■セレコーポレーション<5078>の事業概要
3. 賃貸経営事業
賃貸アパートの管理業務を受託し、入居者の募集・入退去管理・家賃回収等の賃貸管理業務、建物点検・清掃等の維持管理業務を行う。同社は賃貸経営事業を循環型ビジネスの土台と捉え、「アパート経営は竣工からがスタート」という考えの下、顧客のアパート経営に長期にわたり寄り添う「アパート経営100年ドックVISION」を理念に掲げ、資産価値を守り・育み・高める賃貸管理を提案している。管理受託営業は、自社施工物件に注力している。管理アパートのプロパティマネジメント業務では、賃貸管理業務及び維持管理業務の委託のほか、賃貸住宅事業の施工部門と連携し、リフォーム工事及びリノベーション工事の提案・請負を行う。派生ビジネスとして、保険代理店業務や不動産賃貸保証業務を行っているほか、アパート資産を長期にわたりサポートするため、2024年6月1日付でリフォームカンパニーを設立した。
なお、エリアごとに実績のある仲介会社やメンテナンス会社と連携を強化し、無店舗展開という独自の手法で固定費を削減している。リーシングについては、「セレ リーシングパートナーズ」の仲介パートナー会社による専任の入居者募集を行っている。1都3県に16社70拠点を展開し、若者に特化したリーシングにより賃貸経営の収益安定化を図る。また、入居希望者の会員専用コミュニティサイト「My Style Room Club」の登録者数は2024年2月末現在で1,721人となっている。メンテナンスについては、「セレ メンテナンスパートナーズ」のメンテナンス会社との連携による独自の体制を構築している。1都3県に10社14拠点を展開し、受託賃貸管理戸数は12,514戸(2025年2月期上期末時点)と12,000戸を突破後も順調に推移している。
4. 同社の強み
同社の強みとしては「敷地対応力」「空間設計」「外観デザイン」の3つがある。
(1) 敷地対応力
技術開発により自由度の高い設計プランが可能である。雁行型の設計プランの採用などにより、活用の難しい変形地でも十分な収益が得られる戸数が確保できる。また、同社は自社工場を有しており、メーカーである強みを生かし雁行型をはじめとする様々な形状が建築可能だ。
(2) 空間設計
同社は、「平方メートルから立方メートルへ」という住まいを三次元の発想で考えた新空間設計を取り入れている。「縦×横」の平面に「高さ」を加えた立体として考え独創的な空間を設計している。商品は首都圏の若者を対象に、「Feel Type」「Fusion Type」「Fwin Type」を展開している。
a) Feel Type(入居者イメージ:30~35歳の単身者)
「ワンルームを1LDKへ」という発想により、既存の概念を超えた凸凹設計を取り入れている。隔壁を雁行させる凸凹設計により、玄関を開けた時にベッドスペースが見えないなど、視線を遮ることで独立性を保ちつつ広々とした一体空間を実現しており、従来型の賃貸アパートの間取りや居住性に不満を持つ若者層からの支持を得ている。また、凸凹設計により25平方メートルで従来型の30平方メートル相当に対応していることから、一般的な1LDK建築と比較して戸数が増え、不動産オーナーが受け取る賃料収入と同社が受け取る請負金額の両方が増加するというWin-Winの関係が構築されている。
b) Fusion Type(同25~30歳の単身者)
宙に浮かぶようなユーティリティスペースと安心感のある掘り込み床のワークスペースが一体化し、生活シーンを立体的に描き出す空間を設計している。平面ではなく立体として空間を捉えることで新しいスペースを生み出し、22平方メートルで従来型の25平方メートル相当に対応している。
c) Fwin Type(同35~40歳のパワーカップル)
「Feel Type」「Fusion Type」の特長を生かし、ふたり暮らしの生活を想定した設備や仕様に変更したもの。自由(Free)なふたり(Twin)の時間を大切にして欲しいという発想から設計された。約40m2で従来型の50平方メートル1LDK相当に対応している。
(3) 外観デザイン
