月期財務預測。
2025年3月期業績預期顯示,營業收入爲177,700百萬日元(同比增長6.9%),營業利潤爲6,300百萬日元(去年同期虧損594百萬日元),稅前利潤爲3,100百萬日元(同4,524百萬日元虧損),歸屬於母公司所有者的當期利潤爲2,000百萬日元(同4,300百萬日元虧損)。由於「chocoZAP」業務的先期投資階段已經結束,因此預計全年將轉爲盈利(與期初預期一致)。就營業收入而言,預計通過繼續在「chocoZAP」業務中開設新店鋪和擴大會員基礎等方式實現增收。2025年3月期的重點是「提高現有會員的滿意度」。措施包括加速新服務的推出,引入「卓庫」支持,以及翹楚等。上半年將專注於投資以提高品質和顧客滿意度,因此預計營業利潤增長將放緩,但預計從下半年到2026年3月期將大幅增長。預計「chocoZAP」業務已經實現月度盈利,通過向新服務和人員的投資,我們認爲業務模式將進一步加強,並超過利潤計劃。
3.成長戰略和話題
2024年6月7日,RIZAP群和SOMPO控股<8630>達成了資本業務提攜協議,以「實現每個人都能夠感受到幸福」的願景爲核心,SOMPO控股是三大巨頭保險公司之一,涉及核心的保險業務,包括財產保險、人壽保險、護理服務(居室數量行業第一)和健康檢查代辦等。在新的中期經營計劃中,以「幸福」作爲主題,並致力於提供終身解決方案以延長健康壽命。該公司推進了「chocoZAP」展開構想,致力於實現「健康的社會基礎設施」和「幸福平台」,這使得通過這一資本業務提攜,加速實現這一願景的意義重大。作爲資本提攜,通過第三方分配發行新股,SOMPO控股向RIZAP群投資約100億日元,向RIZAP(株)投資200億日元,總計約300億日元。因此,該公司已經覆蓋了「chocoZAP」投資資金(數量擴大,品質和顧客滿意度提高),並且財務基礎得到了強化。在短期內,可期待通過與生享保合同持有者(約2500萬人)相互增客,加速新會員招募。此外,通過與護理設施(400多家)和代理店(約4.5萬家)合作,可以考慮加速新店鋪的開設。通過基於客戶同意的數據共享,如果可以建立健康護理數據平台,通過個性化的數據利用,可以加速廣告業務、醫療護理合作、公司和政府合作等新領域的拓展。中長期目標是通過鏈接健康、醫療和護理,利用AI/數字技術,爲個人提供最優化的服務,致力於實現日本最大規模的健康護理數據基礎設施(幸福平台)。
■Key Points
・2025年3月期第1季度,chocoZAP業務推動,營業收入同比增長11.2%。實施引入新服務、強化教練和清潔,以提升質量和客戶滿意度。
・爲加速實現「健康平台」,與搏天控股進行資本業務合作。
SD Entertainment在健康業務的結構改革和成長戰略方面取得了更高的利潤。Hotta Marumasa由於禮品業務的出售和各項業務的先行投資的影響,因此收入和利潤下降。投資業務的銷售額爲249.53億日元(較上年同期增長1.5%),經營利潤爲13.11億日元(上年同期爲13.08億日元,較上年同期微增長)。