■事業概要
1. 同社の特長
NSW<9739>はエンタープライズソリューション、サービスソリューション、エンベデッドソリューション、デバイスソリューションの4つの事業を展開し、その技術シナジーを生かしたDX関連事業の拡大を目指している。ソフトウェアとハードウェア双方の技術・ノウハウを兼ね備えている点が大きな強みである。
エンタープライズソリューション事業で培った各産業分野の業種・業務ノウハウの蓄積とシステム構築力、サービスソリューション事業のサービス・コーディネート力及びクラウド環境などのインフラ・プラットフォームの提供基盤、エンベデッドソリューション事業及びデバイスソリューション事業における組込みソフトやLSI※設計などの製品開発力並びに画像処理技術、それらのシナジーを生かしたIoTやAIをはじめとしたデジタル技術を軸に顧客が求めるDX実現を支援できるバックボーンがあることが同社の大きな強みであり、これらを生かして今後の成長路線につなげていく。
※ Large-Scale Integrationの略で大規模集積回路のこと。多数のトランジスタやダイオード、抵抗、コンデンサなどの電子部品を1つの半導体チップに組み込んだ集積回路。
2. 事業内容
2025年3月期中間期のセグメント別売上高・営業利益を見ると、エンタープライズソリューションが売上高の31.1%、営業利益の39.3%を、サービスソリューションが売上高の28.1%、営業利益の8.7%を、エンベデッドソリューションが売上高の22.2%、営業利益の29.7%を、デバイスソリューションが売上高の18.6%、営業利益の22.3%を占める。エンベデッドソリューション及びデバイスソリューションの利益率が相対的に高いのは、技術的な参入障壁が高く、独立系の同社規模で同事業を手掛ける企業が少ないためと考えられる。また、エンタープライズソリューションでも、収益力向上や不採算案件抑制の取り組みなどが奏功し、近年は利益率が大きく改善している。一方、サービスソリューションの利益率が相対的に低いのは、2020年3月期より独立したセグメントであり、事業拡大に向けた体制強化、新サービス展開のための先行投資、不採算案件への対応などが影響している。
エンタープライズソリューションは、業務系ソリューションを提供している。製造業、流通業、金融・保険業、官公庁向けなどで長年にわたり培った業務ノウハウを活用し、コンサルティングからシステム設計、開発、保守・運用に至るまで、顧客に最適なソリューションを提供する。
サービスソリューションは、ITサービス及びIoT&AIサービスを提供している。ITサービスでは、システム性能を最大限に引き出すサーバやネットワーク設計、セキュアな環境構築から、都市型・郊外型データセンターによる信頼性の高い運用・監視まで、顧客のシステムを多彩なサービスで支える。また、IoT&AIサービスでは、デバイスからクラウドまでトータルコーディネートできる強みを生かし、IoTプラットフォーム「Toami」をベースに、データの蓄積から分析・活用まで、顧客の新たなビジネス価値の創出をサポートする。
エンベデッドソリューションは、組込みシステム開発及びエッジデバイスソリューションを提供する。組込みシステム開発では、オートモーティブや産業分野など、様々な製品開発で培ったアプリからミドルウェア、ドライバ開発の組込み技術で、製品の多様化や効率化、高品質設計に対応し、スマート化に向けた各種ソリューションを提供する。また、エッジデバイスソリューションでは、自社で組込みアプリからLSIまで対応できる豊富な設計・開発力と、各種センサー・デバイスベンダーとのアライアンスにより、コストを抑えたスモールスタートで顧客に最適なIoT環境を提案する。
デバイスソリューションは、LSI・FPGA(製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路)開発を行う。高位設計、論理設計・検証、論理合成、レイアウト設計、製造からテストまで、要件に応じてソリューションを提供する。画像処理や通信制御などの各分野で低消費電力設計や、先端プロセスに対応している。
