eWell<5038>は訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール(訪問看護専用電子カルテ「iBow」)等を提供するクラウドサービス事業、診療報酬請求業務を代行するクラウドBPO事業(「iBow事務管理代行サービス」など)を展開している。なお、「iBow」は経済産業省の「IT導入補助金2024」対象ツールとなる。訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一セグメントだが、売上高構成比では、クラウドサービスが約9割を占め、BPOサービスは9.5%程度となっている。主力サービスとなる「iBow」は、患者の情報、在宅での療養経過の情報などが記録され閲覧できるクラウドシステムで、アクティブユーザー(訪問看護師)は昨年末時点で4万4,000人以上、20万人以上の在宅患者を支え、月間140万件以上の医療データを蓄積し続けている。
11月14日に発表された2024年12月期の第3四半期決算は、売上高で前年同期比24.1%増の1,860百万円、営業利益で同16.2増の823百万円となった。契約ステーション数(2,891ステーション)、顧客単価(79.3千円)ともに過去最高を更新。通期の売上高は2,560百万円(前期比23.7%増)、営業利益は1,111百万円(同22.3%増)と高い成長が予想されているが、極めて順調な推移であることが確認された。
なお、同社ではAI訪問看護報告を10月にリリースしている。AI訪問看護計画を4月に先行リリースしたことで、iBowでの生成AI活用に対する認知が高まっていた状況ではあるが、AI訪問看護計画の利用の積み上がりが48,681件であるのに対して、AI訪問看護報告は開始から1ヶ月程度でAI訪問看護計画を上回る59,474件の使用となっている。同社では計画書・報告書作成にかかる毎月の訪問看護師1人あたりの作業時間を平均7時間から1.4時間に短縮可能(iBowを活用して効率的に事業運営している事業所でも1か月平均15.5時間の創出が可能)と試算しており 訪問看護ステーションの生産性向上に貢献できる。2017年からAI(当時はIBMワトソン)を研究し、2018年よりAIを活用したサービスを提供していた。iBowに蓄積されたデータの活用による生成AIの精度向上と、質の高い看護記録の作成ができる仕組み作りに取り組んできたeWeLLならではのプロダクトとなっている。料金体系はAI訪問看護計画と報告セットで「訪問件数*20円」であり、iBowの収益底上げにつながる施策となる。
訪問看護ステーション専用のファクタリングサービス「e-レセ」の提供も開始している。訪問看護ステーションは成長のフェーズに応じた資金が必要であり、資金供給によりステーションの成長を支援することで訪問件数が増加し、結果、同社の売上にもつながる施策となる。業界最高水準の掛け目(95%)、手数料率(0.5%)、維持費用(0円/月)でサービスを実現している。
また、既に発表されている地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」も、同社の成長を加速させるであろう施策となる。少子高齢化の進行に伴い、政府は病院の平均在院日数を18日以内から16日以内にまで短縮する政策を実施している。この方針により、退院支援の重要性はますます高まり、医療従事者への業務負担は深刻化している。従来の電話とFAXに頼った方法では、病院関係者は患者の病状に合った適切な専門的ケアを提供できる訪問看護ステーションを探すのに膨大な時間と労力を費やしている。入院から退院までの期間がますます短くなっていく中、限られた時間内に患者と家族の希望をも満たすステーションを見つけることは極めて困難な状況となっている。「けあログっと」は、全国の各地域にある訪問看護ステーションの特徴や空き状況をリアルタイムで表示し、患者に適したステーションをその場で見つけて依頼できる新たな入退院支援サービスであり、これが無料で提供される。同社の訪問看護ステーションの囲い込みがさらに進む施策である。けあログっとはマッチング数を重要指標と捉えているため、ドミナント戦略での展開が計画されており、まずiBowユーザーが多い大阪・兵庫エリアでの展開をした上で首都圏・全国へ展開することが想定されている。
