ビジョン<9416>は、グローバルWiFi事業を主力事業としており、情報通信サービス事業、グランピング・ツーリズム事業の3つを展開している。
グローバルWiFi事業は売上構成比の57.0%を占め、訪日外国人や海外渡航者向けにパケット定額制の海外用Wi-Fiルーターレンタルサービスを提供。世界200以上の国と地域をカバーしており、法人向けの需要にも対応している。特に、「グローバルWiFi for Biz」は、急な海外出張やテレワークなど、多様な利用シーンに対応することで法人顧客の信頼を得ている。また、無制限プランや5G通信対応のサービスを拡充することで、利用者に利便性を提供すると同時に、競争優位性を強化している。利用者数は累計2,100万人を超え、業界トップクラスのポジションを維持。海外利用の顧客属性は2024年12月期第3四半期累計期間で、件数ベースで法人53.9%・個人46.1%、金額ベースで法人66.5%・個人33.5%。リピートが6割程度、新規が4割程度となり、幅広い年齢層に利用されている。また、世界180以上の国と地域で利用可能なeSIMサービス「World eSIM」の販売にも注力している。
情報通信サービス事業は、売上構成比の39.1%を占め、法人や個人に向けて通信インフラやオフィス機器を提供している。特に、新規設立の法人向けサービスが強みであり、スタートアップ企業を対象とした効率的な営業戦略により、年間約14万社の法人設立に対応している。年間国内で新規設立される法人の約10社に1社と取引があるという強みを持ち、成長ステージに応じた最適なソリューションを提供するストック型ビジネスモデルとなる。さらに、固定通信や移動体通信、OA機器、Webサイト制作など、幅広い製品・サービスを通じて、顧客の成長ステージに応じたニーズに応えることで収益を拡大している。CRMを活用したアップセルやクロスセルにより、顧客満足度と継続的な収益の最大化も図っている。
グランピング・ツーリズム事業は売上構成比3.5%を占め、自然体験とプライベート空間を融合した宿泊サービスを提供しており、ドーム型テントや露天風呂などを備えた高付加価値な体験が特徴。同事業は、非日常的な体験を求める顧客層に支持されており、国内外の観光需要の回復が後押しとなっている。ただ、重点事業ではなく、積極的に施設を増加させていく予定はないようだ。
2024年12月期第3四半期累計の売上高は前年同期比9.0%増の26,111百万円、営業利益は同16.1%増の4,317百万円で着地した。主力のグローバルWiFi事業は、法人需要が堅調に推移し、特にデータ容量「無制限プラン」の需要が高い水準で推移したことが業績向上の主因となった。無制限プランの利用率は法人73%・個人62%で、「無制限プラン」の提供エリアは11月に116の国と地域へ拡大した。また、新製品「World eSIM」の販売も順調に進み、事業の競争力をさらに強化している。情報通信サービス事業も営業力の強化が奏功し、OA機器や移動体通信機器の販売が好調で、自社ストックサービスの拡販が進展して収益基盤の安定性が向上している。通期の売上高は前期比13.6%増の36,145百万円、営業利益は同33.3%増の5,707百万円の見通し。
中期的な成長イメージでは、グローバルWiFiで事業顧客基盤を拡大、海外マーケットへの展開およびM&A強化、新サービスやクロスセル商材の拡充を図っていく。現状は、日本から海外へのアウトバウンド需要が多くを占めているが、海外から日本へのインバウンド、海外から海外へのグローバル展開も想定しており、収益の拡大余地は大きい。また、情報通信サービス事業でも商品・サービス・ビジネスモデルを強化し、自社ストックサービスを最大化させていく。SaaSの展開・記帳代行サービスの拡充も想定しており、全社的にはまずは営業利益10,000百万円を目指していく。市場規模も、グローバルWiFi事業が属する国際観光市場は、2019年時点で年間14.6億人の国際観光客到着数を記録し、パンデミック後も回復基調にある。日本国内では、訪日外国人数が2030年までに年間6,000万人を目指す政府目標が掲げられており、インバウンド需要の増加が期待される。また、情報通信サービス市場では、国内での法人設立件数が年間約14万社に上り、これに伴う通信インフラ整備需要が持続的に拡大する。
