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女性管理職のリアルな経験談をキャリアのヒントに――TC-Mee+ Women’s Careers「部長との座談会」を開催

女性管理職的真實經驗分享作爲職業發展的啓示——TC-Mee+女性職業發展「與部門經理的座談會」舉行

東京世紀租賃 ·  12/12 07:00

東京センチュリーでは、2022年度より部署や世代を超えたコミュニケーションの活性化を目的とした交流会TC-Mee+(ミータス)を、さまざまなテーマで開催しています。2024年10月には「Women’s Careers(女性のキャリア)」~自分らしく輝けるために必要なこととは?~ をテーマに女性部長の座談会を開催。
今回の記事では、当日のイベントの様子や参加者の声に加えて、部長2名の対談とキャリアデザイン室長へのインタビューをお届けします。

女性管理職のキャリアとは? ライフチャートでキャリアの充実度や感情の変遷を表現

TC-Mee+(ミータス)Women’s Careersは、2024年10月に計3回にわたって開催され、女性総合職23名が参加しました。各回2名の部長が登場。感情や充実度などが一目で分かるライフチャートを用いてこれまでの経歴を説明した後、参加者の皆さんとディスカッションをしました。

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TC-Mee+(ミータス)Women’s Careers:全3回の開催で総勢23名が参加しました

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ライフチャートを用いて職務経歴を説明      参加者の皆さんとのディスカッションの様子

先輩たちの言葉に耳を傾けながら、参加者が積極的に部長に質問するなど双方向での対話が展開され、時間が足りなくなるほどの盛り上がりでした。後日、先輩部長との1on1面談の機会が設けられており、早速申し込みをしている方も。部長全員に申し込みがありました。

参加者からは「先輩方も同じような悩み、道をたどって今に至っていると聞き、少し肩の力が抜けました」「ライフチャートを用いてのお話は、経験だけではなくその時に感じていたことやそれをどう乗り越えてきたかについても聞くことができ、とても勉強になりました」といった感想が、後日キャリアデザイン室に届きました。

冨永部長と海野部長が登場した会では、産休・育休によるキャリアの中断についての質問が多く飛び交いました。女性管理職という立場、仕事と子育てを両立しながら積み上げてきたご自身のキャリアについて、お二人にお話を伺いました。
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サステナビリティ推進部 海野部長(左) と国際業務部 冨永部長(右)

キャリアの中断はマイナス面ばかりではない

――人事部から、今回の「TC-Mee+(ミータス)」の企画について相談があった際に、率直にどのように感じましたか?

海野部長(以下、海野):正直に言うと女性のみが集まることには少し違和感がありました。新聞などで「女性活躍」というワードを目にする機会も多いのですが、「なぜ男性活躍とは言わないのだろう? 女性はもっと活躍しなければダメなの?」 とモヤモヤする部分もありましたね。

冨永部長(以下、冨永):私も最初は同じような違和感がありました。しかし、新卒採用の半数近くを女性が占めるようになった当社において、キャリアデザイン室より「当社で自分らしく働き続けることをイメージしてもらうためにも、部署や世代を超えたネットワークづくりの機会を設けたい」という想いを聞いて、私も海野さんも前向きに協力できればと快諾いたしました。

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海野「自分はどちらかというとキャリアには無頓着だったと思います。

本当に私の話で良いのだろうかと、内心不安に思いつつ参加しました(笑)」

――当日は参加者の皆さんからたくさんの質問をいただきました。どんなことを感じられましたか?

海野:私たちの回は若手社員が多く、新入社員も参加してくれました。「これから自分のキャリアプランをつくるんだ!」という真剣なまなざしに懐かしさを覚えました。「入社当時から部長を目指していたのか」「どんなキャリアプランを思い描いていたか」といった質問がありましたが、当時は日々の業務や生活に精いっぱいで考えたこともありませんでしたね。

――育休中のモチベーション維持に関する質問など、キャリアの中断に関する質問も多くありました。キャリアが途絶えることについての不安はありましたか?

