■ミマキエンジニアリング<6638>の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期累計の業績動向
2025年3月期第2四半期累計の業績は、売上高が40,942百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益が4,698百万円(同101.5%増)、経常利益が4,321百万円(同114.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が3,250百万円(同130.1%増)と好調で、期中で2回上方修正し、半期で過去最高の業績となった。さらに、中長期成長戦略「Mimaki V10」で目標にしていた2026年3月期営業利益率10%を早くもクリアした。なお、主要な為替レート(2024年4月〜2024年9月の平均レート)は、1米ドル152.62円(前年同期141.00円)、1ユーロ165.93円(同153.38円)だった。
世界経済は緩やかな回復基調にあるもののコアインフレ率は依然として高く、経済回復の様相は地域や国によりまちまちで、引き続き各国中央銀行や政府は慎重な金融政策を維持している。また、地政学的リスクは依然として大きな懸念材料となっており、予断を許さない状況である。日本経済は緩やかな回復基調にあり、企業の設備投資意欲は底堅く、全体として経済は安定しつつあり、経済の持続的な回復が期待されているところだが、物価高の影響から個人消費は低迷し、成長ペースは依然として緩やかである。こうした環境下、同社は「Mimaki V10」で定めた重点施策に基づき、新製品の市場投入と販売拡大、市場環境や顧客ニーズの急激な変化を見据えた事業展開、収益性向上に向けた基盤構築を継続的に進めた。
売上高は、TA市場向けのDTF(Direct to Film)モデルや高速昇華転写モデル、SG市場向けの強みのあるUVインク搭載モデル、IP市場向けの小型FB(フラットベッド)モデルに加え大型FBモデルなどの販売が好調で、FA事業も製品別に濃淡はあったが前年同期並みの販売を確保した。地域別では、北・中南米と日本・アジア・オセアニアが大幅に伸長、欧州・中東・アフリカも好調に推移した。これに円安によるプラス影響が加わり、全体として2ケタ増収を確保することができた。利益面では、海上輸送コストは上昇したものの、高コスト部材を使用した製品の販売がほぼ終結、生産工程のビッグデータを解析しインクの品質やカートリッジ、ケースを改善したことでメンテナンスコストが減ったこともあり、売上原価率は大幅に改善した。販管費は人件費や支払手数料、研究開発費などが増加したものの、増収効果と様々なコスト見直しによって売上高比率は改善した。これらに為替のプラス影響が加わり、営業利益は前年同期比2倍を超える大幅な増益となり、営業利益率は11.5%と「Mimaki V10」で目標とした半期ベースで10%を大きくクリアした。
期初予想と比較して2025年3月期第2四半期は、期中で2回上方修正したが結果的に、売上高で42百万円、営業利益で798百万円、経常利益で721百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で700百万円での着地となった。こうした上方修正の背景には、円安によるプラス影響に加え、売上面では多様化する印刷物に対しインクの開発とインクヘッドを使い分ける技術が進んでTA市場やSG市場でニーズに合った製品を矢継ぎ早に投入できたこと、利益面では高コスト部材を使用した製品の販売が終了したことなどが挙げられる。
新製品については、インクヘッドを使い分ける技術が進化したことなどを背景にラインナップ強化に意欲的で、2024年9月に各市場向けに複数の新製品を発表、下期に順次発売していく計画である(売上貢献が本格化するのは2026年3月期の予定)。なお、新製品の収益性はここ1〜2年で価格改定を行ってきたため、全体的収益性同様に改善している。具体的な新製品として、SG市場向けに、高画質と誰でも使える簡単さを追求したプリント&カット複合機CJV200シリーズを発表した。100シリーズをリニューアルし、300シリーズのヘッドを1つにして原価率を大きく改善した一方、スピードも画質も向上、さらに設置に要する時間を半減したため、販売店に大変好評のようだ。IP市場向けには、高生産、高付加価値、高画質の“ちょうどいいサイズ”の新フラットベッドUVプリンタJFX200-1213 EXを発表した。省スペースで強化ダンボールやノベルティグッズなど様々な用途で手軽に使用できるため、展示で好評だったようだ。TA市場向けには、従来機比で生産性が約4倍のDTFモデルTxF300-1600と、1台でダイレクト昇華と昇華転写プリントを可能とする3.2m幅スーパーワイドハイブリッドプリンタTS330-3200DSを発表した。TxF300-1600は幅を広くしスピードもアップしたため、Tシャツを2枚同時にプリントできるなど生産性が向上、さらにソファやカーペットなど幅広なインテリアファブリックなどへと用途が広がった。TS330-3200DSはソフトサインやインテリアファブリックにプリントできるため、欧米向けとはいえ、展示会ブースなど小型施設の空間全体を容易に創造することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■Mimaki Engineering的業績趨勢 (6638)
