日経平均は4日続伸。前日比212.12円高(+0.54%)の39488.51円(出来高概算9億3000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は308.51ドル高の45014.04ドル、ナスダックは254.21ポイント高の19735.12で取引を終了した。民間部門の11月ADP雇用統計で堅調な雇用の伸びを確認し、寄り付き後、上昇。11月ISM非製造業景況指数が低調で一時伸び悩んだが、良好な成長期待が根強く相場は終日堅調に推移した。長期金利の低下でハイテクも買われ、相場をさらに支援。終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、経済に楽観的な見解を示したほか、FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済活動の拡大継続が確認されたため、相場は上げ幅を拡大し過去最高値を更新し終了した。
米国株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は39600円台でスタートした後は、不透明な韓国情勢や明日の11月米雇用統計発表などが意識されて上値の重い展開となった。為替は1ドル150円30銭台と朝方比では30銭ほど円高ドル安に振れていることも重しとなった様子。ただ、前場のプライム市場の売買代金は2兆円台と買い意欲の強さは感じられる地合いとなった。
日経平均採用銘柄では、引き続き川崎重<7012>、IHI<7013>、三菱重<7011>など防衛関連銘柄が買われたほか、フジクラ<5803>、住友電工<5802>、古河電工<5801>など電線株も強い。また、一部外資系証券が投資評価を引き上げたことで京王<9008>も上昇。このほか、リクルートHD<6098>、カシオ<6952>、アドバンテスト<6857>、荏原製作所<6361>、日産自<7201>、オークマ<6103>などが買われた。
一方、「政府が中国人向けのビザの発給要件を緩和」などを材料に買われていた三越伊勢丹<3099>は反落したほか、ニトリHD<9843>も売られた。また、三井物産<8031>、三菱商事<8058>など商社株も小安い。第一三共<4568>、ヤマハ<7951>、SMC<6273>、京成電鉄<9009>、ニデック<6594>などが下落した。
業種別では、非鉄金属、サービス、精密機器、建設、証券・商品先物などが上昇した一方、海運、電気・ガス、石油・石炭、卸売、繊維などが下落した。
日本銀行の中村豊明審議委員は、広島市の講演にて、今後の追加利上げについて「多くのデータを確認し、経済の回復状況に応じて金融緩和度合いを慎重に調節していくことが重要だ」と述べた。また「私自身は、25年度以降は2%に届かない可能性があると考えている」「(持続的な物価上昇に必要な賃上げについては)中小企業中心に投資回復が遅れており、賃上げの持続性に自信を持てていない」と述べるなどハト派な内容となった。為替市場への影響は限定的となっているが、12月利上げ観測後退を受けて、午後、為替が円安ドル高に振れる可能性はある。14時30分から中村審議委員の記者会見も控えていることから、後場の東京市場は為替睨みの展開となりそうだ。
日經平均連續第4天上漲。收盤時,上漲212.12日元(+0.54%),報39488.51日元(成交量約9億3000萬股)
美國股市在4日上漲。道瓊斯平均上漲308.51點至45014.04點,納斯達克上漲254.21點至19735.12點。11月民間部門ADP就業統計顯示就業增長強勁,在開盤後繼續上漲。11月ISM非製造業景氣指數疲弱一度出現增長疲軟,但市場一直保持良好的增長預期,全天走勢堅挺。長期利率下降也帶動科技股上漲,進一步支撐市場。收盤前,聯儲局主席鮑威爾在採訪中表達對經濟的樂觀看法,此外,根據聯儲局公佈的區域聯儲經濟報告(褐皮書),經濟活動繼續擴大,因而市場上漲幅度擴大,刷新歷史最高收盤。
受美國股市走高影響,東京市場開盤即呈現買盤優勢。日經平均開始時報告在39600日元區間,但受朝鮮局勢不明和明天公佈的11月美國就業數據等影響,市場在上方受到壓力並呈現下行趨勢。匯率方面,美元兌日元一度在150.30日元,早盤比價上漲30個點,形成日元升值美元貶值的情況。然而,前市場指數交易節的成交額超過2萬億日元,顯示出買盤意願強烈的市場氛圍。
在日經平均採用的股票中,繼續看漲的是川崎重<7012>、IHI<7013>、三菱重<7011>等防務相關股,同時,電線股如富士康<5803>、住友電氣<5802>、古河電氣<5801>也表現強勢。此外,部分外資證券公司調高了對京王<9008>的投資評級,該股也上漲。其他如Recruit HD<6098>、Casio<6952>、Advantest<6857>、Ebara製作所<6361>、日產自<7201>、Okuma<6103>等股票也受到買方青睞。
然而,政府放寬對中國人簽證要求等消息推動三越伊勢丹<3099>等股票上漲,但遺憾的是反而出現下跌,此外,尼特利HD<9843>也遭遇拋售。三菱商事<8058>等商業股票也略有下跌,而第一三共<4568>、Yamaha<7951>、SMC<6273>、Keisei Electric Railway<9009>、Nidec<6594>等股票下跌。
按行業分類,有色金屬、服務、精密設備、施工、證券・商品期貨等行業上漲,而海運、電力・天然氣、石油・煤、批發、紡織等行業下跌。
日本銀行審議委員中村豐明在廣島市的講座上表示,「未來對於進一步加息,需要確認大量數據,根據經濟復甦情況慎重調整貨幣寬鬆程度至關重要。」同時他說「我個人認爲,2025年以後可能無法達到2%」,並稱「(關於持續物價上漲所需的工資上漲)小企業主導的投資復甦滯後,對於工資上漲的持續性沒有信心」,表現爲鴿派內容。儘管對外匯市場影響有限,但受到12月加息預期減弱的影響,下午可能會出現日元貶值美元升值的可能性。下午2點30分將舉行中村審議委員的新聞發佈會,因此東京市場下半場可能會受到匯率變動的影響。