日経平均は大幅反発。549.58円高の38463.50円(出来高概算9億4432万株)で前場の取引を終えている。
先週末の米国市場のダウ平均は259.96ドル安の42114.40ドル、ナスダックは103.12pt高の18518.61ptで取引を終了した。ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回りソフトランディング期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、ダウはマクドナルド(MCD)の下落や長期金利上昇を警戒した売りに下落に転じ、終盤にかけて下げ幅を拡大した。一方、ナスダックは主要ハイテク企業の決算に期待した買いに終日堅調に推移した。
まちまちで終了した米株市場を横目に、本日の日経平均は、週末の衆議院選挙で与党が過半数を割り込んだことで売りが先行。ただ、先週時点で衆院総選挙に対する警戒感が強まる形で与党の過半数割れの織り込みが進んでいた可能性があり、朝方の売りが一巡した後は切り返して上げ幅を大きく広げる展開となっている。また、国内政治の不透明感から日銀が早期に追加利上げに動くのは難しくなったとの見方も広がり、ドル高円安が進行したことも追い風となったとみられる。
個別では、川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>などの半導体関連株が堅調に推移。また、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>などが上昇となった。ほか、想定以上の業績上方修正を好感された中外製薬<4519>や上半期増益率は一段と拡大する形となったプレミアグループ<7199>が急騰、ローツェ<6323>、MacbeeP<7095>、フリービット<3843>などが値上がり率上位となった。
一方、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>などが軟調に推移した。また、信越化<4063>、フジクラ<5803>も下落。想定外の大幅下方修正にネガティブ反応強まった東京製鐵<5423>やカウフマンCEOの辞任報道が伝わったオリンパス<7733>が急落。ほか、能美防災<6744>、日本製鋼所<5631>、アイチコーポレーション<6345>などが値下がり率上位となった。
業種別では、輸送用機器、医薬品、海運業などが上昇した一方で、鉱業、石油・石炭製品、化学などが下落した。
後場の日経平均株価は、上値の重い展開が続きそうだ。選挙結果が先週末時点である程度織り込まれていた可能性があるが、ここから一段高となるには新たな買い材料に乏しいか。まずは、30日から31日にかけて日本銀行による金融政策決定会合が開催される。今会合での政策金利の引き上げ観測はほぼ無いとされているが、同時に発表される「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」や会合後の植田総裁の記者会見などで、追加利上げに前向きな姿勢が確認されるかに注目が集まろう。また、11月5日に米国では大統領選挙、国内では東京市場の取引時間の30分延長というイベントを控えており、目先の不透明感から様子見ムードが強まっていく可能性は想定しておきたい。そのほか、7-9月期決算発表が本格化する中、すぐに個別物色主導の展開に移行していくこともあろう。
日經平均大幅反彈。以549.58日元上漲至38463.50日元(成交量約爲9億4432萬股)結束了上午交易。
上週末美國市場,道瓊斯平均下跌259.96點,報42114.40點;納斯達克指數上漲103.12點,報18518.61點。密歇根大消費者信心指數超出預期,市場預期出現軟着陸,開盤後出現上漲。隨後,由於麥當勞(MCD)股價下跌和長期利率上升的擔憂賣壓增加,道瓊斯指數下跌並擴大跌幅。與此同時,納斯達克指數全天保持看好的態勢,預期主要高科技公司的財務表現。
眼看上週末收市的美國股市,今日的日經平均指數首先受到在週末衆議院選舉中執政黨未能取得過半數而出現的拋售壓力。不過,考慮到上週針對衆議院選舉的警惕情緒增強,執政黨失去多數的可能性已經被融入,可能是在早盤拋售壓力消退後,股指開始反彈並擴大漲幅。此外,由於國內政治形勢不明朗,普遍認爲日本銀行難以迅速實施附加加息政策,而美元走高和日元走低也被視爲有利因素。
個股方面,海運股如川崎船司(9107)、日本郵船(9101)、半導體相關股如激光科技(6920)、東電(8035)表現堅挺。此外,豐田汽車(7203)、第一零售(9983)、軟銀G(9984)、基恩尚(6861)、集團HD(6098)、任天堂(adr)(7974)等股票上漲。另外,外商醫藥(4519)因業績超預期上修以及上半年盈利率進一步擴大而急升;佳能(6323)、MacbeeP(7095)、Freebit(3843)等股票漲幅位列前茅。
另一方面,三菱重工業(7011)、IHI(7013)、川崎重工業(7012)等股票表現疲軟。此外,信越化學(4063)、富士庫拉(5803)也下跌。東京鍊鐵(5423)因意外大幅下修而產生負面反應;奧林巴斯(7733)傳出CEO卡夫曼辭職的消息而急挫。另外,能美防災(6744)、日本製鋼所(5631)、愛知企業(6345)等股票跌幅居前。
按行業板塊劃分,運輸設備、醫藥品、海運等行業上漲,而礦業、石油煤製品、化學品等行業下跌。
下午的日經平均股價走勢可能繼續偏向阻力上行。儘管選舉結果在上週末已經在一定程度上反映,但是否能迎來新的買入動力仍存在疑慮。首先要關注的是日本銀行將於30日至31日召開的貨幣政策決策會議。儘管預計在本次會議中不大可能進入政策利率上調的階段,但人們將關注隨後公佈的「經濟・物價形勢展望報告」以及會後的行長植田的記者會,以驗證是否存在進一步加息的積極態度。此外,11月5日美國將舉行總統選舉,國內市場將延長交易時間30分鐘,另還有各種事件亟待面對,由於眼前局勢不明朗,觀望情緒有可能加強。此外,在7-9月期業績陸續披露之際,局勢可能迅速轉向個股挑選爲主導的模式。