上記4セグメントのノウハウを融合することで、新たな収益の柱への期待が大きい事業分野がIoTやAIをはじめとしたデジタル技術を軸とするDX関連事業である。現状は既存の各セグメントの収益に含まれる形で事業を行っており、2013年5月に販売を開始したIoTクラウドプラットフォーム「Toami」を中心に、IoTに必要なアプリケーション開発と分析サービス、無線やセンサー技術をはじめとする組込みアプリ、さらにLSI設計まで対応できる力を備えていることが大きな強みである。「Toami」は、「製品のIoT化」を中心に、累計100社以上の導入実績があるほか、アライアンスパートナーも30社以上に拡大し、世界30ヶ国以上で展開している。IoTで収集したデータをより有効に活用するための分析サービスなど、関連サービスの引き合いも堅調である。パナソニック ホールディングス<6752>、(株)ニプロン、エクシオグループ<1951>、東北エネルギーサービス(株)、渡辺電機工業(株)、ルネサスエレクトロニクス<6723>、NECネッツエスアイ<1973>、リオン<6823>、日本無線(株)などで「Toami」の活用実績がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■業務概述
1。該公司的特色
新南威爾士州<9739>發展四項業務:企業解決方案、服務解決方案、嵌入式解決方案和設備解決方案,旨在利用這些技術協同效應擴大與數字化相關的業務。它結合了軟硬件技術和專有知識這一事實是一個主要優勢。
通過企業解決方案業務、服務解決方案業務的服務協調能力、雲環境等基礎設施平台的提供、嵌入式解決方案業務和設備解決方案業務中的嵌入式軟件和LSI*設計等產品開發能力,以及利用這些協同效應的圖像處理技術以及物聯網和人工智能,積累各個工業領域的行業和業務知識和系統建設能力。該公司的主要優勢在於擁有骨幹可以支持以數字技術爲中心的客戶實現所需的數字化體驗,首先是數字技術,這些骨幹將用於連接未來的增長路線。
* 大規模集成電路是集成集成的縮寫。一種集成電路,將許多晶體管、二極管、電阻器和電容器等電子元件集成到單個半導體芯片中。
2。業務內容
從截至2025/3的中期按細分市場劃分的銷售和營業收入來看,企業解決方案佔銷售額的31.1%和營業利潤的39.3%,服務解決方案佔銷售額的28.1%和營業利潤的8.7%,嵌入式解決方案佔銷售額的22.2%和營業利潤的29.7%,設備解決方案佔銷售額的18.6%和營業利潤的22.3%。嵌入式解決方案和設備解決方案的利潤率相對較高的原因可能是因爲進入的技術壁壘很高,而且很少有公司以獨立公司規模經營同樣的業務。此外,在企業解決方案方面,提高盈利能力和抑制無利可圖項目的努力取得了成功,近年來利潤率也顯著提高。同時,該細分市場中服務解決方案的利潤率相對較低,與截至2020/3財年的財年無關,業務擴張的系統強化、開發新服務的預先投資以及對無利可圖項目的應對都受到影響。
企業解決方案提供與業務相關的解決方案。利用在製造、分銷、金融/保險、政府機關等領域積累的多年業務知識,我們爲客戶提供從諮詢到系統設計、開發和維護/運營的最佳解決方案。
服務解決方案提供IT服務以及物聯網和人工智能服務。IT 服務通過各種服務爲客戶系統提供支持,從最大限度地提高系統性能的服務器和網絡設計、安全的環境建設到使用城市和郊區數據中心的高度可靠的操作/監控。此外,在物聯網和人工智能服務中,我們基於物聯網平台 「Toami」,利用能夠協調從設備到雲的一切的優勢,支持爲客戶創造從數據積累到分析和利用的新業務價值。
嵌入式解決方案提供嵌入式系統開發和邊緣設備解決方案。嵌入式系統開發通過汽車和工業領域等各種產品開發培育的應用程序,利用用於中間件和驅動程序開發的嵌入式技術,支持產品的多樣化、效率和高質量的設計,併爲智能化提供各種解決方案。此外,在邊緣設備解決方案中,我們通過豐富的設計/開發能力(內部可以處理從嵌入式應用程序到LSI的所有內容)以及與各種傳感器和設備供應商的聯盟,爲客戶提供最佳的物聯網環境,從小規模起步並降低成本。
設備解決方案是爲LSI/FPGA(購買者和設計人員可以在製造後設置配置的集成電路)開發的。解決方案是根據要求提供的,從高級設計、邏輯設計/驗證、邏輯合成、佈局設計、製造到測試。它與圖像處理和通信控制等各個領域的低功耗設計和先進工藝兼容。
通過融合上述4個領域的專業知識,對新利潤支柱寄予厚望的業務領域是以物聯網和人工智能等數字技術爲中心的數字化體驗相關業務。目前,該業務的開展形式已包含在每個現有細分市場的利潤中,其主要優勢在於它有能力處理物聯網、無線和傳感器技術等嵌入式應用乃至LSI設計所需的應用程序開發和分析服務,以物聯網雲平台 「Toami」 爲中心,該平台於2013/5月開始銷售。「Toami」 以 「物聯網產品」 爲中心,有超過100家公司的累計實施記錄,聯盟合作伙伴也已擴展到30多家公司,並正在全球30多個國家進行部署。對相關服務的查詢也很強烈,例如爲更有效地利用物聯網收集的數據而提供的分析服務。松下控股<6752>、尼普龍株式會社、Exeo集團<1951>、東北能源服務株式會社、渡邊電氣工業株式會社、瑞薩電子 <6723>、NEC Netsi<1973>、Rion <6823>、日本廣播株式會社都有使用 「Toami」 的記錄。
(由FISCO客座分析師國茂樹撰寫)