日経平均は続伸。前日比213.98円高(+0.55%)の38819.51円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
28日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は273.17ドル高の42387.57ドル、ナスダックは48.58ポイント高の18567.19で取引を終了した。イスラエルによる対イラン報復攻撃が限定的にとどまり中東情勢の緊迫化懸念の緩和で、寄り付き後、上昇。今週予定されているハイテクなど主要企業の好決算を期待した買いに続伸した。ナスダックは終盤にかけ長期金利の上昇を嫌気し、失速したが、相場は終日堅調に推移した。
米国株高にも関わらず、東京市場は前日の大幅反発の反動が先行し利益確定売りで取引を開始した。日経平均は38400円台まで下落したが、売り一巡後はメガバンクなど金融株が買われるなど大型株がじりじりと上げ幅を広げる展開となり、日経平均は切り返す展開に。10時30分過ぎには38897.93円まで上昇するなど昨日の高値を上回って前場の取引を終えた。一方、プライム市場の売買代金は1.8兆円と引き続き先物中心の売買で、腰を据えた投資資金は入っていない様子。
日経平均採用銘柄では、足元さえなかったIHI<7013>、川崎重工業<7012>、三菱重工業<7011>など防衛関連銘柄が買われたほか、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、みずほ<8411>、三井住友<8316>など金融株も上昇。このほか、古河電工<5801>、エムスリー<2413>、日東電工<6988>、コニカミノルタ<4902>、フジクラ<5803>、アステラス製薬<4503>などが買われた。
一方、中国事業が落ち込んだことで最終減益見通しを発表したTOTO<5332>が大幅安となったほか、オムロン<6645>、オークマ<6103>、ファナック<6954>など中国関連銘柄の一角も売られた。前日の大幅高の反動が先行し中外製薬<4519>が売られた。このほか、トクヤマ<4043>、キリンHD<2503>、スズキ<7269>、高島屋<8233>などが下落した。
業種別では、銀行、証券・商品先物取引、保険、その他金融、非鉄金属などが上昇した一方、ガラス・土石、金属、精密機器の3セクターのみ下落した。
為替は1ドル152円90銭台と朝方比では30銭ほど円高ドル安に推移している。明日から日本銀行の金融政策決定会合が開催されるが、市場コンセンサスは「金融政策の現状維持」で植田和男日銀総裁からも目立った発言は出ないとの公算が大きい。衆議院選挙後の政権運営や米大統領選挙の結果を見極めたいとする思いは日銀も同じと市場では見られている。
後場の東京市場は、一段高で日経平均39000円台回復を見たいところだが、選挙結果を警戒した売り方の買い戻しが昨日、今日の上昇の原動力と考える。日経平均39000円台回復は、欧州経由の外国人投資家による売りポジション解消次第だろう。
日經平均繼續上漲。以38819.51日元(成交量估算8.2億股)漲213.98日元(+0.55%)結束了上午的交易。
28日美國股市上漲。道瓊斯指數上漲273.17點至42387.57點,納斯達克指數上漲48.58點至18567.19點收盤。由於以色列對伊朗的有限報復行動並未升級中東緊張局勢,市場在開盤後繼續上揚。投資者希望本週主要科技公司等企業將發佈良好業績,因此繼續買入。雖然納斯達克在收盤前出現對長期利率上升的擔憂而失去動力,但整個交易日市場始終保持穩健。
儘管美國股市上漲,東京市場受前一交易日大幅反彈的影響,出現了利潤回吐的賣出壓力。日經平均指數下跌至38400日元區間,但在一輪賣出後,隨着像大型銀行等金融股的買入,大盤股逐步擴大漲幅,日經指數逆轉。上午交易結束時,指數上漲至38897.93日元。與此同時,主板市場的成交金額爲1.8萬億日元,交易仍以期貨爲主導,尚未吸引穩固投資資金。
在日經平均收錄的個股中,防衛相關股票如IHI<7013>、川崎重工業<7012>、三菱重工業<7011>等受到青睞,金融股如三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、三井住友<8316>、みずほ<8411>等也上漲。此外,其他股票如古河電工<5801>、EMSLY<2413>、日東電工<6988>、柯尼卡米諾爾特<4902>、富士克拉<5803>、安斯泰萊製藥<4503>等也受到追捧。
受到中國業務下滑影響,TOTO<5332>發佈了預計淨利潤下降的消息,股價大幅下跌。同時,中國相關股票如歐姆龍<6645>、奧克瑪<6103>、發那科<6954>也遭到拋售。前一交易日大幅上漲後中外製藥<4519>遭遇賣壓。此外,Tokuyama<4043>、 KirinHD<2503>、 Suzuki<7269>、高島屋<8233>等股票下跌。
按行業板塊劃分,銀行、證券及商品期貨交易、保險、其他金融、有色金屬等行業上漲,而玻璃製品、金屬、精密設備等三個板塊下跌。
匯率爲1美元兌換152.90日元左右,在早盤相比下,日元升值美元貶值約30點。明天將召開日本銀行金融政策決定會議,市場普遍認爲會維持現有政策,日本銀行行長植田和男也不太可能發表重要言論。市場普遍認爲,日本銀行也在等待日本衆議院選舉後的政權運營以及美國總統選舉結果。
下午的東京市場希望看到日經平均指數回升至39000日元區域,但需警惕壓制回購的賣方。昨日和今日上漲的動力來自擔心選舉結果的拋售回購。日經平均指數回升至39000日元區域可能取決於通過歐洲投資者的逐步解除賣空頭寸。