■円安や中国株上昇などの外部環境を材料に上げ幅拡大
今週の日経平均は週間で2105.65円高(+5.58%)の39829.56円と大幅上昇。米国市場でNYダウが史上最高値を更新するなど米国株は上昇継続。日米金利差の拡大に伴う円安なども材料に、日本株は大型株中心に買われ、日経平均は終値ベースで7月31日以来となる39000円台を回復した。植田和男日本銀行総裁が「追加の利上げを急がない」姿勢を明確としたことで、日本の長期金利の基準となる10年物国債利回りは8月5日以来の0.7%台まで低下。10年物国債利回りの日米金利差がやや拡大したことなどを背景に、円は主要通貨に対して全面安の展開となった。また、中国が大規模な金融緩和を発表し、中国株が急騰。中国でビジネスを展開する資生堂<4911>、ファナック<6954>、安川電機<6506>など中国関連銘柄の一角も上昇。週末は、自民党総裁選に対する思惑が高まったことから、後場一段高の展開となり2日連続の高値引けで40000円台に迫る動きとなった。
なお、9月第3週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を5455億円売り越したほか、TOPIX先物を608億円売り越し、225先物を2235億円売り越したことから、合計8298億円の売り越しとなった。一方、個人投資家は現物を3204億円売り越すなど合計で2916億円売り越し。自己は現物を1兆1895億円と大幅に買い越した。
■225ナイトは通常終値比2410円の急落
日経平均は、2日連続で高値引けとなる強い動きを見せ、約2カ月ぶりに75日移動平均線(75MA:38293円)水準を上放れた。ただ、27日大引け後の15時20分過ぎに、石破茂氏が第28代自民党総裁に決定と伝わると、為替市場では1ドル142円台まで下落。大証ナイト・セッションの日経225先物は、日中終値比2410円安の37440円で取引を終えた。
27日の米国株式市場はまちまちで、ダウ平均は前日比137.89ドル高(+0.33%)の42313.00ドル、ナスダックは同70.70ポイント安(-0.39%)の18119.59、S&P500は同7.20ポイント安(-0.13%)の5738.17で取引を終了した。
週初の日経平均は、26日と27日の上昇幅(約2000円)を丸々吐き出す格好となろう。為替、株式、金利市場いずれも追加の利上げに否定的な高市早苗氏が優勢と見ていたことから、「高市トレード」が先行し、為替市場では円全面安、株式は株高(金融株は下落)、金利市場では利回り低下の流れが強まっていた。高市氏が敗れ石破氏が自民党新総裁となったことで、「高市トレード」の逆回転が進む公算が大きい。
■石破政権の政策内容を見極めたいとするムード強まるか
来週は、米雇用統計なども重要だが、やはり石破氏による党人事や政権構想などが注目となろう。石破氏は総裁選中、2026年度中の「防災庁」創設構想のほか、地方創生を掲げ、東京一極集中の是正のため地方への企業進出を促す制度を唱えていたことから、災害関連銘柄や地方創生関連銘柄に物色が向かいそうだ。さほど物色されていなかったセクターのため、中小型株から大型株まで幅広く関心が向かう可能性はある。
一方、市場が警戒するのは、一部企業への法人増税や金融所得課税の強化だ。新しいNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)はそのままの方針を打ち出していることで、岸田政権が掲げた「資産運用立国」の大枠は変えないとの見通しだが、金融所得課税の強化に対する市場のアレルギーは大きい。225先物のナイト・セッションでの急落もこの辺りを織り込んでいると推測する。今後、石破政権が発足し、どのような政策を掲げるのか見極めが必要な状況だ。関連銘柄への個人投資家を中心とした買いは向かいそうだが、海外投資家による腰の据わった投資資金の流入はいったん手控えられよう。
■週末は米雇用統計発表
来週、国内では9月30日に8月小売業販売額、百貨店・スーパー販売額、鉱工業生産(速報値)、住宅着工件数、10月1日に8月雇用統計、第3四半期日銀短観、2日に9月マネタリーベース、消費者態度指数などが予定されている。
海外では、9月30日に中・9月製造業PMI、サービス業PMI、財新サービス業PMI、財新コンポジットPMI、独・8月小売売上高、英・第2四半期実質GDP(確報値)、経常収支、9月ネーションワイド住宅価格指数、8月消費者信用残高、マネーサプライ、独・9月消費者物価指数(速報)、米・9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、10月1日に豪・8月小売売上高、トルコ・9月製造業PMI、欧・9月消費者物価指数(概算値速報)、米・9月製造業PMI、8月JOLTS求人件数、9月ISM製造業景気指数、2日に欧・8月雇用統計、米・9月ADP雇用者数、週次原油在庫、3日に豪・8月貿易収支、米・週次新規失業保険申請件数、9月コンポジットPMI(確報値)、サービス業PMI、8月製造業新規受注、耐久財受注(確報値)、9月ISM非製造業景気指数、4日に米・9月雇用統計などが予定されている。