2026年12月期を最終年度とする中期経営計画では、0.1%前後の低解約率を維持し、顧客を増加させつつ、既存顧客へのアップセルを2023年度の19%から30%に向上させること、売上高4,177百万円、営業利益1,876百万円、営業利益率44.9%を目指すことなどが掲げられている。
eWell <5038>正在開發一項雲服務業務,爲上門護理站提供Saas型業務支持工具(專用於家庭就診護理的電子病歷 「iBoW」)等,以及代表他們進行醫療費用計費業務的雲業務流程外包業務(「iBOW辦公室管理代理服務」 等)。請注意,「iBoW」 是有資格獲得經濟產業省的 「2024年IT實施補貼」 的工具。這是上門護理站服務提供業務的單一細分市場,但就銷售構成比例而言,雲服務約佔90%,業務流程外包服務約爲9.5%。作爲主要服務的 「iBoW」 是一個雲系統,可以記錄和查看患者信息、家中醫療進展信息等,截至去年年底,活躍用戶(來訪護士)爲44,000名或更多的居家患者提供支持,並且每月繼續積累超過140萬份醫療數據。
11月14日公佈的截至2024/12財年的第三季度財務業績爲18.6億日元,銷售額比去年同期增長24.1%;8.23億日元,比去年同期增長16.2%。簽約車站數量(2891個車站)和客戶單價(79.3萬日元)均創歷史新高。全年銷售額預計將以25.6億日元(比上一財年增長23.7%)的高速增長,營業利潤爲11.11億日元(比同期增長22.3%),但已證實這一趨勢非常順利。
此外,該公司在10月發佈了一份人工智能上門護理報告。自4月份提前發佈人工智能上門護理計劃以來,人們對生成式人工智能在iBow中使用的認識不斷提高,但是儘管人工智能上門護理計劃的累計使用量爲48,681例,但已在59,474例病例中使用了人工智能上門護理報告,這超過了從一開始就約1個月的AI上門護理計劃。該公司估計,編制計劃和報告所需的每月工作時間可以從平均7小時縮短到1.4小時(即使在使用iBow高效運營的機構中,也可以平均每月減少15.5小時),這有助於提高上門護理站的生產力。自2017年以來,一直在研究人工智能(當時是IBM Watson),自2018年以來一直在提供利用人工智能的服務。它是Ewell獨有的產品,該公司一直致力於通過利用存儲在iBow中的數據並創建可以創建高質量護理記錄的系統來提高生成式人工智能的準確性。費用結構是人工智能上門護理計劃和報告集,是 「就診次數*20日元」,這是一項導致iBow收入水平提高的指標。
還開始提供專用於上門護理站的保理服務 「電子收據」。上門護理站需要與成長階段相對應的資金,通過資金供應支持站的增長來增加就診次數,因此,這項措施也促進了公司的銷售。該服務是以業內最高水平的乘法(95%)、費用率(0.5%)和維護成本(0日元/月)實現的。
此外,已經宣佈的區域綜合護理平台 「KEAROGTO」 也將是一項加速公司增長的措施。隨着出生率下降和人口老齡化的加劇,政府正在實施一項政策,將平均住院天數從18天或更短縮短到16天。由於這項政策,出院支持的重要性越來越高,醫護人員的工作量也變得嚴重。在依賴電話和傳真的傳統方法中,醫院工作人員花費大量的時間和精力尋找可以提供適合患者健康狀況的適當專業護理的上門護理站。由於從住院到出院的時間越來越短,在有限的時間內很難找到滿足患者和家屬意願的醫療站。「Kealogto」 是一項新的住院和出院支持服務,它實時顯示全國每個地區的上門護理站的特點和空置狀態,並允許您當場找到和申請適合患者的站點,這是免費提供的。這是一項進一步推進對該公司上門護理站的封鎖的措施。由於比賽數量被視爲重要指標,因此計劃以占主導地位的戰略進行開發,預計它將首先擴展到iBow用戶衆多的大阪/兵庫地區,然後擴展到東京都市區和全國各地。
在以2026/12財年爲最後一年的中期管理計劃中指出,在保持0.1%左右的低取消率並增加客戶數量的同時,對現有客戶的追加銷售將從2023財年的19%提高到30%,目標銷售額爲41.77億日元,營業收入爲18.76億日元,營業利潤率爲44.9%。