同社の商品は、時を経ても色褪せない赤煉瓦調の外観デザインとなっている。最高位ブランド「My Style vintage」はマンション並みのグレードにこだわっており、アパートには珍しい門柱門扉とガス燈風の門柱灯や、入居者のプライバシーを高めるアルコーブなど、高級感を演出し商品優位性を確保している。これらのことから、同社の商品は画一的なデザインの物件と差別化できていると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■5078股份公司的業務概要
3. 房產經營業務
承攬租賃公寓的管理業務,包括租賃管理業務如招募租戶、入退房管理、房租收取等,以及建築檢查、清潔等維護管理業務。該公司視租賃經營業務爲循環型業務的基石,堅持「公寓經營從竣工開始」的理念,提倡「公寓經營百年Doctor VISION」,長期支持客戶的公寓經營,提出維護、培育和增值資產價值的租賃管理方案。管理受託業務主要集中在自家施工物件上。在公寓財產管理服務方面,除了承包租賃管理和維護管理業務外,還與租賃住宅業務的施工部門合作,提供裝修和翻新工程的建議和承接。作爲衍生業務,他們還從事保險代理業務和房地產租賃保障業務,爲支持公寓資產長期發展,於2024年6月1日成立了裝修公司。
另外,他們與各地區有實績的券商和維護公司加強合作,通過無店面展開的獨特方式削減固定成本。在租賃方面,他們通過「優租 Leasing Partners」的券商合作伙伴公司進行專業的租賃者招募。他們在1都3縣設有16家70處基地,通過專注於年輕人的租賃來穩定租賃經營收入。此外,註冊爲希望入住者的會員專屬社區網站「My Style Room Club」的訂閱用戶數截至2024年2月底已達1,721人。在維護方面,他們通過與「優租Maintenance Partners」的維護公司合作,建立了獨特的體制。他們在1都3縣設有10家14處基地,受託租賃管理單位數爲12,514戶(截至2025年2月期上半年末),即使超過12,000戶後,發展仍在順利進行。
4. 公司的優點
該公司的優勢包括「場地適應能力」、「空間設計」和「外觀設計」這三個方面。
(1) 場地適應能力
通過技術開發,可以實現自由度高的設計方案。採用雁行型設計方案等技術開發,即使是難以利用的不規則地塊,也可以確保足夠的單位數量以獲得良好收益。此外,該公司擁有自己的工廠,利用製造商的優勢,可以建造各種形狀的建築,包括雁行型在內。
(2) 空間設計
該公司採用了將住宅設計從平方米轉變爲立方米的三維思維,通過在「橫×縱」平面上增加「高度」來設計獨創的空間。該商品面向首都圈的年輕人,推出了「Feel Type」、「Fusion Type」和「Fwin Type」。
a) Feel Type(入住者形象:30~35歲的單身者)
通過「從一室公寓到1LDK」的概念,採用凸凹設計超越傳統概念。通過將隔牆設置成凸凹設計,實現了開門時牀區不可見等視線阻擋,保持獨立性同時營造寬敞的整體空間,得到年輕人群對傳統租賃公寓佈局和居住性的支持。此外,凸凹設計使得在25平方米的面積內實現了傳統30平方米的功能,比起一般的1LDK建築,增加了單位數量,建立了雙贏關係,增加了房地產業主的租金收入和公司的承包金額收入。
b) Fusion Type(同25~30歲的單身者)
將懸浮式實用空間和具有安全感的凹牀工作空間融爲一體,設計出描繪生活場景的立體空間。通過立體而非平面捕捉空間,創造新的空間,在22平方米的面積內實現了傳統25平方米的功能。
c) Fwin Type(同35~40歲的中年情侶)
充分利用了「Feel Type」和「Fusion Type」的特點,所做的設施和規格調整,適配了兩人生活的設想。從重視自由(Free)和兩人(Twin)共度時光的理念設計而成。約40平方米相當於傳統50平方米的1LDK建築功能。
(3)外觀設計
該公司的產品採用經久不衰的紅磚外觀設計。最高端品牌「我的風格復古」堅持着類似公寓的級別,在公寓中,罕見的門柱、門扉和煤氣燈風格的門柱燈,以及提高入住者隱私性的凹室等,展現出高級感,確保產品優勢。因此,據我們所見,該公司的產品與統一設計的物業有明顯差異。
(撰寫者:富士客座分析師茂木稜司)