■No.1<3562>の主なトピックス
1. M&Aによる成長(戦略)分野への積極投資
2024年4月24日付けで同社及びアレクソンが、SES事業※1・ソフト開発受託を手掛けるOZ MODE※2とアイ・ティ・エンジニアリング※2をそれぞれ子会社化し、新規事業としてSES事業への進出を果たした。中期経営計画「Evolution2027」の重点戦略に沿った「新たな事業領域」への第一弾の投資であり、成長領域への参入を図るものである。さらに2024年10月11日には、電話、複合機、PC販売及びリース、通信コンサルティング事業を行うS.I.T※3を子会社化し、東北エリアへの進出の足掛かりを築いた。
※1 システムエンジニアリングサービス事業の略。ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用などの業務の継続に必要なエンジニア(技術者)を、必要な期間提供するサービスのこと。
※2 OZ MODE及びアイ・ティ・エンジニアリングの会社概要やM&Aの狙いについては、前回のフィスコ企業調査レポート(2024年5月28日発行)を参照。
※3 S.I.Tは、半導体や自動車製造業などを中心に産業集積を進めている岩手県北上市を拠点とする。同社と取扱製品や販売手法が近いうえ、同社の主力である情報セキュリティ機器の取り扱いは現時点で少なく、クロスセルなどによるシナジー効果の早期実現(クイックウィン)が期待できる。また、これまで空白地域であった東北及び周辺地域への進出の足掛かりとする方針である。直近期(2023年12月期)の業績は、売上高が174百万円、営業利益が10百万円。
2. 業務提携による事業基盤の強化
(1) ハイパーとの業務提携
2024年3月14日に企業向けクラウド運用保守サービス「デジテラス」やWebソリューションを提供する子会社であるNDSと、ITサービス事業とアスクルエージェント事業などを展開するハイパーとの第三者割当増資を伴う資本業務提携を締結した※。ハイパーとはこれまでも連携を図ってきたが、さらなるシナジー創出が見込めるとの意見が合致し、本件に至った。特にNDSが提供する「デジテラス」やWebソリューションは、ハイパーがターゲットとする中規模企業層(社員数100人規模)との親和性が高く、新たな顧客層の開拓に大きな狙いがある。
※ ハイパーに対してNDSの普通株式3,000株を割り当てた(資金調達額は30百万円)。本件後のハイパーによるNDS株式の保有比率は30%となる(同社の保有比率は65%)。
(2) サムシングとの協業
2024年9月6日付で、SAAFホールディングス<1447>の子会社である(株)サムシングとの協業を開始した。サムシングは「地盤業界の透明化」を掲げ、地盤調査、地盤改良工事、地盤保証などを全国28拠点で展開している。双方ともに顧客の多くが建設関連業者のため、営業連携などにおいて親和性が高い。また、新サービスの共同開発なども視野に入れている。
(3) デジタル・コネクト及びBlue Tiger Consultingとの業務提携
2024年9月20日にはNDSが(株)デジタル・コネクト及び(株)Blue Tiger Consultingとの業務提携契約を締結した。前述したハイパーを含む、4社による新事業のサービス展開に狙いがある。デジタル・コネクトは金融・製造・流通業などの法人顧客を対象として、事業戦略やデジタル戦略、プロジェクト推進、人材育成強化などのコンサルティングサービスを提供している。また、Blue Tiger ConsultingはERPシステム導入支援を手掛けており、Oracle及びMicrosoftのパートナー企業として多数の導入実績を有している。NDSにとって未開拓の分野であるERPシステム導入サービスを含めた、DX事業の新たな展開を目指し、技術協力及び連携強化に加え、市場競争力の向上を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■No.1<3562>的主要話題
1. 通過併購實現增長(戰略)領域的積極投資
2024年4月24日,該公司以及Alexon分別將參與SES業務※1·軟件開發承包的OZ MODE※2和IT工程※2收歸旗下,成功實現進軍SES業務的新業務,並投資第一波進入中期經營計劃'Evolution2027'重點戰略的「新業務領域」,旨在進入增長領域。此外,2024年10月11日,收購從事電話、複印機、個人電腦銷售及租賃、通信諮詢業務的S.I.T※3,夯實了進軍東北地區的基礎。
※1 系統工程服務業務的縮寫。指爲軟件和系統的開發、維護、運營等業務持續提供技術工程師(技術人員)的服務,滿足所需時間段的服務。
※2 有關OZ MODE和IT工程的公司概要及M&A目的,請參閱前一篇研究報告(2024年5月28日發佈)。
※3 S.I.T位於以半導體和汽車製造業爲主的巖手縣北上市,推進產業集群。該公司與處理產品和銷售方式相近,同時,信息安全設備是其主力產品,在目前階段受到較少關注,預期可通過交叉銷售等產生早期的協同效應(速效)。此外,此舉是進軍東北及周邊地區的起點。最近(2023年12月期)的業績爲營業收入1.74億日元,營業利潤爲1000萬日元。
2. 通過業務聯盟加強業務基礎
(1) 與Hyper的業務聯盟
2024年3月14日,我們與NDS簽署了一項資本業務協議,涉及第三方增資,其中NDS是一家子公司,爲企業提供雲運營維護服務「數字領域」和Web解決方案;而我們是一家IT服務和Askr Agent業務的提供商。儘管我們與NDS多次合作,但雙方一致認爲可以產生更多的協同效應,因此達成了此次協議。特別是NDS提供的「數字領域」和Web解決方案,與我們的目標客戶——中型企業(員工規模達100人)高度契合,我們有着拓展新客戶群的重要目標。
※ 我們向NDS分配了3,000股普通股(籌集金額爲3000萬日元)。此次交易後,我們對NDS股票的持股比例將達到30%(我們在NDS的持股比例爲65%)。
(2) 我們與Something的合作
2024年9月6日起,我們開始與作爲SAAF Holdings <1447>子公司的Something(株)合作。Something倡導「地基行業的透明化」,在全國28個基地開展地基勘測、地基改善工程、地基保證等服務。由於雙方客戶主要是建築相關企業,因此在業務協同等方面有很高的契合性。此外,雙方也考慮共同開發新服務。
(3) 與Digital Connect及Blue Tiger Consulting的業務合作
2024年9月20日,NDS與Digital Connect和Blue Tiger Consulting簽訂了業務合作協議。我們旨在與包括前述的Hyper在內的4家公司合作開展新業務服務。Digital Connect面向金融、製造、流通等法人客戶,提供商業策略、數字戰略、項目推進、人才培養等諮詢服務。另外,Blue Tiger Consulting專注於ERP系統的實施支持,作爲Oracle和Microsoft的合作伙伴,擁有衆多的實施經驗。爲了探索新領域,包括尚未開拓的ERP系統實施服務,我們致力於拓展數字轉型業務,加強技術合作與協作,並提升市場競爭力。
(撰寫:FiSCO客座分析師柴田鬱夫)