■日本電技<1723>の業績動向
3. セグメントの状況
セグメント別の業績は、数値を見るとまちまち感が強いが、経営資源を空調計装関連事業の新設工事に集中していること、その空調計装関連事業の売上高とセグメント利益のまちまち感は、第4四半期に工事の完成引き渡しが集中することに伴い稼働率が高まって売上高が増大するという季節変動性に加え、前年同期に大型物件の完成が複数あった反動が要因と思われる。実際、同社の各事業・工事の需要は、事業環境から想定以上に強い状態にあると言える。
空調計装関連事業については、売上高は13,507百万円(前年同期比3.2%減)だったが、受注高が23,457百万円(同12.4%増)、セグメント利益が4,019百万円(同28.2%増)と好調だった。受注高は、新設工事が8,843百万円(同30.9%増)、既設工事が14,613百万円(同3.6%増)だった。新設工事は、首都圏や大阪の都市再開発に札幌や名古屋の都市再開発が加わったほか、国内生産の強化を進める半導体関連の工場や、AIやクラウドの需要拡大を背景にデータセンターも好調に推移した。特徴は、地方でも大型案件が出始めたこと、案件の大型化により受注単価が大きくなったこと、選別受注で採算も向上したことなどである。既設工事は、工場など大型の改修案件が徐々に入ってきているようだ。売上高は、新設工事が6,302百万円(同10.6%減)、既設工事が7,205百万円(同4.3%増)となった。新設工事の減収は、前年同期に虎ノ門や麻布台、横浜みなとみらいなどの大型工事の完成があった反動だが、業績の季節変動性から想定どおりの進捗だ。既設工事は、研究施設や医療施設向け物件などが増加した。セグメント利益は、引き合いが多く受注を選別するなか、引き受けることができる企業が同社を含め限られていたことから見積もりが通りやすい状況であり、コストプッシュや「2024年問題」の影響を想定して控えめに立てていた予測を上回ることとなった。
産業システム関連事業については、受注高は、製薬工場と食品工場で大型の電気工事が取れたため1,960百万円(前年同期比14.9%増)となった。売上高は、前年同期に複数あった製薬工場の大型電気工事がなくなった反動で1,480百万円(同9.1%減)となった。セグメント利益は、保守やソフトウェアといった高採算のスポット売上が発生したため利益ミックスが改善し、132百万円(同39.2%増)となった。産業システム関連事業はスタートしたばかりの事業部であることに加え、空調計装関連事業に人員を拠出していることもあって、本格的な活動に至っていない印象だが、受注高からニーズの高さが窺える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■日本電技<1723>的業績動態
3. 各個部門的狀況
按部門劃分的業績雖然數據看起來差異明顯,但由於經營資源集中在空調控制相關業務的新建工程上,加之空調控制相關業務的營業收入和部門利潤的差異感,主要是因爲第4季度工程完工交付集中,導致稼動率提高,從而營業收入增加的季節性波動性,以及去年同期多個大型項目完工的反彈因素。實際上,可以說該公司的各項業務和工程的需求正處於超出預期的強勁狀態。
關於空調控制相關業務,營業收入爲13,507百萬元(同比下降3.2%),但訂單量爲23,457百萬元(同比增長12.4%),部門利潤爲4,019百萬元(同比增長28.2%),表現良好。訂單量中,新建工程爲8,843百萬元(同比增長30.9%),既有工程爲14,613百萬元(同比增長3.6%)。新建工程除了首都圈和大阪的城市再開發外,還新增了札幌和名古屋的城市再開發,加之國內半導體相關工廠生產強化以及AI和雲需求擴大的背景,數據中心的表現也持續良好。特點在於地方也開始出現大型項目,項目的大型化使得訂單單價顯著提高,篩選訂單使得盈利能力也有所改善。對於既有工程,高層改建等大型項目似乎逐漸增多。營業收入中,新建工程爲6,302百萬元(同比下降10.6%),既有工程爲7,205百萬元(同比增長4.3%)。新建工程的減少是由於去年同期虎之門、麻布台、橫濱港未來等大型工程完工的反彈,但從業績的季節波動性來看,進展符合預期。既有工程中,研究設施和醫療設施的相關項目有所增加。部門利潤方面,由於報價多且選擇性接受訂單,能夠承接的企業,包括該公司在內,數量有限,因此報價容易通過,預想中因成本推動和「2024年問題」的影響而謹慎設定的預測最終超出。
關於工業系統相關業務,訂單量由於在製藥工廠和食品工廠中獲得了大型電力工程而達到了1,960百萬元(同比增長14.9%)。營業收入由於去年同期多個製藥工廠的大型電力工程的缺失,降至1,480百萬元(同比下降9.1%)。部門利潤因維護和軟體等高盈利的小時收入的出現而改善,達到132百萬元(同比增長39.2%)。工業系統相關業務是剛開始啓動的業務部門,加上向空調控制相關業務派遣了人員,因此給人一種尚未全面開展活動的印象,但從訂單量上可以看出需求的強勁。
(作者:華富證券客座分析師宮田仁光)