■リアルゲイト<5532>の業績動向
1. 2024年9月期通期の業績概要
2024年9月期通期は、売上高が前期比14.0%増の7,948百万円、営業利益が同39.7%増の766百万円、経常利益が同30.0%増の629百万円、当期純利益が同36.5%増の380百万円と増収増益を達成した。
売上高に関しては、ストック型・フロー型ともに順調に推移した。ストック型売上高は、前期比10.8%増の5,520百万円となった。既存運営物件は年間を通して安定した稼働を維持し、2024年9月には稼働率で99.04%と過去3年間の最高値を記録した。下半期には「AMBRE」(渋谷区)や「OMB目黒中町」(目黒区)など保有物件が開業し事業規模が拡大した。運営中物件は62棟(前期末は58棟)、運営面積は98,923平方メートル(同85,437平方メートル)といずれも前期を上回る。フロー型売上高は、前期比22.1%増の2,428百万円と伸長した。これは、3件の大型工事竣工・引渡に加え、「PORTAL POINT HARAJUKU ANNEX」「IVY WORKS」の売却が上期に成立したことによる。なお、これらフロー関連の物件は引渡・売却後もML契約を締結しストック型売上につながっている。
売上原価は前期比11.1%増と一定水準を維持したことで、売上総利益は前期比31.4%増の1,292百万円と大幅に増加した。内訳としては、共通経費配賦前のストック粗利で930百万円、フロー粗利で368百万円である。同社では固定費をストック粗利でカバーすることで、余裕を持った経営ができている。販管費は、管理部門の人件費や本社家賃で、同21.0%増の525百万円と一定水準を維持する。結果として、営業利益は同39.7%増の766百万円と通期計画の640百万円を余裕を持って達成した。利益好調の要因は、稼働率の上振れ、新規物件の早期リースアップ、販売用不動産の売却益上振れなどである。
2. 財務状況と経営指標
2024年9月期末の総資産残高は前期末比4,487百万円増の15,894百万円と資産規模が拡大した。流動資産は同1,519百万円増の5,526百万円であり、3件の物件取得により販売用不動産が2,288百万円増加したことが主な要因である。固定資産は同2,968百万円増の10,368百万円であり、主に(仮称)渋谷区鉢山町PJなどでの土地・建物(有形固定資産)が増加したことによる。
負債合計は前期末比4,057百万円増の13,183百万円となった。そのうち流動負債は1,510百万円増であり、固定負債は2,547百万円増となった。不動産取得のための借入の借換え(条件変更)により長期借入金がより増加する傾向にある。
安全性に関する経営指標では、来期以降に向けた物件の取得を反映して、流動比率94.7%、固定長期適合率103.1%、自己資本比率は16.9%とややレバレッジを強く効かせた数値ではあるが、適正にコントロールされた水準である。収益性・効率性に関する経営指標では、ROE(自己資本当期純利益率)15.3%、ROA(総資産経常利益率)4.6%、ROS(売上高営業利益率)9.6%と高水準を維持しており、収益性の高いビジネスモデルを維持できていることがわかる。上場を契機に物件を取得するビジネスモデルに移行したが、健全な財務基盤を維持できている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■Real Gate <5532> 性能趨勢
1。截至2024/9年的全年財務業績摘要
在截至2024/9財年的整個財年中,銷售額比上一財年增長了14.0%,達到79.48億日元,營業利潤增長了39.7%,達到7.66億日元,普通利潤增長了30.0%至6.29億日元,淨收入增長了36.5%,達到3.8億日元。
至於銷售,庫存類型和流量類型都保持穩定。股票銷售額比上一財年增長了10.8%,達到55.2億日元。現有的運營物業全年保持穩定運營,在2024/9年,入住率達到99.04%,爲過去3年來的最高水平。下半年,「AMBRE」(澀谷區)和 「OMB目黑中町」(目黑區)等自有物業開業,業務規模擴大。有62處房產在運中(上一財年末爲58處),運營面積爲98,923平方米(85,437平方米),均高於上一財年。流量型銷售額比上一財年增長了22.1%,達到2.428億日元。這是因爲 「PORTAL POINT原宿附樓」 和 「IVY WORKS」 的銷售已在上半年確定,此外還有3座大型建築的竣工和交付。此外,即使在交付和出售了這些與流量相關的物業之後,機器學習協議仍簽訂了,從而實現了庫存類銷售。
由於銷售成本保持在與上一財年相比增長11.1%的穩定水平,毛利大幅增長至12.92億日元,比上一財年增長31.4%。細分一下,分配普通支出前的股票毛利率爲9.3億日元,流量毛利率爲3.68億日元。通過用毛利率支付固定成本,公司能夠在充足的空間內進行管理。銷售和收購費用是管理部門的人力成本和總部租金,維持在5.25億日元的固定水平,比同期增長21.0%。結果,營業利潤較同期增長了39.7%,達到7.66億日元,全年計劃爲6.4億日元,還有充足的空閒時間。促成豐厚利潤的因素包括入住率上升、新房產的提前租賃以及待售房地產銷售利潤的增加。
2。財務狀況和管理指標
2024/9財年末的總資產餘額較上一財年末增加了44.87億日元至158.94億日元,資產規模也有所擴大。流動資產爲55.26億日元,比同期增加了15.19億日元,主要原因是由於收購了3處房產,待售房地產增加了22.88億日元。固定資產爲103.68億日元,增加了29.68億日元,這主要是由於澀谷區八山町PJ(暫定名稱)的土地和建築物(有形固定資產)的增加。
總負債較上一財年末增加了40.57億日元,達到131.83億日元。其中,流動負債增加了1.51億日元,固定負債增加了25.47億日元。由於房地產購置貸款的再融資(條件變化),長期貸款往往會進一步增加。
與安全相關的管理指標反映了下一財年及以後的房產收購,流動比率爲94.7%,固定的長期適用率爲103.1%,權益比率爲16.9%,這些數字的槓桿率略高,但控制得當。與盈利能力和效率相關的管理指標保持了15.3%的ROE(淨股本回報率),4.6%的ROA(普通總資產回報率)和9.6%的ROS(銷售營業利潤率),可以看出高利潤的商業模式得以維持。我們已經過渡到因上市而收購房產的商業模式,但我們已經能夠保持良好的財務基礎。
(由 FISCO 客座分析師角田秀夫撰寫)