CARTA HOLDINGS<3688>は、広告会社、クライアント等のデジタルマーケティングの支援及びメディアのDX支援等を行う「デジタルマーケティング事業」、メディア、ソリューションの提供のほか、EC・人材領域等でのサービスの運営を行う「インターネット関連サービス事業」の2つの事業を展開している。2019年1月にVOYAGE GROUPとサイバー・コミュニケーションズが経営統合して誕生した企業である。上記2社が統合してできたという背景から、デジタルマーケティングにおけるブランディングから販促プロモーション、CRMまでを1社で提供できるサービス構成、新規事業を迅速に立ち上げる事業開発力の高さなどが同社の競争優位となっている。電通〈4324〉の連結子会社でもあり、同社との協業も推進している。
2024年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比1.2%減の17,427百万円、営業利益が同391.7%増の1,349百万円だった。売上高に関してはインターネット関連事業が好調に推移したものの、デジタルマーケティング事業がわずかに減収となったことが響いた。営業利益に関しては、各種コスト削減施策や、収益性を基準とした既存事業の整理などを推進した結果、デジタルマーケティング事業、インターネット関連サービス事がそろって大幅増益となったことが寄与した。デジタルマーケティング事業に関しては、足元で電通グループとの協業が好調に推移している。実際、2024年12月期第3四半期の新規協業取扱高は前年同期比45.8%増の6,639百万円に伸びており、期末に向けても同グループとの連携を強化していく方針だ。
2024年12月期通期の連結業績予想に関しては、売上高で前期比0.5%減の24,000百万円、営業利益で同53.7%増の2,000百万円を見込んでおり、8月に上方修正した時から変更はない。第3四半期終了時点の売上高、営業利益の進捗率はそれぞれ72.6%、67.4%であり、期末に向けて繁忙期となることを踏まえると業績予想達成に向けた進捗は概ね想定通りと言えるだろう。同社を取り巻く事業環境の見通しは良好である。そうした中で引き続き、収益性向上施策を推進しながら各事業の業績を伸ばしていく方針だ。配当に関しては1株当たり54.0円(予想配当利回り3.83%)を予定している。同社は配当政策としてDOE5%を目安とすることを掲げおり、資本効率性・財務健全性に留意しつつ、安定した株主還元を実施していく方針だ。一定の範囲内での自己株式の取得も選択肢となっており、今後も安定した株主還元が続いていくものと弊社は見ている。
中期的には、サステナビリティ経営を土台に事業と経営をさらに進化させていくことにより、業績の拡大と企業価値の向上を実現していく方針を掲げる。顧客への提供価値に磨きをかけながら、同時に資本コストの観点から事業の整理を推進することなどによって成長軌道への回帰を目指す。2024年12月期第3四半期単独のデジタルマーケティング事業における予約型広告取扱高は前年同期比6.0%増の8,582百万円に拡大した。予約型広告が回復傾向にあることも業績予想達成とその先のさらなる成長に向けたプラス材料だ。
CARTA HOLDINGS<3688>從事廣告公司、客戶等的數字營銷支持以及廣播的數字化轉型支持等業務,主要有兩個業務板塊:一個是「數字營銷業務」,另一個是「互聯網相關服務業務」,後者涉及廣播、解決方案的提供以及電商、人力資源領域等服務的經營。該公司成立於2019年1月,由VOYAGE GROUP與Cyber Communications合併而成。由於上述兩家公司合併的背景,能夠在數字營銷方面提供從品牌建設到促銷推廣、客戶關係管理(CRM)等一站式服務,具備迅速啓動新業務的業務開發能力,爲公司帶來了競爭優勢。同時,CARTA HOLDINGS也是電通〈4324〉的合併子公司,正在推動與其的合作。
2024年12月期第3季度累計的合併業績顯示,營業收入爲17,427百萬元,同比減少1.2%;營業利潤爲1,349百萬元,同比增長391.7%。儘管互聯網相關業務表現穩健,但數字營銷業務略有收入下降,影響了整體成績。關於營業利潤,得益於各類成本削減措施和基於盈利能力的現有業務整理,數字營銷業務和互聯網相關服務業務均實現了大幅增長。有關數字營銷業務,最近與電通集團的合作進展良好。事實上,2024年12月期第3季度的新合作交易額同比增長45.8%,達到6,639百萬元,計劃在期末前繼續加強與該集團的合作。
關於2024年12月期的全年合併業績預測,預計營業收入將較上期減少0.5%,達到24,000百萬元;預計營業利潤將增長53.7%,達到2,000百萬元,自8月上調以來沒有變動。截至第3季度末,營業收入和營業利潤的進展率分別爲72.6%和67.4%,考慮到期末將進入繁忙期,預計業績預測的完成情況大致符合預期。該公司所面臨的商業環境展望良好。在此背景下,公司繼續推進提高盈利能力的措施,計劃提升各項業務的業績。關於分紅,預計每股54.0日元(預測股息收益率3.83%)。公司制定了以5%的股東報酬爲目標的分紅政策,同時關注資本效率和財務健康性,持續進行穩定的股東回報。一定區間內的自購股票也作爲選項,公司預測將繼續進行穩定的股東回報。
從中期來看,公司實施以可持續發展管理爲基礎的戰略,通過進一步發展業務和管理,實現業績擴張與企業價值的提升的方針。在提高客戶提供價值的同時,也通過推動業務的整合來從資本成本的角度回歸增長軌道。2024年12月期第3季度單獨的數字營銷業務的預約型廣告交易額同比增長6.0%,擴展至8,582百萬元。預約型廣告的恢復趨勢也是實現業績預測達成及其後進一步增長的正面因素。