■金融所得課税に対する警戒感から、主力株を中心に売りが広がるか
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+5.58%だったのに対して、グロース市場指数は+1.22%、グロース市場250指数は+1.45%と大型株優勢の相場展開となった。為替の円安推移や米国株の上昇などを背景として、プライム市場の大型株を中心に買い優勢の展開となったが、グロース市場は週末こそ1700億円の売買代金ができたものの、主力株への買いは限定的。グロース市場250指数は200日移動平均線で上値が重くなった。
時価総額上位銘柄では、週末にアドベンチャー<6030>が急騰したほか、ジーエヌアイグループ<2160>、弁護士ドットコム<6027>はしっかり。一方、インテグラル<5842>が利益確定売りに押されたほか、フリー<4478>は証券会社のネガティブなレポートが材料視されて売られた。このほか、自民党総裁選に絡んだ思惑買いが向かったことから、ispace<9348>、QPS研究所<5595>、アストロスケールHD<186A>の宇宙関連銘柄が週末買われた。
一方、キャンバス<4575>、セルシード<7776>、アンジェス<4563>、サンバイオ<4592>などバイオ関連銘柄の一角が売られた。1カ月ぶりのIPOはまちまち。26日に上場したグロースエクスパートナーズ<244A>、INGS<245A>、アスア<246A>、27日のAiロボティクス<247A>の初値は公開価格を上回ったが、25日に上場したROXX<241A>、リプライオリティ<242A>、26日のキッズスター<248A>の初値は公開価格を下回った。
■直近IPO銘柄に物色が向かうか
来週の新興市場は、プライム市場ほどではないが、週初は売り先行となろう。石破茂氏が自民党新総裁に選出されたことから、為替市場では1ドル142円台と27日大引け時点との比較では4円超の円高ドル安。グロース市場250指数先物の夜間取引は日中終値比3%超下落したことから、週初のグロース市場は大幅安スタートとなる公算が大きい。「高市トレード」で週末にぎわったアストロスケールHDやQPS研究所など宇宙関連銘柄も売りに押されよう。プライム市場ほど自民党総裁選に絡んだ思惑買いは入っていなかったが、金融所得課税に対する警戒感から、主力株を中心に売りが広がりそうな状況だ。グロース市場250指数のチャート形状でも、7月、8月同様、上値抵抗ラインである200日移動平均線が心理的な重しとして意識されよう。
時価総額が大きい主力株への物色は手控えられそうだが、消去法的な物色は直近IPO銘柄に向かうと想定する。週末に強い動きを見せたAiロボティクスや、INGSあたりは初値より上で推移していることなどから、関心が高まる可能性はある。なお、10月1日にシマダヤ<250A>がスタンダード市場に上場する。麺類及び関連食品の製造を手掛けており、やや真新しさに欠けることから人気化は難しいか。
■由於對金融所得稅的警惕,主力股中出現了賣壓
本週新興市場表現上漲,與此同時,日經指數上漲5.58%,而成長市場指數上漲1.22%,成長市場250指數上漲1.45%,大盤股優勢局面出現。受到匯率日元疲軟以及美股上漲等因素影響,主板市場的大盤股成爲主要買盤,而成長市場則在週末成交額達到1700億日元,但對主力股的買盤仍然有限。成長市場250指數面臨200日移動平均線上方阻力。
在總市值前列的個股中,週末出現了Adventure<6030>大幅上漲,另外GNI Group<2160>、Lawyer.com<6027>表現穩健。與此同時,Integral<5842>遭遇利潤回吐賣壓,Free<4478>則因證券公司負面報告被拋售。其他方面,自民黨總裁選舉猜測性買盤增加,以及與太空產業有關的個股如ispace<9348>、QPS研究所<5595>、AstroscaleHD<186A>在週末受到買盤追捧。
然而,Canvas<4575>、Cellseed<7776>、Anges<4563>、Sanbio<4592>等生物科技相關個股遭遇拋售。一個月以來的IPO表現不盡相同。在26日上市的Growth Experts<244A>、INGS<245A>、Asa<246A>,以及27日的AI Robotics<247A>首日表現超過公開價,而25日上市的ROXX<241A>、Reply Priority<242A>,26日的Kids Star<248A>首日表現低於公司公開價。
■最近的IPO個股是否會受到市場追捧
下週的新興市場雖然不如主板市場,但一開始可能會以賣盤爲主。由於石破茂先生當選自民黨新總裁,匯市出現1美元兌換142日元的匯率,與27日收盤相比,日元升值超過4日元。成長市場250指數期貨夜間交易較日間收盤價下跌超過3%,因此下週初成長市場有可能大幅下跌開盤。在「高市交易」上週末引人關注的AstroscaleHD、QPS研究所等太空行業個股可能面臨拋壓。雖然與主板市場不同,成長市場250指數的K線圖形態顯示,與7月、8月類似,200日移動平均線作爲上方壓力線可能會被注意到。
雖然對於市值較大的主力股進行市場追捧可能會謹慎一些,但消極方向的市場追捧可能會集中在最近的IPO個股上。由於Ai Robotics、INGS等上週末表現強勁,持續維持高於首發價,因此可能會引起關注。另外,10月1日,Shimadaya<250A>將在標準市場上市。主營麪條及相關食品製造業務,由於缺少新穎性,很難獲得人氣。