■会社概要
1. 会社概要
kubell<4448>は、国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」の提供や、業務のDXを推進し、中小企業の生産性向上を支援するビジネスプロセス支援サービス「BPaaS」を展開する企業である。同社は「働くをもっと楽しく、創造的に」をミッションに、働く時間が単なる生計の手段ではなく、より楽しく創造性を発揮できる社会の実現を目指している。また、同ミッションを追求するために、社名には「働く人の心に宿る火に、薪をくべるような存在でありたい」という想いが込められている。2024年12月期第3四半期末時点の本社所在地は東京都港区、総資産は6,921百万円、資本金は2,860百万円、自己資本比率は39.5%、発行済株式数41,317,016株である。
「Chatwork」は国内市場において業界をリードしており、ニールセンデジタル(株)が実施する「Nielsen NetView / Mobile NetView Customized Report」においてビジネスチャット国内利用者数6年連続No.1を獲得している。さらに、2024年9月末時点で、同サービスは60.5万社を超える企業に導入されており、顧客基盤の広さは同社の強力なプラットフォーム性を証明している。同社のビジネスモデルは、単なるSaaS提供に留まらず、SaaSを通じて企業の業務プロセスそのものをアウトソーシングするBPaaSを展開し、顧客のDXを支援するという独自のポジションにある。これにより、特に中小企業に対して、ITリテラシーが低い場合でもDXを実現するソリューションを提供している。また、今後の成長戦略として、2026年までに中小企業No.1のBPaaSカンパニーとなることを目標としており、長期的にはビジネス版スーパーアプリとしてのプラットフォーム化を目指す。このビジョンの実現に向け、同社は今後も国内市場におけるシェア拡大を続け、労働生産性を効率化する新たなサービスの開発を進める計画である。
同社は既に国内SaaS市場で強固な基盤を持ち、特に中小企業向けの市場において競争優位性が高い。この優位性を持続的に拡大するための戦略として、BPaaSやAIを活用した新サービスの展開は非常に効果的であり、今後の飛躍的な成長が期待できると弊社では見ている。
2. 沿革
同社は、もともと「Chatwork(株)」として知られていた企業であり、主に中小企業向けのビジネスチャットサービスで国内最大のシェアを誇る会社である。同社の起源は2000年7月にまで遡る。当時、企業向けのホームページ集客支援サービスの提供を目的として、大阪府吹田市で「EC studio」を山本兄弟で創業した。(現 代表取締役 兼 社長 上級執行役員CEOは、弟の山本正喜氏)2004年11月に有限会社として法人化した後、2005年12月には株式会社へと組織変更した。事業拡大に伴い、2006年には東京都世田谷区に東京オフィスを開設した。
そして2011年3月、ビジネスチャットサービス「Chatwork」をリリースし、これが後に国内外で注目を浴びることになる。翌年の2012年4月には、社名をChatWork(株)に変更し、同年には米国カリフォルニア州にも子会社を設立している。「Chatwork」は国内だけでなく海外進出も試みたが、特にシリコンバレーでの経験は重要な転機を迎えた。グローバルの競合サービスが乱立し、世界市場での競争からは一時撤退することになった。しかしながら、国内市場においては、特に中小企業向けに焦点を当てたビジネスモデルが奏功し着実に成長していった。2019年9月には東京証券取引所マザーズ(現 グロース市場)に上場を果たし、同年には社名も再度変更してChatwork(株)となった。
2024年7月には、Chatwork(株)から(株)kubellへと社名を変更し、さらなる事業の多角化と中小企業支援への取り組みを強化する意向を示している。創業以来の成長と変革を続けてきた同社は、ビジネスチャットの枠を超え、業務プロセスのDXを支援するプラットフォームへと進化している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■公司概述
1。公司概述
Kubell <4448>是一家提供日本最大的商務聊天服務 「Chatwork」、促進業務數字體驗並開發支持中小型企業生產力提高的業務流程支持服務 「BPaaS」 的企業。公司以 「讓工作更愉快和更具創造力」 爲使命,旨在實現一個工作時間不僅僅是一種謀生手段,創造力可以更愉快地展現出來的社會。此外,爲了追求同樣的使命,公司名稱包含了 「成爲一個將柴火燒到工人心中的大火的實體」 的願望。截至2024/12財年第三季度末,總部位於東京都港區,總資產爲69.21億日元,資本爲28.6億日元,權益比率爲39.5%,已發行41,317,016股。
「Chatwork」 在國內市場處於行業領先地位,在尼爾森數字有限公司進行的 「尼爾森NetView/移動NetView定製報告」 中,已連續6年在國內商務聊天用戶數量中排名第一。此外,截至2024/9年底,已向超過65萬家公司引入了相同的服務,客戶群的廣度證明了該公司的強大平台性質。該公司的商業模式不僅限於簡單地提供Saas,而且在開發BPaaS以通過Saas將企業業務流程本身外包以及支持客戶DX方面處於獨特的地位。因此,特別向中小型企業提供了一種即使在IT素養較低的情況下也能實現數字化體驗的解決方案。此外,作爲未來的增長戰略,我們的目標是到2026年成爲中小型企業中排名第一的BPaaS公司,我們的目標是長期將其打造成一個平台,成爲商業超級應用程序。爲了實現這一願景,該公司計劃繼續擴大其在國內市場的市場份額,並繼續開發提高勞動生產率效率的新服務。
該公司已經在國內Saas市場擁有堅實的基礎,並且具有很高的競爭優勢,尤其是在中小型企業市場上。作爲持續擴大這一優勢的戰略,利用BPaaS和AI開發新服務非常有效,我們認爲未來有望實現急劇增長。
2。歷史
該公司是一家最初被稱爲 「Chatwork Co., Ltd.」 的企業,它主要是一家在日本擁有中小型企業商務聊天服務最大市場份額的公司。該公司的起源可以追溯到2000年7月。當時,「EC Studio」 由山本兄弟在大阪府吹田市創立,目的是爲公司提供網站吸引客戶支持服務。(現任代表董事、總裁、高級執行官兼首席執行官是他的弟弟山本正義先生)該組織在2004/11年度作爲有限公司註冊後,於2005/12年度改爲公司。爲了實現業務擴張,東京辦事處於2006年在東京世田谷區開業。
然後,在2011/3月,商務聊天服務 「Chatwork」 發佈了,後來引起了國內外關注。次年,即2012/4年,公司更名爲ChatWork有限公司,並於同年在美國加利福尼亞州成立了子公司。「Chatwork」 不僅試圖向國內擴張,還試圖向海外擴張,但硅谷的經驗尤其達到了一個重要的轉折點。全球競爭服務業陷入混亂,決定暫時退出全球市場的競爭。但是,在國內市場,以中小型企業爲重點的商業模式尤其成功,並且穩步增長。它於2019/9年在東京證券交易所Mothers(現爲增長市場)上市,同年公司名稱再次更名爲Chatwork Co., Ltd.
2024/7年,公司名稱從Chatwork有限公司改爲Kubell有限公司,這表明打算進一步實現業務多元化並加強對中小型企業的支持。該公司自成立以來一直在持續發展和轉型,已經超越了商務聊天的框架,發展成爲支持業務流程DX的平台。
(由 FISCO 客座分析師茂木良司撰寫)