■インタースペース<2122>の同業他社比較
アフィリエイト運営会社の大手は同社のほか、ファンコミュニケーションズ、アドウェイズ、バリューコマース、リンクシェア・ジャパン(株)(楽天グループ<4755>の子会社)、レントラックスの5社が挙げられる。売上高の規模はその他の事業も展開しているため各社ばらつきがあるものの、同社も含めた6社合計のアフィリエイトサービスにおける業界シェアは約6割、うち同社は1割弱のシェアと見られる。2023年度の業績については各社それぞれで要因があるものの、5社すべて営業利益が2ケタ減益となった。また、2024年度の会社計画もレントラックスが増益見通しとなっているが、同社が減益となったほか3社とも減益計画となっている。インターネット広告市場は拡大基調が続いているものの、広告手法が多様化していることが影響しているものと考えられる。
同業他社の特徴について見ると、ファンコミュニケーションズは2024年9月時点で「A8.net」のパートナーサイト数が約350万サイト、稼働広告主ID数が3,431件と、パートナーサイト数では業界最大規模となっている。中小企業向け広告ビジネスを長く提供しており、EC分野を中心に幅広い広告案件を揃えていることが特徴だ。業績はここ数年、スマートフォン向け広告サービス「nend」の縮小で減益トレンドが続いてきたが、「nend」については2024年3月で事業撤退した。「A8.net」の広告取扱高も2024年7~9月期は前年同期比8.3%増と3四半期ぶりに増加に転じるなど回復感が出始めている。
アドウェイズは、アドプラットフォーム事業(アドネットワーク広告配信サービス、アフィリエイト広告サービス)とエージェンシー事業(国内外における広告代理店)を展開している。モバイル向け比率が高く、ゲームや電子コミック系に強みを持つ。ここ数年は機械学習によるスマートフォン向けアドネットワーク広告配信サービス「UNICORN」の伸長により業績を伸ばしてきたが、2023年12月期はゲーム・電子コミック系の広告出稿減少に加え「UNICORN」の停滞もあり減益となった。2024年1~9月期も金融分野やゲーム分野の広告出稿低調や海外事業の苦戦により大幅減益となり、通期業績を下方修正した。
バリューコマースは、マーケティングソリューションズ事業(アフィリエイトサービス)とECソリューションズ事業を主に展開している。マーケティングソリューションズ事業の業種別売上構成比は金融分野が38%と最も高く、そのほか幅広い業種をバランスよく手掛けているのが特徴だ。パートナーサイト数は2024年9月末で79万サイト、広告主数(ID数)は688件となっている。2024年7~9月期の同事業の売上高は金融分野がけん引して前年同期比7.2%増と堅調に推移したものの、2年前の水準と比較すると8割弱の水準にとどまっており、2023年以降の低迷からは脱し切れていないのが現状だ。
レントラックスは、成果報酬型広告サービス事業と中古建設機械マーケットプレイス関連事業を主に展開している。成果報酬型広告サービス事業の業種別売上構成比(2024年4~9月期実績)は、金融が37%と最も高く、次いでエステクリニックが12%、不動産が10%、自動車買い取りが8%となっている。2024年9月末のパートナーサイト数は5.9万サイトと少ないが、集客力の高いサイトを厳選した「クローズ型」の体制をとっているためで、同業他社が「オープン型」となっているのに対して一線を画しており、サービスの差別化を図ることで広告主を獲得している。
株価指標について見ると、同社の株価(2024年11月26日終値)は2025年9月期の予想PERで14.4倍と他4社が8~27倍の水準で評価されているなか、平均水準の評価となっている。ただ、EV/EBITDAは-0.4倍と大手5社のなかで唯一、マイナスとなっている。EV/EBITDAとは企業を買収する場合に、買収コスト(時価総額+有利子負債−現金及び預金)を期間収益(営業利益+償却費)の何年分で回収できるかを簡易的に指標化したものであり、倍率が低いほど買収コストを短期間で回収できることを意味し、株式市場での成長期待が低いことの裏返しであるとも言える。同指標がマイナスになっているのは、時価総額をネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)が上回っている状態にあるということで、今の株価水準で全株式を購入したとしてもお釣りがくる状態のことを意味している。特に財務面での懸念もないことから、現在推進している事業戦略により業績が成長軌道に移行する段階になれば、株式市場での評価も変わるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■Interspace <2122> 與同行業其他公司的比較
