ネオジャパン<3921>は、グループウェア中心のソフトウェア開発等を行うソフトウェア事業(2025年1月期第3四半期累計売上高に対して70.9%)、システム開発サービス事業(同29.1%)等を展開している。利益の大半はソフトウェア事業で構成されている。
国産グループウェア「desknet's NEO」が主要製品で、業種・規模を問わず多くの企業に導入されており、販売実績は520万ユーザー超え。スケジュールの管理・共有から企業ポータル、ワークフロー、掲示板、日報、ウェブ会議、安否確認まで、企業の情報共有基盤として、業務改善と働き方改革に役立つ様々な機能を提供している。導入政府機関・自治体数は1,100団体以上。また、「desknet’s NEO」上で動作する、紙・メール・Excel主体で行われている台帳管理や申請書作成など非効率な社内業務をシステム化できる業務アプリ作成ツール「AppSuite」も提供している。そのほか、ビジネスチャットツール「ChatLuck」やクラウド型の新しいコミュニケーションツール「NEOPORT」なども開発。2024年10月には、IT製品比較・レビューサイト「ITreview」が主催する「ITreview Grid Award 2024 Fall」において主力3製品(desknet's NEO、AppSuite、ChatLuck)が4部門で最高位である「Leader」を受賞、「desknet's NEO」は2019年の受賞以来、今回の受賞で22期連続受賞となった。
製品は、オンプレミス形態の「プロダクト」とクラウド形態の「クラウドサービス」と2つの形態で販売されており、「プロダクト」ではライセンス料やクライアントの要望に応じたカスタマイズ料、サポートサービス料(保守料)を計上し、「クラウドサービス」では月額サービス利用料を継続的に売上計上する。同社のストック売上定義は「プロダクト」のサポートサービス料+月額サービス利用料になり、ライセンス料やカスタマイズ料はフロー収益と認識される。2025年1月期第3四半期のストック売上は前年同期比21.7%増で推移し、ストック売上比率は78.2%となった。クラウドサービスにおける製品別売上は、desknet’s NEOが84.5%、AppSuiteが7.4%、その他が8.1%。
2025年1月期第3四半期累計の売上高は前期比6.6%増の5,286百万円、営業利益は同27.3%増の1,378百万円で着地した。ソフトウェア事業の大幅な増収により、過去最高売上を更新。9月1日よりクラウドサービスの価格改定を行い、新たにセットプランの販売も開始しており、第3四半期はクラウドサービスが同20.3%増と大幅な増収、プロダクトは複数の大規模案件があったことからいずれも過去最高売上を達成した。合わせて、通期業績予想の上方修正も発表しており、通期計画は売上高が従来予想の7,037百万円から7,253百万円(前期比9.6%増)、営業利益が従来予想の1,605百万円から1,884百万円(同45.3%増)へ引き上げた。年間配当金も従来計画の28円から、前期比8円増となる31円へ引き上げている。
まず、クラウドサービスの価格改定について、desknet’s NEO、AppSuiteの価格を従来比150%以上(desknet’s NEO:400円から600円へ、AppSuite:320円から500円へ)と設定した一方で、新設したセットプランは10%以下の値上げに留めている。価格改定発表時、AppSuiteクラウドのユーザー数はdesknet’s NEOクラウドユーザー数の約12%に留まっていて、相対的に割安な価格設定としたセットプランの新設によりAppSuiteやChatLuckのクロスセルを加速させる計画となっている。2024年9月以降、契約更新のタイミングで順次新価格が適用されるが、適用時期は契約形態により異なるため1年程度かけて徐々に新価格が反映されていく。年契約が一定数あるため、2025年1月期及び2026年1月期に関しては段階的に業績に反映される見通しとなっている。
グループウェアは、海外製品のほかに国内ではサイボウズが競合の一角として認識されている。ただ、国内で使用する際の使い勝手の良さとコストパフォーマンスで競合と差別化が図られているほか、海外製品とは共存が可能で、実際に企業が競合製品と同時に活用している例もあるという。AppSuiteを含めた使い勝手の良さを追求することで、今後も共存していくことは可能で、継続的な機能面の開発を実施していくようだ。また、今後はdesknet’s NEOの顧客拡大を継続しつつ、desknet’s NEOシェアを活かしてAppSuiteのシェア拡大にも注力していく。ローコード/ノーコード市場は2021~2026年度の間にCAGR16.8%のペースで拡大すると予測されており、AppSuiteは後発で現状はシェアが高くない(ローコード/ノーコード国内市場規模に対して0.4%程度)。ただ、desknet’s NEOユーザーの30%がAppSuiteクラウドを導入した場合、シェアは4.33%まで拡大余地が大きく、売上高も大きく伸張する事業となる。そのほか、海外展開にも注力しており、マレーシア投資開発庁では同社製品の運用が開始されている。