冨永:当時は不安だらけでしたが、トータルで考えるとキャリアの中断は決してネガティブなことではありませんでした。「キャリアの停滞」とネガティブに捉えるのではなく、その時間を有効活用して、次のキャリアに生かすための準備期間と捉えることも大切です。

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冨永「育休中にUSCPA(米国公認会計士)の取得に向けた勉強を始めて、復帰後、資格を取得しました。

自信にもなりましたし、その後のキャリアアップにもつながったように思います」

女性管理職のキャリアの転機とは? 部署異動や転職がきっかけに

――お二人のキャリアの転機について教えてください。

海野:国内リース事業分野から総合リスク管理部に異動したタイミングです。異動後は、当社だけではなくグループ全体の環境関連データの収集や分析を行う中で、さまざまな会社の方々との接点が増えました。そこでようやく「これまでは会社のほんの一部分しか見えていなかった」ということに気が付いたんです。
サステナビリティ推進室と兼務していたので、当時はひたすら環境やサステナビリティに関する知識をインプットする毎日でしたが、ここを乗り越えれば自分の専門領域をチェンジできるという前向きな気持ちで業務に取り組んでいました。そこが転機かなと思います。

冨永:私は新卒で入社した会社を退職するという決断をした時です。入社当初は辞めることはまったく想像しておらず「この会社でキャリアを築いていこう」という気持ちでしたが、希望していた海外業務やIR業務を一通り経験させていただいた後に思いがけない部署異動があって。その時に強く感じたことは「自分のキャリアは自分でコントロールしたい」ということでした。結果として転職という決断をしましたが、振り返るとそこが自分のキャリアで大切にしたいことに気付いた転機だったのではないでしょうか。

――最後にお聞きします。お二人にとって、自分らしくいきいきと働くために、仕事において重視していることは何でしょうか?

冨永:一番はリスペクトです。部門長である北村専務が大切にされている「パッション」「スマイル」「リスペクト」への想いをお聞きした時、私にとっては特にリスペクトが鍵なのだ、ということに気づきました。互いをリスペクトし、相手の異なる意見にも耳を傾ける、そうした環境で働いていたときが一番気持ち良く働けましたし、自分の良さを発揮できました。今は部長として、そういった環境づくりを心がけています。

海野:2つあります。1つは「やりがいのある仕事」を任されることです。去年の自分より成長していると感じられること、自分の強みを見つけてそれを仕事で活かせること、そして能力を少し上回るくらいのチャレンジングな仕事がやりがいをもたらすと思います。メンバーには、「難しかったけれど頑張った」という実感を持ってもらえるように、まずは一旦お任せすることにしています。もう1つは「仕事へのオーナーシップ」です。ペース配分も含めて、自分で意思決定していくことが、仕事に関する自分のオーナーシップを培うポイントだと思っています。

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海野「やらされている仕事ではなく、自分で選んだ仕事であると感じられることが
やりがいにつながるのではないでしょうか」

冨永部長と海野部長からは、イベントの感想からキャリアの変遷、マネジメントにおいて重視していることを伺いました。ここからは、今回のイベントを企画した人事部 キャリアデザイン室の増田室長のインタビューをお届けします。
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人事部 キャリアデザイン室 増田室長

キャリア自律を支援するキャリアデザイン室

――まずは、キャリアデザイン室について教えてください。

増田室長(以下、増田):キャリアデザイン室は、従業員一人ひとりの目指すキャリアを支援するため、2019年4月に人事部内に設置しました。キャリアの定義にはさまざまなものがありますが、当社では、「仕事を含む人生そのもの」としています。自分が目指したい姿に近づいているなら、さらに前に進めるように、停滞感を抱いているなら、歩みを進められるようにサポートしていくことがキャリアデザイン室の役割です。

――設立から5年が経過しましたが、手応えなどはいかがでしょうか?

増田:キャリアデザイン研修、研修での気付きを整理した上で今後のキャリアを一緒に考える面談、各種セミナーやワークショップ、キャリア全般に関する相談窓口、従業員が自らの意思でキャリア形成にチャレンジできる機会を提供するキャリアチャレンジ制度(社内公募制度)の運営を行っています。こうした取り組みを通じて、従業員一人ひとりのキャリアへの理解は徐々に浸透してきたのではないでしょうか。

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増田「キャリアデザイン室では、面談や相談窓口における、1対1での向き合った支援を大切にしています」

――それでは、今回のTC-Mee+(ミータス)Women’s Careersの実施背景を教えてください。

増田:これまで、世代別に実施する研修に加えて、テーマ別のセミナーやワークショップを実施してきました。女性のキャリア形成をテーマにした取り組みにおいては、ダイバーシティ推進室が取り組んでいる子育てや介護などとの両立支援のほか、女性同士による部門・世代を超えた交流が求められているのではないかと思い、女性同士のネットワークをつくるきっかけとなればと今回のイベントを企画しました。同じ会社で働く先輩の体験談が響くと考え、部長職として活躍される6名の方にご相談したところ、「やってみよう!」とすぐに快諾してくださって。「対象は新入社員まで幅広くしてみよう!」など、さまざまなアイデアもいただきました。

――開催してみて、参加者の反応など手応えはいかがですか?

