ワコム<6727>は30日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.1%増の573.15億円、営業利益が同122.9%増の54.75億円、経常利益が同4.1%減の47.85億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同8.8%減の34.70億円となった。
テクノロジーソリューション事業の売上高は同10.3%増の424.91億円、セグメント利益は同34.8%増の93.25億円となった。AESテクノロジーソリューションの売上高は市場環境の変化による影響を受けて前年同期を僅かに下回った一方で、EMRテクノロジーソリューションの売上高はOEM提供先の需要が増加したことから、全体の売上高は前年同期を上回った。セグメント利益は、増収による粗利増に加えて、為替円安によるプラス影響(売上高及び原価ともに主にドル建て取引による粗利の円安換算影響)等を含め、前年同期を上回った。
ブランド製品事業の売上高は前年同期比13.2%減の148.24億円、セグメント損失は11.06億円(前年同期は20.17億円の損失)となった。主力のクリエイティブソリューションは、低価格帯への需要シフト加速など市場環境の変化による影響を受けるなか、プロ向けモデルはディスプレイ製品の新製品投入等による需要の増加が見られた一方で、プロ向けモデル以外ではディスプレイ製品の中低価格帯モデルやペンタブレット製品の中価格帯モデルともに販売が減少し、全体の売上高は前年同期の売上高を下回った。ビジネスソリューションは、流動的な市況や案件進捗の動向の影響があるなか、全体の売上高は前年同期を僅かに下回った。セグメント損失は、前年同期より一時費用(売上原価)の計上が減少したことや販管費の削減により前年同期から縮小した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.0%増の1,200.00億円、営業利益が同20.4%増の85.00億円、経常利益が同13.7%減の85.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.9%増の62.00億円とする2024年5月9日付の期初計画を据え置いている。
ワコムは、決算発表同日に行った決算説明会において、ブランド製品事業の構造変革プランの進捗状況と、2025年5月発表予定の次期中期経営方針「Wacom Chapter 4」の検討進捗について説明した。同社は、次期中期経営方針において「ペンとインクの統合体験」という新たな価値を提供するための積極的な投資を検討していることを明らかにした。一方で、全社組織及びブランド製品事業の構造改革を推進するため、グループ全体の15%から20%に当たる人員ポジションの閉鎖や運営費用の見直しを行うなどの20億円以上の費用削減プランを2025年3月期中に計画している旨にも言及した。ブランド製品事業の構造改革に伴い、今期下期には特別損失が計上される可能性はあるが、同社では具体的な影響額は現在算定中であり、現時点の2025年3月期連結業績予想には反映されておらず、影響額が確定次第、業績予想の修正を含め、適切なタイミングで開示するとしている。
Wacom公司<6727>於30日公佈了2025年3月期第2季度(去年4月至9月)的合併業績。營業收入較去年同期增長了3.1%,達到573.15億日元,營業利潤增長了122.9%,達到54.75億日元,常態利潤下降了4.1%,爲47.85億日元,歸屬於母公司股東的淨利潤下降了8.8%,爲34.70億日元。
科技解決方案業務的營業收入同比增長了10.3%,達到424.91億日元,部門利潤增長了34.8%,爲93.25億日元。AES科技解決方案的營業收入因市場環境變化的影響略低於去年同期,而EMR科技解決方案的營業收入由於OEM供應商需求增加,整體營業收入超過了去年同期。部門利潤除了受益於收入增長帶來的毛利增加外,受到匯率波動的額外影響(主要由於以美元交易爲基礎的銷售收入和成本的日元匯率折算影響)等因素,超過了去年同期。
品牌產品業務的營業收入同比下降了13.2%,爲148.24億日元,部門虧損爲11.06億日元(去年同期爲20.17億日元虧損)。主力的創意解決方案受到市場環境變化影響,需求轉向低價位,而專業型號由於新顯示產品的推出等需求增加,其他型號如中低價位的顯示產品和中價位的繪圖板產品銷量減少,整體營業收入低於去年同期。商務解決方案在不穩定的市場環境和項目進展的影響下,整體營業收入略低於去年同期。部門虧損主要由於一次性費用(銷售成本)減少以及銷售和管理費用的削減,比去年同期有所縮小。
2025年3月期財務預計,銷售額爲1,200.00億元,比去年同期增長1.0%;營業利潤爲85.00億元,同比增長20.4%;經營利潤爲85.00億元,同比減少13.7%;親會社株主所佔的淨利潤爲62.00億元,同比增長35.9%。該預計是根據2024年5月9日初期計劃重述的。
Wacom在業績公佈當日舉行的業績會上,說明了品牌產品業務的結構改革計劃進展情況,以及2025年5月發佈預定的下一期中期經營方針「Wacom Chapter 4」的研究進展。公司表示,在下一階段的中期經營方針中,考慮積極投資以提供新價值「筆和墨的整合體驗」。與此同時,爲推進全公司組織和品牌產品業務的結構改革,計劃在2025年3月期內關閉整個集團15%至20%的員工職位,並重新評估運營成本,達到超過20億日元的成本削減計劃。隨着品牌產品業務的結構改革,本期下半年可能會出現特別虧損,但公司目前正在計算具體影響金額,目前未反映在2025年3月期的合併業績預測中,一旦確定影響金額將在適當時機披露,包括調整業績預測。