■イー・ガーディアン<6050>の業績動向
1. 2024年9月期の業績
2024年9月期の連結業績は、売上高が前期比4.3%減の11,391百万円、営業利益が同4.1%減の1,705百万円、経常利益が同5.4%減の1,708百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.0%減の1,057百万円と減収減益となった。売上高に関しては、修正計画値(11,503百万円)に対して99.0%とわずかに届かなかった。好調だったのは、EC・フリマサイト向けのカスタマーサポートが堅調に推移したほか、下期以降は既存顧客の新規案件獲得が進捗した。また、脆弱性診断やWAFの拡販によりサイバーセキュリティが大きく伸長した。一方で、既存顧客の売上高の減少を吸収できず、減収となった。なお、チェンジHDとの協業に関しては、ソーシャルサポート等の主力事業及びサイバーセキュリティ事業において、チェンジHDグループの既存外注業務の同社への移管、相互の顧客基盤を活用した共同提案を既に開始している。四半期ごとの売上高では、2024年9月期4Q単独では前年同期比で2.8%増加しており、業績の底打ちが確認できる。
利益面では、営業利益で修正計画値(1,758百万円)を53百万円下回った。営業利益率では前期を0.1ポイント上回る15.0%となった。原価管理の徹底、新規案件の価格設定を厳格化、AIを活用したセンターのオペレーション効率改善などを通じて収益力の向上に取り組んでおり、売上総利益率で1.4ポイント増加した。
2024年9月末の財務指標では、自己資本比率87.7%、流動比率688.1%と安全性が極めて高い。現預金10,402百万円、有利子負債ゼロと資金(調達)余力も十分あり、今後の業界再編、M&A戦略をリードするうえで財務基盤は健全である。
2. 2025年9月期の業績予想
2025年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.5%増の12,365百万円、営業利益が同6.7%増の1,819百万円、経常利益が同6.8%増の1,824百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.4%増の1,220百万円であり、前期の底打ちから回復軌道に戻り、増収増益基調を確認できる予想である。
既存BPO領域では、市場の成長、新たなサービスや技術の登場、規制強化などの契機を捉えるとともに、誹謗中傷やなりすまし広告などの被害の拡大や人手不足などの社会情勢を背景に、継続的な成長を見込んでいる。EC・フリマ、Fintech関連、ゲームサポートにおけるSNS運用、風評調査などに成長の余地がある。また、引き続き営業組織の体制強化に取り組み、顧客の潜在的なニーズを汲み取り提案を強化することで、新たな案件創出に注力する。チェンジHDグループの既存外注業務の同社への移管を拡大するとともに、チェンジHDグループの顧客基盤を活用してサービスの拡販・提供に取り組むこと大企業や自治体などのエンタープライズ向けデジタルBPO領域を拡大する。
サイバーセキュリティ事業においては、サイバー攻撃による情報漏えいやウェブサイトの改ざんなどの被害拡大を背景に企業、学校、病院、地方自治体などあらゆる組織のサイバーセキュリティ対策に関する旺盛な需要を受け、既存サービスである脆弱性診断、WAF、コンサルティングサービスを軸に、市場の需要に応じてワンストップを提供する。さらなる成長に向けて、新卒、中途の両軸での人材の確保に注力し、同社のノウハウとチェンジHDが有するデジタル人材育成力を活用することで、セキュリティ人材として成長できる体制を構築する。また、マーケティング施策に引き続き注力することで、業績拡大につなげるとともに、同社のブランドイメージ向上を目指す。
弊社では、BPO及びサイバーセキュリティ領域における外部環境がおおむね良好であること、営業力・マーケティング力の底上げが前期に行われたことで新規案件が足元増加していること、チェンジHDとの相乗効果が顕在化することが予想できることなどの要因で、売上高・各利益の上乗せ可能性もあると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■E-Guardian <6050> 性能趨勢
1。截至2024/9財年的業績
截至2024/9財年的合併財務業績顯示,銷售額下降了113.91億日元,比上一財年下降了4.3%;營業利潤下降了4.1%,至17.05億日元;普通利潤下降了5.4%,至17.08億日元;歸屬於母公司股東的淨收益下降了14.0%,至10.57億日元。在銷售額方面,與修訂後的計劃價值(115.03億日元)相比,銷售額略低於99.0%。強勁之處在於,對EC和跳蚤市場網站的客戶支持保持穩定,從下半年開始,爲現有客戶收購新項目取得了進展。此外,由於漏洞診斷和WAF銷售擴大,網絡安全已顯著增長。同時,無法吸收現有客戶銷售額的下降,導致銷售額下降。此外,在與Change HD的合作方面,他們已經開始將Change HD集團現有的外包業務移交給該公司,主要業務包括社會支持和網絡安全業務,以及利用共同客戶群的聯合提案。就季度銷售額而言,僅在截至2024/9財年的第四季度中,與去年同期相比增長了2.8%,可以證實業務業績已觸底。
就利潤而言,營業收入比修訂後的計劃價值(17.58億日元)下降了5,300萬日元。營業利潤率爲15.0%,比上一財年高0.1個百分點。我們正在努力通過全面的成本管理、更嚴格的新項目定價以及使用人工智能等提高中心運營效率來提高盈利能力,毛利率增長了1.4個百分點。
根據2024/9年底的財務指標,安全性極高,權益比率爲87.7%,流動比率爲688.1%。有104.02億日元的現金存款,零計息負債和充足的資本(採購)能力,財務基礎健全,可以領導未來的行業重組和併購戰略。
2。截至2025/9財年的收益預測
截至2025/9財年的合併收益預測是,銷售額爲123.65億日元,比上一財年增長8.5%;營業利潤增長6.7%,至18.19億日元;普通利潤增長6.8%,至18.24億日元;歸屬於母公司股東的淨收益增長了15.4%,至1.2億日元,因此我們可以確認上一財年銷售額和利潤的增長趨勢。
在現有的業務流程外包領域,除了抓住市場增長、引入新服務和技術以及收緊監管等機會外,在誹謗和冒充廣告等損害蔓延以及勞動力短缺等社會條件的背景下,預計將持續增長。電子商務和跳蚤市場、與金融科技相關的市場、SNS在遊戲支持、聲譽調查等方面的業務仍有增長空間。此外,我們將繼續努力加強銷售組織體系,通過捕捉潛在客戶需求和強化提案,專注於創建新項目。除了擴大Change HD Group現有外包業務向該公司的轉讓範圍外,我們還將利用Change HD Group的客戶群擴大銷售和服務提供,從而擴大大型企業和地方政府等企業的數字業務流程外包領域。
在網絡安全業務中,在網絡攻擊和網站僞造導致的信息泄露等損害蔓延的背景下,公司、學校、醫院、地方政府等所有組織對網絡安全措施的強烈需求,並針對市場需求提供一站式服務,以漏洞診斷、WAF和諮詢服務(現有服務)爲中心。爲了進一步發展,我們將重點保障應屆畢業生和職業生涯中期畢業生的人力資源,並利用Change HD擁有的公司專有技術和數字人力資源開發能力,建立一個系統,使他們能夠成長爲安全的人力資源。此外,通過繼續專注於營銷措施,我們的目標是促進業務擴張並改善公司的品牌形象。
我們認爲,由於業務流程外包和網絡安全領域的外部環境總體良好,由於上一財年銷售和營銷能力的改善,新項目正在增加,以及可以預見與Change HD的協同效應將變得顯而易見,銷售額和各種利潤也有可能增加。
(由 FISCO 客座分析師角田秀夫撰寫)