増田:参加者の皆さんは、目をキラキラさせてお話を聞いていましたね。時間が足りなかったという声も多く、聞きたいことがたくさんあったのだなと感じました。TC-Mee+をきっかけに、皆さんが部門や世代を超えて気軽に話し合えるようになればと願っています。

――キャリアデザイン室の今後の企画や展望について教えてください。

増田:今回のTC-Mee+のような女性同士での取り組みを引き続き実施していきたいと思います。性別・世代を超え、お互いの理解を深めることがさらに求められていると感じています。今後も、従業員の皆さんの様子を見ながら、一人ひとりが自分のなりたい姿を描き、当社で活躍し続けていけるように、支援をしていきたいと思います。

【アフタートーク】TC-Mee+後の1on1面談

今回のTC-Mee+は、希望する参加者に、先輩部長との1on1面談の機会が設けられています。後日1on1面談を実施された総務部 古谷部長と法人営業第一部 鯨井次長の面談現場に突撃し、感想を伺ってみました。

――今回のTC-Mee+と1on1面談の取り組みについてどのように感じられていますか?

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古谷部長

ビジネススクールでコーチングを学んでいたこともあり、それを活かして何かできることはないかと考えていました。人事部から相談をもらった際には「私でお役に立てるのであれば」と即答しました。当日は、入社1~3年目くらいの若い方も多かったのが印象的で。おぼろげでも管理職のイメージを持とうと一歩踏み出す姿勢がすてきですよね。

私は今年次長を拝命したばかりで、ちょっとした悩みなどを他の方に相談することがなかなかできないと思っていたところに、このような機会を設けていただいて本当にありがたいです。今後のキャリアを考えていく中で、聞いてみたかったことを率直にお聞きすることができました。
今回の1on1面談のように、直接仕事での関わりがなくとも、斜めの関係性で相談できる機会はとても貴重です。今、国内リース事業分野の若手で行っているメンター制度がまさにそういった取り組みだと思うので、もう少し上の階層でも同様の制度があると良いですね。

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鯨井次⻑

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古谷部長

今回は女性総合職に限定されていましたが、今後は男性も一緒にクロスオーバーしていけるといいですね。逆に、女性管理職の下で働く男性社員の悩みみたいなものも、斜めの関係性でお聞きするのもいいかもしれません。管理職を初めて経験して戸惑う方も多いと思うので、鯨井さんのお話にもあった管理職のメンター制度があるとうれしいと思いますよ。管理職への支えもあることで、より働きやすい・働きがいのある職場につながっていくのではないでしょうか。

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古谷部長(左)と鯨井次長(右)

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冨永 容子(とみなが・ようこ)

国際業務部 部長

2023年入社。2024年4月より現職。大手リース会社においてアジアや欧米各地の現地法人の支援やクロスボーダー・ファイナンスなどの分野で積み重ねた経験を生かし、当社でも海外ビジネス関連業務に携わる。

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海野 ちさ(うんの・ちさ)

サステナビリティ推進部 部長

1996年入社。国内リース営業部門に配属。産休・育休を取得後、TCBS(現:ビジネスサポート第二部)、首都圏営業第二部を経て総合リスク管理部に異動し、サステナビリティ推進室(当時)と兼務。2022年サステナビリティ推進部 次長。2023年より現職。

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増田 真希(ますだ・まき)

人事部 キャリアデザイン室 室長

2000年入社。リース営業・満了業務の経験後、人事部にて新卒採用・教育研修を担当。再びリース営業の経験後、産休・育休を経て復帰時に人事部へ。ダイバーシテイ推進室にて、仕事と育児・介護との両立推進、障がい者の更なる雇用促進を図る取り組み「TCわくはぴ農園」の開園に携わり、2019年のキャリアデザイン室立ち上げに関わる。2024年4月より現職。

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