■日本ヒューム<5262>の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期(中間期)の業績概要
2025年3月期第2四半期(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比31.9%増の18,922百万円、営業利益が同411.6%増の1,468百万円、経常利益が同123.6%増の2,491百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同81.1%増の2,082百万円と、大幅増収増益で着地した。全体需要が減少する事業環境であったが、2本柱の基礎事業、下水道関連事業とも営業強化の効果などで受注が増加し、全体をけん引した。全社の売上総利益は同64.5%増加し、売上総利益率は同4.1ポイント上昇し20.9%となった。販管費は同17.5%増加したが、販管費率は同1.6ポイント低下し13.2%となった。この結果、営業利益率は同5.8ポイント上昇し7.8%となった。大幅増収効果に加え、売価改善の進展、利益率の高い案件や高付加価値製品の増加、製造・工事部門の生産性向上、全社的な業務効率化なども寄与して収益性が大幅に上昇した。営業外収益では持分法による投資利益が同225百万円増加の835百万円となった。持分法適用関連会社のNJSの増益が寄与した。特別利益では前年同期に計上した固定資産売却益205百万円がはく落したが、投資有価証券売却益が同268百万円増加、特別損失では減損損失204百万円を計上した。
基礎事業、下水道関連事業とも収益性が大幅に上昇
2. セグメント別の動向
セグメント別(売上高は外部顧客への売上高、利益は全社費用等調整前営業利益)の動向は以下のとおりである。基礎事業は売上高が前年同期比34.4%増の12,639百万円、営業利益が同274.2%増の1,221百万円で、営業利益率は同6.2ポイント上昇し9.7%と、大幅増収増益で収益性も大幅に上昇した。コンクリートパイルの全国需要が大幅に減少する事業環境であったが、同社においては営業強化などの成果で大型杭工事の受注が増加したほか、売価改善や工事生産性向上なども寄与した。下水道関連事業は売上高が同33.7%増の5,532百万円、営業利益が同99.8%増の881百万円で、営業利益率は同5.2ポイント上昇し15.9%となった。大幅増収増益で収益性も大幅に上昇した。前期に発生した発注遅延の影響が一巡したほか、高付加価値の合成鋼管の出荷が大幅に増加した。太陽光発電・不動産事業は売上高が同7.6%減の712百万円、営業利益が同4.7%減の406百万円で、営業利益率は同1.8ポイント上昇し57.1%となった。売電収入がやや減少したもののおおむね順調だった。その他事業は売上高が同38.1%増の36百万円、営業利益が同47.0%増の28百万円で、営業利益率は同4.7ポイント上昇し78.3%と、おおむね順調だった。
財務の健全性は良好
3. 財務状況
財務状況については、2025年3月期中間期末の資産合計は前期末比1,767百万円減少し60,311百万円となった。主に現金及び預金が571百万円増加した一方で、受取手形・売掛金及び契約資産が1,167百万円減少、電子記録債権が684百万円減少、投資有価証券が437百万円減少した。負債合計は同1,758百万円減少し18,721百万円となった。主に未払法人税等が200百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が1,801百万円減少した。また有利子負債残高(長短借入金合計)は同577百万円減少し929百万円となった。純資産合計は同9百万円減少し41,589百万円となった。主に利益剰余金が1,441百万円増加(親会社株主に帰属する中間純利益により2,082百万円増加、配当金支払により641百万円減少)したが、自己株式取得により730百万円減少、その他有価証券評価差額金が691百万円減少した。この結果、自己資本比率は同1.9ポイント上昇し68.2%となった。キャッシュ・フローの状況にも懸念点は見られず、財務の健全性は良好と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■Nippon Hume的業績動向 <5262>