直近では、株主優待制度の一部変更も発表している。「KO SHI KA | こしか」の3点セットは、原価の高騰と製造が追いつかない状況を受け、優待券(3,000 円)2枚での引き換えを廃止した。ただ、300株以上の保有者に対して「グローバル WiFi」、「VISION GLAMPING Resort & Spa」の宿泊に対する利用券3000円×3枚に加えて、クオカード15,000円分を贈呈する。このような業績好調・拡大局面かつ市場環境の追い風があるなかで、株主還元も積極的な同社の今後の動向には注目しておきたい。
視覺(9416)將全球WiFi業務作爲主要業務,並展開信息通信服務業務、豪華露營旅遊業務三項業務。
全球WiFi業務佔主營構成比的57.0%,爲訪日外國人和境外旅行者提供定額制海外Wi-Fi路由器租賃服務。該服務覆蓋全球200多個國家和地區,並滿足企業需求。特別是,「全球WiFi for Biz」通過應對突發的境外出差和遠程辦公等多樣化使用場景,贏得了企業客戶的信任。此外,通過擴展無限套餐和5G通信相關的服務,爲用戶提供便利的同時,增強競爭優勢。用戶總數已超過2100萬,保持行業頂級位置。2024年12月期第3季度累計的境外用戶屬性上,按件數計算,法人53.9%、個人46.1%;按金額計算,法人66.5%、個人33.5%。重複用戶約佔6成,新用戶約佔4成,涵蓋廣泛的年齡層。此外,亦注重銷售在全球180多個國家和地區可用的eSIM服務「World eSIM」。
信息通信服務業務佔主營構成比的39.1%,爲法人和個人提供通信基礎設施和辦公設備。特別是,新設立的法人服務是其強項,通過面向初創企業的有效銷售戰略,年均支持約14萬家法人成立。與國內年均新設立的法人(約10家中就有1家)的合作,形成了強大的優勢,成爲一個根據成長階段提供最佳解決方案的存儲型商業模式。此外,通過固定通信、移動通信、OA設備、網站製作等多種產品和服務,回應客戶不同成長期的需求,從而擴大收益。藉助CRM的使用,進行追加銷售和交叉銷售,最大化客戶滿意度和持續收益。
豪華露營旅遊業務佔主營構成比的3.5%,提供將自然體驗與私人空間融合的住宿服務,配備有穹頂型帳篷和露天浴池等高附加值體驗。該業務受到追求非日常體驗的客戶群體的支持,國內外的旅遊需求復甦成爲助力。然而,此業務並非重點,似乎並無積極增加設施的計劃。
2024年12月期第3季度累計的營業收入比去年同期增長9.0%,達到26111百萬元,營業利潤同比增長16.1%,達到4317百萬元。主要的全球WiFi業務的法人需求表現穩健,特別是數據容量的「無限套餐」需求維持在高水平,是業績提升的主因。無限套餐的使用率爲法人73%、個人62%,而「無限套餐」的提供區域在11月擴展至116個國家和地區。此外,新產品「World eSIM」的銷售也順利推進,進一步增強了業務的競爭力。信息通信服務業務的營業能力提升顯著,OA設備和移動通信設備的銷售表現良好,自有存儲服務的推廣也在加速,從而提高收益基礎的穩定性。預計全年營業收入同比增加13.6%,達到36145百萬元,營業利潤同比增加33.3%,達到5707百萬元。
從中期來看,計劃擴大全球WiFi的業務客戶基礎、向海外市場擴展以及加強併購,同時擴充新服務和交叉銷售商品。目前,從日本向海外的出境需求佔大多數,但也預計從海外入境到日本、海外之間的全球擴展,收益擴大的空間很大。此外,在信息通信服務業務中,也將加強商品、服務和商業模式,最大化自有存儲服務。還計劃推展Saas及記賬代行服務,整體目標是首先實現營業利潤10000百萬元。市場規模方面,全球WiFi業務所屬的國際旅遊市場在2019年創下每年1.46億國際遊客抵達的記錄,疫情後也正在回暖。日本國內針對訪日外國人的數量,政府設定到2030年達到每年6000萬人的目標,預計入境需求會增加。而在信息通信服務市場中,國內法人成立件數年均達到約14萬件,隨之帶來的通信基礎設施建設需求將持續擴大。
近期還宣佈對股東優待制度進行部分變更。原本「KO SHI KA | こしか」的三件套,由於原材料成本飆升和生產不及格的情況,取消了用兩張優待券(3000日元)兌換的方式。不過,針對持有300股以上的股東,提供「全球WiFi」、「VISION GLAMPING Resort & Spa」的住宿利用券3000日元×3張,以及15000日元的QUO卡。希望在這樣的業績良好且擴張的局面下,以及市場環境的有利因素,積極的股東回報能夠引起關注。