■会社概要
1. 会社概要と沿革
三栄コーポレーション<8119>は、戦後間もない1946年に装飾品の輸出業務を目的に大阪で創業し、78年の歴史を持つ。現在では生活用品全般を扱い、製造・輸出入・卸・小売りまでのサプライチェーンを幅広く手掛けている。海外は17ヶ所の拠点、国内直営小売店は29店舗を持つ、多機能商社に成長した。欧州の差別化されたブランドの日本への導入や、良品計画に代表されるこだわりある商品のOEM供給など、「健康と環境」をテーマとする付加価値の高い生活用品を取り扱う点で個性が明確である。「くらしに、良いものを。」をコンセプトに国内外でモノづくりに携わり、日本市場のみならず海外市場にも販売展開するグローバルな企業である。2022年1月より代表取締役社長に水越雅己(みずこしまさき)氏が昇格し、新しい経営体制に移行した。水越氏は住友商事<8053>出身であり、卸売・小売・eコマース・通販等の豊富な経験と知見を生かし、次の10年を見据えた事業展開を担う。2022年4月の東京証券取引所再編においては、スタンダード市場に移行した。
2. 事業構成
事業セグメントは、「家具家庭用品事業」「服飾雑貨事業」「家電事業」「その他」に分類される。家具家庭用品事業は国内外の大手企業に対してOEM製品を調達する事業がメインで、家具の自社eコマースショップ「MINT(ミント)」もこのセグメントに含まれる。服飾雑貨事業は、サンダル・シューズの「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」やバッグの「Kipling(キプリング)」など販売権を持つブランド商品の輸入販売、直営セレクトショップ「BENEXY(ベネクシー)」の展開、国内外向けOEM事業などを行っている。家電事業は、OEM製品調達とブランドビジネスの両方があり、ブランドとしては、調理家電の「Vitantonio(ビタントニオ)」や理美容家電の「mod’s hair(モッズヘア)」が主力である。その他事業はペットショップや動物病院などを展開している。2025年3月期中間期の売上構成は、家具家庭用品事業が45.2%、服飾雑貨事業が42.6%、家電事業が7.9%、その他事業は4.3%であった。
ビジネスモデルの面では、ブランド事業とOEM事業に分類される。ブランド事業は、海外ブランドや自社ブランド商品の卸売・小売りを主に国内で展開している。ブランドについては、主に歴史があり日本で紹介されていないものを取り扱うほか、近年は誕生間もない環境ブランドも積極的に導入しており、売上全体の約3割(2024年3月期)がブランド事業である。生活用品カテゴリーにおいて事業の幅を広げ、ブランド事業の売上を拡大させることを目標としている。OEM事業の同売上比は約7割である。同事業は顧客企業のニーズに合う商品の製品仕様検討、工場選定、価格交渉、生産管理、輸出入・物流など調達業務を行う。長年の海外展開で構築されたアジアにおける製造ネットワークと自社スタッフによる生産管理が強みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■公司資料
1. 公司資料與沿革
三榮公司<8119>於1946年在大阪創立,旨在從事裝飾品的出口業務,至今已有78年曆史。現在已經涉及生活用品各方面,廣泛從事生產、進出口、批發和零售等供應鏈業務。在境外擁有17個據點,國內直營店有29家,已發展成多功能商社。引進歐洲差異化品牌到日本,以及向良品計劃等代表的高品質商品提供OEM供應等,清晰體現了在「健康與環境」主題下經營高附加值生活用品的個性。「爲生活提供好東西。」是其理念,在國內外從事生產製造,不僅銷售於日本市場,也在境外市場展開。2022年1月,公司由水越雅己(みずこしまさき)先生晉升爲代表董事社長,並進入新的經營體制。水越先生來自住友商事<8053>,藉助他在批發、零售、電子商務、通信等方面的豐富經驗,承擔着規劃未來十年的業務發展。2022年4月在東京證券交易所重組中,轉入標準市場。
2. 業務構成
業務模塊分爲「傢俱居家用品業務」、「服飾雜貨業務」、「家電業務」和「其他」。傢俱居家用品業務主要向國內外大型企業提供OEM產品,公司的自營電子商務店「Mint(ミント)」也包含在這一模塊中。服飾雜貨業務涉及品牌商品的進口銷售,如涼拖鞋和鞋子「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」以及包袋「Kipling(キプリング)」,同時開展自營選貨店「BENEXY(ベネ克シー)」和國內外OEM業務。家電業務包括OEM產品採購和品牌業務,主要品牌有廚電「Vitantonio(ビタント尼奧)」和美容電器“mod’s hair(モッズヘア)”。其他業務則包括寵物商店和動物醫院等。2025年3月的中期銷售構成中,傢俱居家用品業務佔45.2%,服飾雜貨業務佔42.6%,家電業務佔7.9%,其他業務爲4.3%。
從商業模式的角度來看,分爲品牌業務和OEM業務。品牌業務主要在國內開展海外品牌和自有品牌商品的批發與零售。品牌主要包括歷史悠久且尚未在日本介紹的品牌,近年來也積極引入新興環保品牌,品牌業務大約佔總銷售的三成(2024年3月期)。在生活用品類別中擴大業務範圍,以促進品牌業務的銷售增長。OEM業務的銷售比重約爲七成。該業務進行顧客企業需求相符的商品產品規格討論、工廠選擇、價格談判、生產管理、進出口及物流等採購工作。多年來在境外拓展中建立的亞洲製造網絡和自有員工進行的生產管理是其優勢。
SD Entertainment在健康業務的結構改革和成長戰略方面取得了更高的利潤。Hotta Marumasa由於禮品業務的出售和各項業務的先行投資的影響,因此收入和利潤下降。投資業務的銷售額爲249.53億日元(較上年同期增長1.5%),經營利潤爲13.11億日元(上年同期爲13.08億日元,較上年同期微增長)。