■ナック<9788>の業績動向
2. セグメント別の動向
(1) クリクラ事業
売上高は7,803百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は870百万円(同4.4%減)となった。計画比(中間期ベース)では売上高は3.7%未達、営業利益は16.1%超過と利益面では達成した。ボトルの宅配が不要で定額かつ安価に利用可能な浄水型ウォーターサーバーは需要が増加する一方、顧客獲得競争が激化している。直営部門では、昨年から販売開始した小型の浄水型ウォーターサーバー「putio」について積極的なWeb広告や、ショッピングモールでのイベント販売等を強化するなど、先行投資の形で販売促進に資金を集中的に投入したことで、新規顧客獲得件数は順調に推移した。また解約予防策として、様々な企業とアライアンスを行い話題性のある商品を副商材として提案した結果、解約率も低下した。次亜塩素酸水溶液「ZiACO」については、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、特需の収束でコロナ禍以前のペースに戻っており、前年同期比で減少した。結果として直営部門の売上高は前年同期比微増で着地した。加盟店部門では1顧客当たりのボトル消費量増加や解約率の低下があったが、一方で他社製品との競争激化から顧客数が伸び悩み、売上高は前年同期比微減となった。利益面では、「putio」への注力により販売促進費が増加したこともあり、前年同期比で営業利益は減少し、営業利益率は同0.5ポイント減の11.2%となった。
(2) レンタル事業
売上高は8,870百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は742百万円(同8.1%減)となった。計画比(中間期ベース)では売上高は0.8%超過、営業利益は12.7%未達となった。ダスキン事業は、売上高6,645百万円(同4.3%増)と増収となった。ダストコントロール部門における顧客の解約率低下や副商材の販売が好調であったことが要因となった。ケアサービス部門ではダスキン<4665>が「サービスマスター事業」(プロの手によるお掃除サービス)や「メリーメイド事業」(家事代行サービス)の価格改定(値上げ)を実施し、増収の一因となった。その他、ヘルスレント部門でもダスキンとの資本業務提携に基づく新規出店効果等で定期顧客数が増加し、増収に寄与した。
害虫駆除器「with」を取り扱うウィズ事業では、営業キャンペーンによる新規顧客数増加に加え、既存顧客への副商材の販売が寄与し、売上高は1,102百万円(同3.9%増)と増加した。また(株)アーネストでは、インバウンド需要の増加を背景に宿泊施設のベッドメイキング等の販促活動を強化して定期売上が増加した一方で、新型コロナウイルス感染症水際対策支援事業の終了に伴う減収により売上高969百万円(同20.3%減)と減収となった。キャンズでは、賃貸物件の原状回復工事においてダスキン事業の法人営業部との連携により受注数を拡大しており、売上高230百万円(同137.1%増)と業績に寄与した。
利益面では、ダスキン事業での新規出店やケアサービス部門の販売管理システム導入に伴う販管費の増加がネックとなり減益となった。
(3) 建築コンサルティング事業
売上高は2,345百万円(前年同期比11.1%減)、営業損失65百万円(前年同期は204百万円の損失)となった。計画比(中間期ベース)では売上高は34.8%未達、営業利益は250百万円の計画に対して赤字での着地となった。コンサルティング部門では、顧客である地場工務店が住宅業界の着工棟数減少や、コロナ融資の返済開始といった課題を抱え、財務的な事情から経営改善への投資を行う余裕のない状態が続いている。同社は着工棟数が伸び悩むなか、工務店向けの建築・経営ノウハウ商品を拡充する等の施策で需要喚起を図ったが、売上高は1,257百万円(同3.7%減)と減収となった。ナックハウスパートナーの業績は、売上高1,099百万円(同18.6%減)となった。スマートエネルギー事業では、従来の卸売から材工請負に変更した影響で卸売の減収があったほか、新築住宅を中心とした材工請負も建築需要減に伴い完工数が減少し、減収となった。住宅ネットワーク事業では、エースホームブランドのフランチャイズ加盟店において住宅上棟件数が減少し、部材売上高が減少したことが減収要因となった。損益面では、コンサル部門が受注減に伴って販売管理費や業務委託費を抑制した結果、営業損失は前年同期比で大幅に縮小した。なお損益にはナックハウスパートナーののれん償却額20百万円を含む。
(4) 住宅事業
