■三機工業<1961>の業績動向
(3) セグメント別売上高と売上総利益
建築設備事業の売上高は88,004百万円(前年同期比18.9%増)となった。サブセグメント別では、ビル空調衛生の売上高が、手持ち工事を順調に消化したことから同35.5%増の30,395百万円と大幅増となった。同社が得意とする産業空調は、EV電池関連などを中心に大型受注残を消化して39,260百万円(同13.4%増)となった。電気も産業空調と併せて受注したEV電池関連の大型案件を順調に消化して12,488百万円(同24.4%増)と堅調に推移した。ファシリティシステムは5,860百万円(同15.4%減)となったが、前期にオフィス移転などの需要を取り込んだ反動による部分が大きい。
プラント設備事業の売上高は16,834百万円(同18.6%増)となった。サブセグメント別では、機械システムが5,056百万円(同9.0%増)と堅調に推移した。環境システムは、廃棄物処理施設の大型繰越工事が進捗したことなどから11,778百万円(同23.3%増)となった。不動産事業の売上高は1,293百万円(同4.2%増)、その他が327百万円(同15.4%増)といずれも堅調であった。
セグメント別の利益(売上総利益)については、建築設備事業が14,492百万円(同51.2%増)となった。サブセグメントの内訳としては、ビル空調衛生・産業空調・電気が、主に産業空調の続伸により13,533百万円(同62.9%増)となった。増収に加えて、受注時及び施工中の利益率改善により大幅増益となったが、特にEV電池工場の完成が寄与した。ファシリティシステムは958百万円(同24.9%減)となったが、第1四半期に発生した不採算工事の影響が大きく響いた。
プラント設備事業の売上総利益は、2,326百万円(同17.8%増)と堅調であった。サブセグメントでは、機械システムが570百万円(同36.4%増)となった。採算性は依然として低調だが、物価上昇に対する価格転嫁が進んだことにより売上総利益率が改善した。環境システムは、1,756百万円(同12.9%増)と堅調であった。不動産事業及びその他の売上総利益は、各々544百万円(同11.4%増)、32百万円(同86.9%増)となった。
受注高は堅調に推移、案件が大型化する傾向
(4) セグメント別受注高
建築設備事業の受注高は129,704百万円(前年同期比36.1%増)と大幅増となった。サブセグメント別では、ビル空調衛生の受注高が、39,778百万円(同47.0%増)となったが、都市再開発などの大型工事を受注したことによる。また産業空調も、EV電池関連などを中心に大型受注を獲得して55,726百万円(同30.2%増)となった。電気もEV電池関連の大型案件を受注して26,543百万円(同56.7%増)と堅調に推移した。ファシリティシステムは7,656百万円(同10.3%減)となったが、水準自体は高い。
プラント設備事業の受注高は20,505百万円(前年同期比29.0%減)となった。サブセグメント別では、機械システムが4,199百万円(同16.5%減)となったがマテハン関連が低調であった。環境システムの受注は、16,306百万円(同31.6%減)となったが、前期に複数の大型工事を受注し、豊富な繰越工事を確保していることから、施工体制を考慮して受注活動をやや抑制した影響があった。不動産事業の受注高は1,293百万円(同4.2%増)、その他が336百万円(同11.8%増)といずれも堅調であった。
この結果、調整額を含めた総受注高は150,996百万円(同20.4%増)、期末の次期繰越高は243,948百万円(前年同期末比8.7%増)となり、第2四半期末で過去最高となった。業種別では、電機、自動車、医薬、不動産などの伸びが高かった。
資産の圧縮が進み、自己資本比率は上昇
2. 財務状況
2025年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産が117,539百万円(前期末比14,025百万円減)となった。主な増減要因は現金及び預金の増加5,750百万円、有価証券の増加3,999百万円、売掛債権(受取手形・電子記録債権・完成工事未収入金等・契約資産)の減少25,347百万円であった。固定資産は62,124百万円(同8,472百万円減)となった。主な増減要因は減価償却による有形固定資産の減少381百万円、無形固定資産の減少137百万円、投資有価証券の減少(株価の下落と政策保有株式の売却)による投資その他の資産の減少7,954百万円であった。この結果、2025年3月期第2四半期末の資産合計は179,664百万円(同22,497百万円減)となった。