除公司外,還有5家主要的關聯管理公司:粉絲通訊、Adways、Value Commerce、Linkshare日本有限公司(樂天集團的子公司<47555>)和Rentrax。由於其他企業也在發展其他業務,銷售規模各不相同,但包括該公司在內的6家公司在附屬服務中的總行業份額約爲60%,其中該公司的市場份額預計不到10%。儘管每家公司在2023財年都有自己的因素,但所有5家公司的營業利潤均下降了2位數。此外,預計Rentrax的利潤將在2024年公司計劃中增加,但除了公司的利潤下降外,這三家公司都計劃減少利潤。儘管Internet Plus-related廣告市場持續擴大,但人們認爲廣告方法的多樣化正在產生影響。
從同行業其他公司的特點來看,截至2024/9年,「A8.net」 合作伙伴網站的數量約爲350萬個,運營廣告商ID的數量爲3,431個,就合作伙伴網站數量而言,它是業內最大的。它長期以來一直爲中小型企業提供廣告業務,其特點是擁有廣泛的廣告項目,主要集中在歐共體領域。至於業務業績,由於智能手機廣告服務 「nend」 的收縮,過去幾年利潤下降的趨勢一直在繼續,但 「nend」 在2024/3年退出了該業務。隨着 「A8.net」 的廣告處理量也開始三個季度以來的首次增長,與去年同期的2024/7/9財年相比增長了8.3%,復甦的感覺已經開始出現。
Adways正在發展廣告平台業務(廣告網絡廣告分發服務、附屬廣告服務)和代理業務(國內和國際廣告代理商)。移動設備使用比例很高,在遊戲和電子漫畫中具有優勢。在過去的幾年中,由於使用機器學習的智能手機廣告網絡廣告分發服務 「UNICORN」 的增長,業務業績有所提高,但在2023/12財年,除了遊戲和電子漫畫廣告投放量的下降外,「UNICORN」 也停滯不前,導致利潤下降。由於金融和遊戲領域的廣告投放緩以及海外業務的困境,2024/1-9財年的利潤也急劇下降,全年業績向下修正。
價值商務主要發展營銷解決方案業務(加盟服務)和電子商務解決方案業務。金融業在營銷解決方案業務中按行業劃分的銷售構成比率最高,爲38%,其特點還在於以平衡的方式處理各種其他行業。截至2024/9年底,合作伙伴網站的數量爲79萬個,廣告商的數量(ID數量)爲688個。2024/7/9財年同一業務的銷售額保持穩定,在金融業的帶動下,與去年同期相比增長了7.2%,但與2年前的水平相比,銷售額仍保持在不到80%的水平,目前的情況是自2023年以來他們尚未完全擺脫低迷。
Rentrax主要發展基於績效的廣告服務業務和二手建築設備市場相關業務。至於基於績效的廣告服務業務按行業劃分的銷售構成比率(截至2024/4/9財年的業績),金融業最高,爲37%,其次是美容診所,爲12%,房地產爲10%,汽車購買量爲8%。到2024/9年底,合作伙伴網站的數量低至59,000個站點,但這是因爲他們採用了 「封閉式」 系統,精心挑選具有高客戶吸引力的網站,他們將與同行業的其他 「開放型」 公司區分開來,並且通過嘗試差異化服務而收購了廣告商。
從股價指標來看,該公司的股價(2024/11/26收盤價)是2025/9財年預期市盈率的14.4倍,而其他4家公司的評估水平爲8至27倍,但評級爲平均水平。但是,電動汽車/息稅折舊攤銷前利潤爲-0.4倍,是五大公司中唯一的負數。EV/EBITDA是衡量收購企業時可以收回多少年的定期收入(營業利潤+攤銷成本)的簡單指標,可以說,該比率越低,收購成本可以在短時間內收回,也可以說與股市增長預期低的事實相反。同一指數爲負的原因意味着淨現金(現金和存款——計息債務)超過總市值,這意味着即使所有股票都以當前股價水平購買,也存在抵消作用。由於沒有特別的財務問題,我們認爲,如果由於目前正在推行的業務戰略而使業務業績轉向增長軌跡,股票市場的評估也將發生變化。
(作者:FISCO 客座分析師佐藤喬)