売上高は5,334百万円(前年同期比53.2%増)、営業損失は196百万円(前年同期は245百万円の損失)となった。計画比(中間期ベース)では売上高は33.4%超過、営業損失は50百万円見込みのところ、196百万円の損失となった。なお営業損失には2024年5月に子会社化した秀和住研ののれん償却額15百万円が含まれる。ケイディアイについては、住宅建築需要の低迷を受けて顧客の需要を喚起するために販売価格の見直しを行い、販売棟数を増加させた結果、売上高2,891百万円(同30.3%増)と大幅増収となった。またジェイウッドでは注文住宅に加えて建売住宅の販売にも注力し、売上高は1,526百万円(同20.9%増)となった。さらに2025年3月期中間期は2024年6月より連結子会社となった秀和住研の売上高772百万円、及び秀和住研の子会社である(株)秀和の売上高63百万円が増収に寄与した。損益面ではこれらの増収効果に加えて、ジェイウッドにおける固定費を中心とした販売管理費の見直しや、秀和住研の連結効果もあって損失額は49百万円縮小した。
(5) 美容・健康事業
売上高は3,556百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は133百万円(同185.3%増)となった。計画比(中間期ベース)では売上高は1.6%超過、営業利益は166.4%超過と計画値を達成した。なお、損益にはJIMOS、トレミー及びTOMOEワインアンドスピリッツののれん償却額75百万円が含まれている。化粧品・健康食品の通販等を行うJIMOSでは、従来強みの自然派化粧品分野で他社参入が増加したことで商品のコモデティ化が進み、「Coyori」や「豆腐の盛田屋」に関する売上が減少した。一方で「MACCHIA LABEL」や「SINN PURETE」の好調により減収分を補完したことから、売上高は2,356百万円(同0.7%増)とほぼ前年同期並みとなった。トレミーでは、化粧品の受託生産の受注が増加し、リピート売上も堅調で売上高は488百万円(同2.6%増)となった。栄養補助食品の販売を手掛けるベルエアーは、既存会員の高齢化により販売数が減少し、売上高は134百万円(同1.8%減)となった。化粧品・健康食品・医薬品等の通販を行うアップセールは、主力のヘアケア製品の仕入れ不調による品不足で売上が減少したうえ、ECモールでの価格競争激化の影響もあり、売上高は290百万円(同24.8%減)と減収となった。TOMOEワインアンドスピリッツは2025年3月期から通期で連結対象となるが、従来からのワインを中心とした洋酒の輸入卸販売に加えて、アップセールが運営するECモールでの通信販売を開始した。シナジーを発揮し、売上高は400百万円を計上した。利益面では、TOMOEワインアンドスピリッツにおいて、円安に伴う仕入価格上昇分を売上価格に反映する際タイムラグが発生し、損失を計上したものの、JIMOSにおける販売促進効率化による費用圧縮が奏功し、営業利益は前年同期比で大きく増加した。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■納克<9788>的業績動向
2. 按部門劃分的趨勢
(1) 克里克拉事業
營業收入爲78.03億日元(同比增長0.5%),營業利潤爲8.7億日元(同比下降4.4%)。與計劃相比(中期基礎)營業收入未達到3.7%,而營業利潤超出16.1%,在盈利方面達成目標。無需配送瓶子的定價合理且便宜的淨水型水服務器的需求逐漸增加,但客戶獲取競爭也愈發激烈。在直營部門,去年開始銷售的小型淨水型水服務器「putio」進行積極的網絡廣告以及在購物中心的活動銷售等,爲銷售促進注入了大量資金,成功地獲取了新客戶。作爲防止解約的對策,與多家企業建立聯盟,提出有話題性的商品作爲附加商品,結果解約率也有所降低。關於次氯酸水溶液「ZiACO」,在新冠病毒感染症轉爲5類後,特需逐漸消退,回到疫情前的銷售節奏,同比有所減少。結果,直營部門的營業收入同比微增完成。加盟店部門雖然每位客戶的瓶消費量增加且解約率降低,但由於與其他公司產品的競爭激烈,客戶數量未見增長,營業收入同比微減。在盈利方面,由於對「putio」的關注使得銷售促進費用增加,營業利潤同比下降,營業利潤率下降0.5個百分點至11.2%。
(2) 租賃事業
營業收入爲88.7億日元(同比增長1.8%),營業利潤爲7.42億日元(同比下降8.1%)。與計劃相比(中期基礎)營業收入超出0.8%,營業利潤未達到12.7%。達斯金事業營業收入爲66.45億日元(同比增長4.3%),實現增長。由於灰塵控制部門客戶的解約率降低和附加商品的銷售情況良好爲因素。在護理服務部門,達斯金<4665>進行了「服務大師事業」(專業清潔服務)和「美麗管家事業」(家務代辦服務)的價格調整(漲價),成爲增加營收的原因之一。此外,健康租賃部門同樣基於與達斯金的資本業務合作,定期客戶數量增加,爲增收作出了貢獻。