流動負債は64,507百万円(前期末比17,090百万円減)となった。主な増減要因は買掛債務(電子記録債務を含む工事未払金)の減少14,734百万円、短期借入金の減少27百万円、未払法人税等の減少2,499百万円などであった。固定負債は14,038百万円(同1,903百万円減)となったが、主な増減要因は長期借入金の減少513百万円、退職給付に係る負債の増加411百万円、繰延税金負債の減少2,187百万円であった。この結果、負債合計は78,545百万円(同18,994百万円減)となった。純資産合計は、101,118百万円(同3,503百万円減)となったが、主に配当金の支払いによる利益剰余金の減少1,358百万円、消却に伴う自己株式の減少3,041百万円、その他有価証券評価差額金の減少5,357百万円による。この結果、2025年3月期第2四半期末の自己資本比率は56.2%(前期末51.7%)となった。投資有価証券の減少、自己株式の取得などで資産圧縮(バランスシートのスリム化)が進んでいる。
3. キャッシュ・フローの状況
2025年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは12,802百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前中間純利益の計上6,476百万円、減価償却費933百万円、売上債権及び契約資産の減少25,402百万円などで、主な支出は、仕入債務の減少14,758百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは727百万円の支出であったが、主な収入は保険積立金の払戻386百万円、主な支出は有価証券の取得(ネット)1,000百万円、有形固定資産の取得266百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは3,520百万円の支出となったが、主な支出は長短借入金の返済539百万円、自己株式の取得262百万円、配当金の支払額2,654百万円であった。
この結果、2025年3月期第2四半期の現金及び現金同等物は8,748百万円増加し、同期末残高は32,249百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■三機工業<1961>的業績動態
(3) 按行業板塊劃分的營業收入和銷售毛利
建築設備業務的營業收入爲88,004百萬元(同比增長18.9%)。按子行業板塊劃分,樓宇空調衛生的營業收入因項目順利實施同比增長35.5%,達30,395百萬元,明顯增加。該公司擅長的工業空調,圍繞EV電池相關等大型訂單積壓得到消化,實現了39,260百萬元(同比增長13.4%)。電力業務與工業空調一起順利消化了EV電池相關的大型項目,實現了12,488百萬元(同比增長24.4%),持續強勁。設施系統達到5,860百萬元(同比下降15.4%),但主要是因爲上期辦公室遷移等需求的反彈。
工廠設備業務的營業收入爲16,834百萬元(同比增長18.6%)。按子行業板塊劃分,機械繫統爲5,056百萬元(同比增長9.0%),保持穩健。環境系統因廢棄物處理設施的大型未完工項目進展順利,營業收入爲11,778百萬元(同比增長23.3%)。房產ETF業務的營業收入爲1,293百萬元(同比增長4.2%),其他板塊爲327百萬元(同比增長15.4%),均表現穩健。
按行業板塊的利潤(銷售毛利)來看,建築設備業務爲14,492百萬元(同比增長51.2%)。子板塊的細分包括,樓宇空調衛生、工業空調、電力主要因工業空調的持續增長而達到13,533百萬元(同比增長62.9%)。在營收增加的同時,受注時及施工中的利潤率改善,導致大幅增益,特別是EV電池工廠的竣工貢獻顯著。設施系統爲958百萬元(同比下降24.9%),但第1季度發生的虧損工程影響較大。