■受到日元貶值和中國股市上漲等外部環境影響,上漲幅度擴大
本週日經平均指數上漲了2105.65日元(+5.58%),報收39829.56日元,大幅上漲。美國市場中,道瓊斯指數刷新歷史最高紀錄,美國股市繼續上漲。受到日美利差擴大導致日元貶值等因素的影響,日本股市以大盤股爲主被買入,日經平均指數收報39000日元關口,達到7月31日以來的最高水平。日本銀行行長植田和男明確表示「不急於加息」,導致以10年期國債收益率爲基準的日本長期利率降至自8月5日以來的0.7%水平。在日美國債收益率差略微擴大的背景下,日元對主要貨幣全面貶值。此外,中國宣佈了大規模的貨幣寬鬆政策,中國股市急升。在自民黨總裁選舉的預期升溫之際,週末盤中大幅上漲,連續第二天收盤創下歷史新高,接近40000日元關口。
根據9月第三週的投資主體買賣動向,外國投資者拋售了5455億元的股票,此外,拋售了608億元TOPIX期貨和2235億元225期貨,總計拋售8298億元。另一方面,個人投資者拋售了3204億元股票等,總計拋售2916億元。自營業務大幅買入了1189.5億元股票。
■日經225夜間交易結束價比前一天下跌2410日元
日經平均指數顯示出兩天連續的強勁走高,突破了約兩個月來的75日移動平均線(75MA:38293日元)水平。然而,在27日收盤後15時20分左右,傳出石波茂先生當選第28任自民黨總裁的消息後,匯市美元對日元跌至142日元水平。大阪證券交易所夜間交易中,日經225期貨收於37440日元,比日間收盤價下跌2410日元。
美國股市27日表現不一,道瓊斯平均指數收漲137.89點(+0.33%)至42313.00點,納斯達克下跌70.70點(-0.39%)至18119.59點,標普500指數下跌7.20點(-0.13%)至5738.17點。
本週初日經平均指數已經拋售了26日和27日的上漲幅度(約2000日元)。由於匯率、股票和利率市場都顯示出否定追加加息的高市早苗先生佔據上風,帶來了「高市交易」,匯市出現了日元全面貶值,股市表現爲上漲(金融股下跌),利率市場則出現了利率下降的趨勢。隨着高市先生失敗,石波先生當選自民黨新總裁,將出現「高市交易」的逆轉可能性較大。
■石波政權政策內容加強調查的情況是否增加
下週,儘管美國就業統計等數據也很重要,但石破先生的黨內人事安排和政權構想等仍然值得關注。石破先生在黨領選期間提出了2026財年設立"防災署"的構想,提倡地方振興,並提出了鼓勵企業進駐地方以糾正東京的一極集中的制度。因此,災害相關板塊和地方創生相關股票可能成爲投資熱點。由於尚未受到太多關注,對於未被熱捧的板塊,從中小型股到大盤股都有可能受到廣泛關注。
另一方面,市場擔心的是對部分企業加強法人稅和金融收入稅。新的小額投資免稅制度(NISA)和個人型確定拠出年金(iDeCo)繼續堅持原有政策,岸田政權提出的"資產管理立國"大框架預計不會改變,但市場對金融收入稅加強的敏感度很高。225期貨的夜間交易急劇下跌也可以推斷是在考慮到這些因素。未來,石破政權上臺後將推行何種政策,需要做出準確判斷。個人投資者主導的購買可能會湧入相關股票,但境外投資者投入的穩定資金可能會暫時觀望。
■週末將公佈美國就業統計
下週,國內計劃公佈8月份小賣業銷售額、百貨店和超市銷售額、礦工業生產(初步數據)、住宅開工數量、10月1日公佈8月份就業統計、第三季度日本銀行短觀、2日公佈9月份貨幣供應基礎、消費者信心指數等。
在海外,9月30日將公佈中國和德國的9月製造業採購經理指數、服務業採購經理指數、財新服務業採購經理指數、財新綜合採購經理指數、德國8月零售額、英國第二季度實際國內生產總值(最終數據)、經常帳戶餘額、9月全國房價指數、8月消費者信用額、貨幣供應、德國9月消費者物價指數(初步數據)、美國9月芝加哥採購經理協會經濟指數(PMI)、10月1日將公佈澳大利亞8月份零售額、土耳其9月製造業採購經理指數、歐洲9月消費者物價指數(初步數據)、美國9月製造業採購經理指數、8月JOLTS職位空缺數量、9月ISM製造業經濟指數、2日將公佈歐洲8月就業統計、美國9月ADP就業人數、周進口原油庫存、3日將公佈澳大利亞8月貿易順差、美國周初次申領失業保險人數、9月複合PMI(最終數據)、服務業PMI、8月製造業新訂單、耐用品訂單(最終數據)、9月ISM非製造業經濟指數、4日將公佈美國9月就業統計。