經營害蟲驅除器「with」的威茲事業,除了通過營銷活動增加新客戶外,還通過對現有客戶銷售附加商品,實現營業收入爲11.02億日元(同比增長3.9%)。而(株)阿內斯特因背靠入境需求的增加,強化了住宿設施的牀單整理等促銷活動,定期收入增加,但由於新型冠狀病毒感染症的邊境控制支援事業結束,營業收入爲9.69億日元(同比下降20.3%)。在坎茲,通過與達斯金事業的法人銷售部的合作,擴大了租賃物業的原狀恢復工程的訂單數量,實現營業收入爲2.3億日元(同比增長137.1%)對業績做出貢獻。
在盈利方面,達斯金事業的新店開業和護理服務部的銷售管理系統引入導致的銷售管理費用增加成爲了減益的瓶頸。
(3) 建築諮詢業務
營業收入爲23,450百萬元(同比減少11.1%),營業損失爲6500萬元(去年同期的損失爲2,040萬元)。相較於計劃(以中期爲基礎),營業收入未達計劃的34.8%,而營業利潤則以虧損的方式收尾,計劃爲2,500萬元。諮詢部門面臨着客戶當地建築公司遭遇住宅行業新開工棟數減少、疫情貸款開始償還等問題,因財務原因,無法投入經營改善。儘管在新開工棟數停滯不前的情況下,公司通過擴充針對工務店的建築和經營知識產品等措施以刺激需求,但營業收入爲12,570百萬元(同比減少3.7%),仍然出現減少。納克哈斯合作伙伴的業績爲營業收入1,099百萬元(同比減少18.6%)。在智能能源業務中,由於將傳統批發改爲材料工程承包而導致批發收入減少,同時以新建住宅爲中心的材料工程承包也因建築需求減少而完工數下降,導致收入減少。在住宅網絡業務中,ACE HOME品牌的特許加盟店住宅上棟件數減少,部材營業收入下降,成爲營業收入減少的原因。在損益方面,由於諮詢部門伴隨訂單減少控制了銷售管理費和業務委託費,因此營業損失較去年同期大幅縮小。值得注意的是,損益中包含納克哈斯合作伙伴的商譽攤銷額2,000萬元。
(4) 住宅業務
營業收入爲53,340百萬元(同比增加53.2%),營業損失爲196百萬元(去年同期爲245百萬元的損失)。計劃比(中期基準)營業收入超出計劃33.4%,營業損失預計爲5,000萬元,但實際爲196百萬元的損失。此外,營業損失中包含2024年5月子公司化的秀和住研的商譽攤銷額1,500萬元。對於KDI,由於住宅建築需求低迷,採取重新審視銷售價格的策略以激發客戶需求,銷售棟數增加,最終營業收入爲28,910百萬元(同比增長30.3%),實現大幅增長。此外,傑伍德在定製住宅的銷售中也針對現房銷售進行了重點挖掘,營業收入爲15,260百萬元(同比增長20.9%)。此外,2025年3月期中期來自2024年6月起成爲連結子公司的秀和住研的營業收入772百萬元,以及其子公司秀和的營業收入63百萬元也貢獻了增長。在損益方面,除了這些增加收入的影響,傑伍德在固定費用爲主的銷售管理費用的重新審視以及秀和住研的合併效果也使損失額縮小至4900萬元。
(5) 美容健康業務
營業收入爲35,560百萬元(同比增長9.1%),營業利潤爲1,330百萬元(同比增長185.3%)。相較於計劃(中期基準),營業收入超出1.6%,營業利潤超出166.4%,達成了計劃數。此外,損益中包含JIMOS、特雷米及TOMOE葡萄酒與烈酒的商譽攤銷額7500萬元。進行化妝品與健康食品電商等業務的JIMOS,由於在其所擅長的自然派化妝品領域競爭對手增多,導致產品同質化嚴重,「Coyori」和「豆腐的盛田屋」相關的營業收入減少。另一方面,受益於「MACCHIA LABEL」和「SINN PURETE」良好的表現,部分彌補了減少的收入,營業收入基本持平於去年同期,爲23,560百萬元(同比增長0.7%)。特雷米則因化妝品的委託生產訂單增加,以及重複銷售表現穩健,營業收入爲4,880百萬元(同比增長2.6%)。銷售營養補充食品的Veru Inc,由於現有會員的老齡化降低了銷售量,營業收入爲1,340百萬元(同比減少1.8%)。進行化妝品、健康食品、藥品等電商業務的Upsell,由於主要的護髮產品採購不暢導致產品短缺,營業收入下降,同時電商平台價格競爭加劇,營業收入爲2,900百萬元(同比減少24.8%)。TOMOE葡萄酒與烈酒將在2025年3月期開始全年並表,但除了基於以往的葡萄酒爲主的洋酒進口批發業務外,還啓動了Upsell運營的電商銷售,發揮了協同效應,營業收入達到4,000百萬元。在利潤方面,TOMOE葡萄酒與烈酒因日元貶值導致的採購價格上漲在售價體現時發生時間滯後,造成損失,但得益於JIMOS的銷售促進效率化,費用壓縮取得成效,營業利潤與去年同期相比大幅增加。
(編輯:FISCO分析師村瀬智一)