日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiで車椅子に華やぎを ~「トランティクシー ハイパーベータ」がティグ社の車椅子側板に採用~
2024/11/22
日本製鉄株式会社
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の意匠性チタンTranTixxii(トランティクシー)が、様々な分野でチタンの可能性をデザインし続ける株式会社ティグ(以下、ティグ)のプロトタイプ車椅子に採用され『国際福祉機器展(Int. Home Care & Rehabilitation Exhibition)2024』(2024年10月8日~10日、東京ビッグサイト)でお披露目されました。ティグは今後マーケティングを進め、商品化を目指していく予定です。
チタン専門メーカーのティグはチタン製車椅子のパイオニアであり、従来は汎用性のあるチタン素地 (注1)や陽極酸化(注2)チタンを使用したモデルをラインナップしていました。このたび、身体に触れる車椅子部材の一つである側板に、クリスタルのような輝きを持ち高い意匠性と耐久性を備えた「トランティクシー ハイパーベータ(注3)」を採用することで、金属イオンの溶出が少なくアレルギーが起きにくいチタンの機能をそのままに、車イスのデザインに革新をもたらし、軽量なチタンによる快適さもユーザーに提供することができます。
「トランティクシー ハイパーベータ」は、トランティクシーの中でも上位の意匠で、チタンに熱を加えることにより表面に結晶模様を出現させ、その結晶そのものをテクスチャーとした表面仕上げです。様々な大きさの結晶模様を施すことができ陽極酸化法による発色も対応可能で、極めて高い意匠性を求める建築内装や展示ショーケース及びサインなどに採用されています。
ティグは、ユーザーに末永く愛着を持って乗っていただき、「より快適に」、「より末永く」、「より自分らしく」、「ココロもより前向きに」なることができる商品価値を提供し、外出や通勤を華やかに彩り、日常生活、出勤、趣味での活動の幅を広げるきっかけとなることを狙い、今般の「トランティクシー ハイパーベータ」採用モデルの商品開発を進めました。ユーザーに愛着を持って末永く乗って頂くことにより、車椅子が単なる移動手段(工業製品)だけではなく、豊かな生活を共に歩む「人生のパートナー」に昇華します。これは、ハンディキャップを持つ方々が、より一層社会で活躍できる機会を提供する非常に大きな一歩となることを示しています。
日本製鉄のトランティクシーは、時を超えて “美しさ”を次世代に伝える世界初のチタンブランドです。国内及び海外の著名な劇場やホテル、美術館、教会等、約700件以上の建造物に採用されてきた実績があります。また、今回の車椅子の他にも、タンブラーなどのテーブルウェア、キャンプ用品、自転車やゴルフクラブなどのスポーツ用品といった広い分野での採用が続いています。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を結集し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)を通じ、これからも社会の発展に貢献していきます。
冷間圧延をした表面肌、金属光沢がある滑らかな均一性が特徴
チタンの結晶を熱処理で肥大化させ、クリスタルの様な輝きが特徴
注2)陽極酸化
電解液の中にチタンを浸漬、それを陽極にして電気を流すと陽極側の金属が酸化する。チタンは酸化すると表面の酸化被膜が成長し光の干渉により色が発現する。色は電圧による膜厚制御で変化する。
【従来モデル】
【ハイパーベータモデル】
▼ティグ社
設立1984年。車椅子を初め、熱交換器、サニタリー配管、消防用梯子、自動車フレーム等のチタン専門製作・加工メーカー。1998年の長野オリンピックのチタン製聖火台はティグが製作。
▼日本製鉄の意匠性チタンTranTixxii,ホームページ
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製品に関するお問い合わせ先 : チタン営業部 自動車・建材室 : 03-6867-5611
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