日経平均は反発。前日比241.16円高(+0.62%)の39178.70円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。
8日の米国株市場は、126.13ドル高の42080.37ドル、ナスダックは259.02ポイント高の18182.92で取引を終了した。中東情勢の緊迫化懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。NY連銀のウィリアムズ総裁などが小幅な利下げ選択肢も存続することを示唆すると一時相場は売られた。ただ、押し目からはソフトランディング期待やAIの強い需要期待に半導体エヌビディアなどハイテクが買われ、相場を支援し、再び上昇。終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。
米国株の上昇と為替の落着きなどを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は39000円台を回復した後、上げ幅をやや縮めたものの、前日比プラス圏でのしっかりとした推移となった。引き続き上海総合指数が前日比3%超の大幅安となっているが、香港ハンセン指数は前日終値水準でもみ合っており中国市場は方向感に乏しい。本日の東京市場も、中国などアジア株式市場を睨んだ展開となっている。
日経平均採用銘柄では、買収提案しているカナダ企業が価格を引き上げると報じられたことで7&iHD<3382>が一時前日比10%超急騰し年初来高値を更新した。また、米エヌビディアの上昇を受けて、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体株の一角が買われた。このほか、IHI<7013>、川崎重工<7012>、ディスコ<6146>、ZOZO<3092>、キヤノン<7751>などが上昇した。
一方、任天堂<7974>はサウジアラビア政府系ファンドが一部保有株を売却したことが判明したことで下落。また、原油価格の下落を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>など資源関連銘柄の一角も弱いほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>、三菱商事<8058>など商社株も売られた。このほか、住友化学<4005>、東海カーボン<5301>、日本製鋼所<5631>、JFEホールディングス<5411>などがさえない。
業種別では、小売業、サービス業、情報・通信業、精密機器、医薬品などが上昇した一方、鉱業、保険業、電気・ガス業、鉄鋼、卸売業などが下落した。
本日の大引け後に衆議院が解散し、臨時閣議にて15日公示、27日投開票のスケジュールを正式に決める見込みだ。13時より80分間の党首討論が予定されているが、既に4日の段階で、防災体制の強化や物価高対策などの経済対策の策定を行っていることから、石破首相の発言で株式市場や為替市場が動意付くことはないと考える。後場の東京市場は引き続き中国などアジア市場の動向を注視した展開となろう。積極的な買いが手控えられていることから、日経平均は39000円台を割り込む可能性もありそうだ。
日經平均股指出現反彈,早盤交易以241.16日元(+0.62%)的39178.70日元(成交量約8億股)收盤。
美國股市8日收盤,道瓊斯指數上漲126.13點,報42080.37點,納斯達克指數上漲259.02點,報18182.92點。隨着中東局勢緊張的緩解,盤初後上漲。紐約聯邦儲備銀行行長威廉姆斯等表示,小幅減息仍有可能,暫時導致市場拋售。不過,從調整中,受到軟着陸預期和人工智能的強勁需求預期的影響,半導體股英偉達等科技股受到買盤支撐,市場再度上漲。收盤時漲幅擴大並結束。
受美國股市上漲和匯率穩定等因素影響,東京市場以買盤優勢開盤交易。日經平均指數恢復到39000日元水平後,雖然漲幅略有收窄,但仍在前一交易日的正值區間內堅定上漲。上海綜合指數持續大幅下跌超過前一日3%,但香港恒生指數在前一日收盤水平徘徊,中國市場缺乏方向感。今天的東京市場,也與中國等亞洲股市的走勢密切相關。
日經平均指數成分股中,加拿大公司提出提高價格收購的報道使得7&iHD<3382>一度急升超過前一日超過10%,刷新年內高點。此外,受美國英偉達股價上漲的影響,半導體股中的Advantest<6857>、Laser Tech<6920>、ScreenHD<7735>、東京電子<8035>等股被買入。此外,IHI<7013>、川崎重工<7012>、迪斯科<6146>、ZOZO<3092>、佳能<7751>等股也上漲。
另一方面,由於沙特阿拉伯政府基金出售部分持股,任天堂<7974>股價下跌。另外,受原油價格下跌影響,INPEX<1605>、出光興產<5019>等資源相關股份也疲軟,三井物產<8031>、丸紅<8002>、三菱商事<8058>等商社股也遭受拋售。另外,住友化學<4005>、東海碳素<5301>、日本製鋼所<5631>、JFE控股<5411>等股形勢不佳。
按行業板塊劃分,零售業、服務業、信息通信業、精密設備、藥品等上漲,而礦業、保險業、電力燃氣業、鋼鐵、批發貿易等下跌。
本日收盤後衆議院解散,預計在臨時內閣會議中確定15日公佈、27日舉行投票的時間表。正值預計將於13時舉行的80分鐘黨首辯論。然而,由於在4日已經進行了加強防災體制和物價高漲對策等經濟對策的制定,因此不認爲首相石破的講話會對股市和匯市產生影響。下半場的東京市場預計將繼續關注中國等亞洲市場的走勢。鑑於積極買盤的控制,日經平均指數有可能跌破39000日元水平。