1。截至2025年3月31日的財政年度第二季度(過渡期)的財務摘要
截至2025/3財年第二季度(中期)的合併財務業績實現銷售和利潤大幅增長,銷售額較去年同期增長31.9%至189.22億日元;營業利潤增長411.6%至14.68億日元;普通利潤增長123.6%,至24.91億日元;歸屬於母公司股東的中期淨利潤增長81.1%,至20.82億日元。這是一個整體需求下降的商業環境,但由於業務強化等的影響,基本業務和污水處理相關業務的訂單均有所增加,這使整體處於領先地位。該公司的毛利同期增長了64.5%,毛利率增長了4.1個百分點至20.9%。銷售和收購費用比同期增長了17.5%,但銷售和收購費用比率下降了1.6個百分點至13.2%。結果,營業利潤率比同期增長了5.8個百分點至7.8%。除了銷售額急劇增長的影響外,銷售價格的改善、高利潤率項目和高附加值產品的增加、製造/建築業生產率的提高以及全公司運營效率的提高等,也促進了盈利能力的顯著提高。就營業外收入而言,使用權益法的投資收益比同期增加了2.25億日元,達到8.35億日元。隸屬於權益法的公司NJS的利潤增長起到了促進作用。就特別收益而言,去年同期錄得的2.05億日元的固定資產銷售收益有所下降,但投資證券銷售收益增加了2.68億日元,減值損失2.04億日元爲特別虧損。
基礎業務和污水處理相關業務的盈利能力均大幅提高
2。各細分市場趨勢
按細分市場劃分的趨勢(銷售額是對外部客戶的銷售,利潤是調整全公司費用前的營業利潤等)如下。在基礎業務方面,銷售額比去年同期增長了34.4%,達到126.39億日元,營業利潤增長了274.2%,達到1221億日元,營業利潤率增長了6.2個百分點至9.7%,盈利能力也因銷售和利潤的大幅增長而大幅增加。在那種商業環境中,全國對混凝土樁的需求急劇下降,但由於業務加強等成果,該公司獲得的大規模樁施工訂單有所增加,銷售價格的提高和施工生產率的提高也做出了貢獻。在污水處理相關業務中,銷售額增長了33.7%,達到55.32億日元,營業利潤增長了99.8%,達到8.81億日元,營業利潤率增長了5.2個百分點至15.9%。由於銷售額和利潤的急劇增加,盈利能力也急劇增加。上一財年出現的訂單延遲的影響是無處不在的,高附加值合成鋼管的出貨量急劇增加。在太陽能發電和房地產業務中,銷售額下降了7.6%,至7.12億日元,營業利潤下降了4.7%,至4.06億日元,營業利潤率上升了1.8點至57.1%。電力銷售收入略有下降,但總體進展順利。在其他業務方面,銷售額增長了38.1%,達到3,600萬日元,營業利潤增長了47.0%,達到2,800萬日元,營業利潤率增長了4.7個百分點至78.3%,總體表現良好。
財務穩健性良好
3. 財務狀況
財務狀況方面,截至2025/3年的過渡期末的總資產較上一財年末減少了17.67億日元,至603.11億日元。主要是現金和存款增加了5.71億日元,而票據應收賬款、應收賬款和合同資產減少了11.67億日元,電子記錄應收賬款減少了6.84億日元,投資證券減少了4.37億日元。總負債減少了17.58億日元,至187.21億日元。主要是,未繳的公司稅等增加了2億日元,而應付票據和應付賬款減少了18.01億日元。此外,計息債務(多頭和短期貸款總額)餘額減少了5.77億日元,至9.29億日元。總淨資產減少了900萬日元,至415.89億日元。主要是,留存收益增加了14.41億日元(由於歸屬於母公司股東的中期淨收益增加了20.82億日元,由於股息支付減少了6.41億日元),但由於股票回購減少了7.3億日元,其他證券估值差異減少了6.91億日元。結果,權益比率較同期上升1.9點至68.2%。對現金流狀況不存在擔憂,我們認爲財務狀況良好。
(作者:FISCO客座分析師水田正史展覽)