工廠設備業務的銷售毛利爲2,326百萬元(同比增長17.8%),表現穩健。子板塊中,機械繫統爲570百萬元(同比增長36.4%)。盈利能力依然低迷,但由於物價上漲帶來的價格轉嫁,銷售毛利率有所改善。環境系統銷售毛利爲1,756百萬元(同比增長12.9%),表現穩定。房產ETF業務及其他板塊的銷售毛利分別爲544百萬元(同比增長11.4%)和32百萬元(同比增長86.9%)。
訂單量穩步增長,項目規模呈現大型化趨勢
(4) 按行業板塊劃分的訂單量
建築設備事業的訂單金額達129,704百萬日元(同比增長36.1%),大幅增加。按子細分市場來看,建築空調與衛生的訂單金額爲39,778百萬日元(同比增長47.0%),這主要是因爲承接了城市再開發等大型工程。此外,工業空調也圍繞EV電池相關獲得了大型訂單,總金額爲55,726百萬日元(同比增長30.2%)。電氣業務同樣在EV電池相關的大型項目中獲得了26,543百萬日元的訂單(同比增長56.7%)並保持穩定。設施系統的訂單金額爲7,656百萬日元(同比下降10.3%),但整體水平仍然較高。
工廠設備事業的訂單金額爲20,505百萬日元(同比下降29.0%)。按子細分市場來看,機械繫統的訂單金額爲4,199百萬日元(同比下降16.5%),但物料搬運相關業績不佳。環境系統的訂單爲16,306百萬日元(同比下降31.6%),但由於上期承接了多個大型工程,確保了豐富的結轉工程,因此考慮到施工體制,訂單活動有所抑制。房地產事業的訂單額爲1,293百萬日元(同比增長4.2%),其他業務爲336百萬日元(同比增長11.8%),均表現穩健。
因此,包括調整金額在內的總訂單金額爲150,996百萬日元(同比增長20.4%),期末的次期結轉額爲243,948百萬日元(同比期末增長8.7%),達到第二季度末的歷史最高水平。從行業來看,電力、汽車、醫藥和房地產等行業增長較快。
資產壓縮的進展,導致自有資本比例上升。
2. 財務狀況
截至2025年3月期第二季度末,流動資產爲117,539百萬日元(較上期末減少14,025百萬日元)。主要增減因素爲現金及存款增加5,750百萬日元,有價證券增加3,999百萬日元, 應收賬款(應收票據、電子記錄債權、完工工程未收入款項等、合同資產)減少25,347百萬日元。固定資產爲62,124百萬日元(較上期減少8,472百萬日元)。主要增減因素爲由於折舊導致的有形固定資產減少381百萬日元,無形固定資產減少137百萬日元,以及由於股價下跌和政策持有股票出售導致的投資有價證券減少7,954百萬日元。因此,2025年3月期第二季度末資產合計爲179,664百萬日元(較上期減少22,497百萬日元)。
流動負債爲64,507百萬日元(較上期末減少17,090百萬日元)。主要增減因素包括應付賬款(包括電子記錄債務的已付款項)減少14,734百萬日元,短期借款減少27百萬日元,未繳法人稅等減少2,499百萬日元等。固定負債爲14,038百萬日元(同比減少1,903百萬日元),主要增減因素爲長期借款減少513百萬日元,退休福利相關負債增加411百萬日元,以及遞延稅款負債減少2,187百萬日元。目前,負債總額爲78,545百萬日元(同比減少18,994百萬日元)。淨資產總額爲101,118百萬日元(同比減少3,503百萬日元),主要由於分紅派息導致的留存收益減少1,358百萬日元,因消耗導致的自有股票減少3,041百萬日元,其他有價證券的評估差額減少5,357百萬日元。因此,2025年3月期第二季度末的自有資本比率爲56.2%(上期爲51.7%)。投資有價證券的減少和自有股票的回購等都在推進資產壓縮(資產負債表的精簡)。
3. 現金流狀況
2025年3月期第2季度的營業活動現金流入達128.02億日元。主要收入包括稅前中間凈利潤錄入64.76億日元、折舊費9.33億日元、應收帳款和合同資產減少254.02億日元等,主要支出爲應付賬款減少147.58億日元。投資活動現金流出爲7.27億日元,主要收入爲保險定投退款3.86億日元,主要支出爲有價證券的購買(淨額)10億日元、固定資產的購買2.66億日元。財務活動現金流出爲35.20億日元,主要支出爲短期和長期借款的償還5.39億日元、自購股份的取得2.62億日元、分紅派息支付額26.54億日元。
因此,2025年3月期第2季度的現金及現金等價物增加8.74億日元,同期末餘額爲322.49億日元。
(作者:日經FISCO客座分析師 寺島昇)