1。截至2025年3月31日的財年第二季度的累計業績趨勢
截至2025/3財年第二季度的累計業績強勁,銷售額爲409.42億日元(比去年同期增長15.5%),營業收入爲46.98億日元(較同期增長101.5%),普通利潤爲43.21億日元(較同期增長114.5%),歸屬於母公司股東的中期淨利潤爲32.5億日元(增長130.1%)同期),這是半年來有記錄以來的最高表現。此外,中長期增長戰略 「Mimaki V10」 的目標是截至2026/3財年的10%的營業利潤率,已儘早獲得批准。請注意,主要匯率(2024/4至2024/9年的平均匯率)爲1美元152.62日元(去年同期爲141.00日元)和1歐元165.93日元(與153.38日元相同)。
儘管全球經濟處於逐步復甦的趨勢,但核心通貨膨脹率仍然很高,經濟復甦狀況因地區和國家而異,每個國家的中央銀行和政府繼續保持審慎的貨幣政策。此外,地緣政治風險仍然是令人擔憂的主要原因,而且局勢是不可預測的。日本經濟處於逐步復甦的趨勢,企業的資本投資動機穩固,經濟整體趨於穩定,預計經濟將持續復甦,但由於物價高企的影響,私人消費疲軟,增長速度仍然溫和。在這樣的環境下,公司不斷推動新產品的市場引入和銷售擴大,在市場環境和客戶需求快速變化的前提下開展業務發展,並根據 「Mimaki V10」 中規定的優先措施建設旨在提高盈利能力的基礎設施建設。
除了TA 市場的DTF(直接到膠片)模型和高速昇華轉印模型、在新加坡市場具有優勢的配備UV墨水的型號以及適用於知識產權市場的大型FB(平板)型號外,銷售額也表現強勁,FA業務的銷售額也與去年同期持平,儘管各產品都有色調。按地區劃分,北美、中美洲和南美洲、日本、亞洲和大洋洲急劇增長,歐洲、中東和非洲也表現良好。除此之外還有日元貶值的積極影響,我們得以確保整體銷售額實現2位數的增長。在利潤方面,儘管海運成本有所上升,但使用高成本組件的產品的銷售幾乎已經結束,通過分析生產過程中的大數據以及改善墨水質量、墨盒和外殼,也降低了維護成本,因此銷售成本比率大幅提高。儘管勞動力成本、付款費、研發費用等增加了銷售和管理費用,但由於銷售增長效應和各種成本審查,銷售比率有所提高。除此之外,還有匯率的積極影響,營業利潤比去年同期大幅增長了2倍以上,營業利潤率爲11.5%,這在半年內大幅提高了 「Mimaki V10」 的目標10%。
與最初的預測相比,截至2025/3財年的第二季度在本財年中兩次向上修正,但結果,銷售額達到4200萬日元,營業收入7.98億日元,普通收入7.21億日元,歸屬於母公司股東的中期淨收益爲7億日元。這種向上修正背後的原因是,除了日元貶值的積極影響外,油墨和正確使用墨頭實現印刷品多樣化的技術的開發在銷售方面取得了進展,滿足需求的產品在TA和SG市場迅速陸續推出,使用高成本組件的產品的銷售因利潤而終止。
至於新產品,他們雄心勃勃地在正確使用墨頭等技術進步的背景下強化產品陣容,並計劃在2024/9財年針對每個市場發佈多款新產品,並在下半年按順序銷售(預計2026/3財年的銷售貢獻將全面展開)。請注意,自過去1至2年中進行價格調整以來,新產品的盈利能力與整體盈利能力的提高相同。作爲一款特殊的新產品,CJV200 系列打印和切割多功能打印機已在新加坡市場發佈,該打印機追求高圖像質量和便於所有人使用。100系列進行了更新,雖然通過將300系列的頭部作爲一個整體來極大地提高了成本比,但速度和圖像質量也得到了改善,安裝所需的時間減少了一半,因此它似乎很受經銷商歡迎。對於知識產權市場,我們發佈了 JFX200-1213 EX,這是一款 「尺寸恰到好處」 的新型平板紫外線打印機,具有高產量、高附加值和高圖像質量。由於它節省了空間並且可以輕鬆用於各種用途,例如增強紙板和新奇物品,因此在展覽中似乎受到了好評。對於 TA 市場,已經發布了 DTF 型號 TxF300-1600,其生產率是傳統機型的四倍左右,以及 3.2 米寬的超寬混合打印機 TS330-3200DS,一臺設備即可直接昇華和昇華轉印。由於 TxF300-1600 的寬度增加和速度的提高,生產率得到了提高,例如能夠同時印製 2 件 T 恤,應用範圍也擴展到沙發和地毯等各種室內面料。由於 TS330-3200DS 可以印在柔軟的標牌和室內面料上,因此即使適用於歐洲和美國,也可以輕鬆地爲展覽攤位等小型設施創建整個空間。
(由 FISCO 客座分析師宮田仁光撰寫)