■中期経営計画の進捗状況
昭和産業<2004>は現中期経営計画の初年度である2024年3月期において、重点施策による定量効果として、基本戦略1「基盤事業の強化」では、経常利益ベースで2023年3月期比27億円増の目標に対し、39億円増と12億円超過して達成した。グループ連携による事業規模拡大と収益力強化をはじめ、商品構成の最適化や差別化戦略による付加価値商品の拡販が大きく寄与した。2025年3月期以降は業態別・顧客別の営業体制を生かし、様々なカテゴリの商品を顧客ニーズに合わせてワンストップで提供することにより、穀物ソリューションのさらなる進化を目指すほか、引き続きグループ一体となり事業構造を改革することでコスト圧縮を進める。2025年3月期の進捗状況として、基盤事業の強化の点では、組織改編による営業力強化の成果が引き続き現れている。複数商材を組み合わせた顧客への提案型営業は順調に増加しており、成約に結び付く例も増えている。ワンストップ型営業組織に改編した効果は、営業担当者の提案力強化にも及んでおり、営業組織内の人材育成に寄与している。各営業担当者が複数の商材に関する知識を得て、それらを組み合わせた提案を行い連携をすることで、ノウハウの蓄積が進むという好循環が生まれている。事業領域の拡大においては、同社一部製品についてハラル認証(イスラム圏向けの適正な食品であることの認証制度)を取得し、2024年4月よりシンガポールへの輸出を開始した。現時点では、2025年3月期業績への寄与度については明らかではないが、実績を着実に積み上げている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■中期經營計劃的進展情況
昭和產業<2004>在現階段經營計劃的首個年度2024年3月期中,通過重點措施產生的定量效果,對於基本戰略1「基礎業務強化」,在經常利潤基礎上,與2023年3月期相比目標增加27億元,實際增加39億元,超額完成了12億元。通過集團協作擴大業務規模和增強盈利能力,優化商品組合和差異化戰略,拓展增值商品銷售做出了重大貢獻。未來從2025年3月期開始,將充分利用業態和客戶的銷售體系,根據客戶需求提供各類商品,進一步推動糧食解決方案的進化,並繼續整合集團改革業務結構,推進成本壓縮。就2025年3月期的進展情況而言,在基礎業務強化方面,組織重組加強銷售力量的成果仍在持續顯現。針對多個產品的提案型銷售逐漸增加,並且已經有越來越多的案例轉化爲成交。改組爲一站式銷售組織的效果也擴展至銷售人員的提案能力,對銷售團隊內的人才培養也有所貢獻。各銷售人員通過獲得關於多個產品的知識,提出組合提案並進行協作,從而推動專業知識的積累,形成良性循環。在業務領域的擴大方面,該公司部分產品已獲得清真認證(面向伊斯蘭地區的合格食品認證制度),並自2024年4月起開始向新加坡出口。目前尚不清楚其對2025年3月期業績的貢獻程度,但已經穩步推進業績累積。
(編輯:FISCO分析師村瀬智一)