株主還元では、上場来続けている増配を今後も継続すべく取り組んでいくようだ。総じて、業績が好調に推移する中で、desknet’s NEOユーザーに対するAppSuiteやChatLuckのクロスセルを成長シナリオとして掲げ、NEOPORTなどの新サービスの提供開始により更なる業績拡大を目指す同社の今後の動向には注目しておきたい。
小蟻日本株式會社(3921)主要從事以群件爲中心的軟件開發等軟件業務(2025年1月期第3季度累計營業收入的70.9%)、系統開發服務業務(同29.1%)等。利潤的大部分來自於軟件業務。
國產群件「desknet's NEO」是主要產品,廣泛應用於各種行業和規模的許多企業,銷售業績超過520萬個用戶。提供從日歷管理與共享、企業門戶、工作流、公告板、日報、網絡會議到安全確認等功能,作爲企業的信息共享基礎,有助於業務改善和工作方式改革。已經有超過1,100個政府機構和地方自治體成功導入。此外,還提供了可以將以紙質、郵件、Excel爲主的臺賬管理和申請書撰寫等低效內務進行系統化的業務應用程序創建工具「AppSuite」。除此之外,還開發了商業聊天工具「ChatLuck」和雲型新溝通工具「NEOPORT」。在2024年10月,IT產品比較與評審網站「ITreview」主辦的「ITreview Grid Award 2024 Fall」中,主要三款產品(desknet's NEO、AppSuite、ChatLuck)在四個領域獲評最高等級「Leader」,「desknet's NEO」自2019年獲獎以來,今回加上此次獲獎共獲得22期連續獲獎。
產品分爲兩種形態銷售,包括本地部署的「產品」和雲服務的「雲服務」。在「產品」方面,包含許可證費、根據客戶要求的定製費和支撐位服務費(維護費);而在「雲服務」中,則持續記錄月度服務使用費作爲營業收入。該公司的存量營業收入定義爲「產品」的支撐位服務費加上月度服務使用費,而許可證費和定製費則被視爲流動收益。2025年1月期第三季度的存量營業收入同比增長21.7%,存量營業收入比例達到78.2%。在雲服務中的按產品分類的營業收入中,desknet's NEO佔84.5%,AppSuite佔7.4%,其他佔8.1%。
2025年1月期第3季度累計營業收入爲528.6億日元,同比增長6.6%;營業利潤爲137.8億日元,同比增長27.3%。由於軟體業務的大幅增加,刷新了歷史最佳營業收入。自9月1日起對雲服務進行了價格調整,並開始推出新套餐計劃,因此第三季度的雲服務營業收入大幅提升20.3%;由於有多個大型項目,產品營收也均達到了歷史最佳水平。同時,也宣佈了全年業績預測的上調,全年計劃的營業收入將從原來預測的703.7億日元上調至725.3億日元(同比增長9.6%),營業利潤從原來預測的160.5億日元上調至188.4億日元(同比增長45.3%)。年度分紅金額也從原來的28日元上調到同比增加8日元的31日元。
首先,關於雲服務的價格調整,desknet's NEO和AppSuite的價格相比於以往提高了150%以上(desknet's NEO:從400日元提高到600日元,AppSuite:從320日元提高到500日元),而新設的套餐計劃則將價格上漲控制在10%以下。在價格調整發佈時,AppSuite雲的用戶數約佔desknet's NEO雲用戶數的12%,通過推出相對便宜的套餐計劃,計劃加速AppSuite和ChatLuck的交叉銷售。從2024年9月起,新的價格將會在合同更新的時間點逐步生效,但具體生效時間因合同形式不同而有所區別,因此預計將歷時一年左右逐漸反映新價格。由於有一定數量的年度合同,因此2025年1月期和2026年1月期的業績預計將逐步顯現。
群件除了境外產品外,國內市場上還有Cybozu被視爲競爭者之一。然而,國內使用時有良好的使用體驗和性價比,成功實現了與競爭者的區分,同時與境外產品也可以共存,實際企業同時運用競爭產品的例子也存在。追求包括AppSuite在內的良好使用體驗,未來有可能繼續共存,並將持續推進功能方面的開發。此外,未來將持續擴大desknet’s NEO的客戶基礎,並利用desknet’s NEO的共享來增強AppSuite的市場份額。低代碼/無代碼市場預計在2021至2026年度之間以16.8%的複合年增長率(CAGR)擴展,而AppSuite作爲後發產品,目前市場份額不高(在低代碼/無代碼國內市場規模中約佔0.4%)。不過,如果30%的desknet’s NEO用戶導入了AppSuite雲,那麼市場份額將大幅擴大至4.33%,營業收入也將大幅增長。其他方面也在注重境外佈局,目前在馬來西亞投資發展局已經開始使用該公司的產品。
在股東回報方面,似乎將繼續努力以維持上市以來持續增配的趨勢。總體來看,在業績持續向好的背景下,公司將desknet’s NEO用戶的AppSuite和ChatLuck的交叉銷售作爲成長情景,期望通過推出NEOPORT等新服務進一步擴大業績,因此我們應關注該公司未來的動態。