■会社概要
1. 会社概要
三洋化成工業<4471>は、社是に「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を掲げる化学メーカーである。様々な界面などで活躍するパフォーマンス・ケミカルスを通じて、全従業員が誇りを持ち、働きがいを感じるユニークでグローバルな高収益企業に成長し、社会に貢献することを目指している。
2025年3月期第2四半期末時点で、グループは同社のほか連結子会社13社(国内5社、海外8社)、持分法適用関連会社3社、その他の子会社・関連会社5社で構成され、日本、米国、中国、アジアの7ヶ国・地域に23拠点を展開している。サンケミカル(株)(ポリウレタンフォーム用原料等の製造)及びサンアプロ(株)(特殊触媒の開発を行うファブレス企業)については、出資比率50%だが実質的に支配しているため連結子会社としている。
なお2024年3月に、事業環境が悪化していた高吸水性樹脂事業及び中国江蘇省南通市における生産事業からの撤退を決定した。連結子会社のSDPグローバル(株)(以下、SDP)は2025年3月期中に生産を停止する。またSDPが保有する三大雅精細化学品(南通)有限公司の全持分を中国企業に譲渡(2024年12月)するとともに、同社がSDPを吸収合併(2025年4月1日付予定)する。SDPが100%出資するSDP GLOBAL (MALAYSIA) SDN.BHD.および、同社の連結子会社である三洋化成精細化学品(南通)有限公司については生産停止済みで、手続きが完了次第、解散する見込みとなっている。
2025年3月期中間期末時点の資産合計は187,114百万円、純資産は139,141百万円、自己資本比率は72.9%、発行済株式数は23,534,752株(自己株式数1,412,328株を含む)、連結従業員数は1,880名となっている。主要株主は豊田通商<8015>(自己株式を除く発行済株式総数に対する所有割合19.32%)、東レ<3402>(同17.25%)である。豊田通商は同社製品販売・原材料仕入の取引があり、全社売上高に占める割合は豊田通商がおおむね1割強となっている。また豊田通商とは2017年にタイにおけるポリオール事業の合弁に関する契約を締結し、合弁会社GC Polyols Co.,Ltdを設立している。
2. 沿革
1907年に同社の前身となる合名会社多田石鹸油脂製造所を創設し、石鹸や繊維処理剤の製造を開始し、1943年に三洋油脂(株)(社名の三洋は出資者である財閥解体前の三井物産(株)の「三」と東洋レーヨン(株)(現東レ)の「洋」を組み合わせた)を設立した。その後1949年11月に三洋油脂工業(株)を設立し、1963年5月に現在の三洋化成工業(株)に社名変更した。1978年4月には高吸水性樹脂「サンウェット」を世界で初めて工業化、2000年8月にはウレタンビーズ「メルテックス」を開発して自動車内装表皮材に実用化するなど、新製品開発を推進するとともにグローバル展開も推進している。
また、2014年2月に同社初の医療機器となる新しいタイプの外科用止血材「Hydrofit(R)」を発売するなど、中長期成長に向けた事業展開として、アライアンス・M&Aも活用しながら新製品の開発や新分野の事業化を積極化している。一例を挙げると、2021年3月にアグリ・ニュートリション分野への事業展開に向けてファーマフーズ<2929>と資本業務提携、同年6月に持続可能な農業を目指して宮崎県新富町と連携協定を締結、同年12月にスキンケア・医療分野の戦略的協業を目的にロート製薬<4527>と資本業務提携、2022年8月に卵由来の液体肥料の開発を行うENEGGO(株)と資本業務提携した。
株式関係では、1978年9月に東京証券取引所(以下、東証)・大阪証券取引所市場第1部に上場し、2022年4月の東証の市場再編に伴って東証プライム市場へ移行した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■公司資料
1. 公司資料
三洋化成工業<4471>是一家以「通過企業建設更好的社會」爲企業理念的化工製造商。通過在各種界面中發揮作用的性能化學品,旨在發展成爲全體員工都感到自豪、工作有價值的獨特且全球化的高收益企業,併爲社會做出貢獻。
截至2025年3月期第2季度末,集團除本公司外,包含13家合併子公司(國內5家,境外8家),3家按權益法覈算的關聯公司,以及5家其他子公司和關聯公司,覆蓋日本、美國、中國、亞洲的7個國家和地區,設有23個據點。對於陽化工株式會社(用於聚氨酯泡沫的原料等製造)和陽應用株式會社(開發特殊催化劑的代工企業)雖然出資比例爲50%,但因實質上控制,因此作爲合併子公司。
在2024年3月,決定撤出在業務環境惡化的高吸水性樹脂業務以及在中國江蘇南通的生產業務。合併子公司SDP GLOBAL株式會社(以下簡稱SDP)將在2025年3月期內停止生產。同時,SDP將其在三大雅精細化工(南通)有限公司的全部持股轉讓給中國企業(2024年12月),並將於2025年4月1日將該公司合併。SDP全資持有的SDP GLOBAL (MALAYSIA) SDN.BHD.以及其合併子公司三洋化成精細化工(南通)有限公司已停止生產,完結後預計將解散。
截至2025年3月期中期末,資產總額爲187,114百萬元,淨資產爲139,141百萬元,自有資本比例爲72.9%,總髮行量爲23,534,752股(包含自有股票數1,412,328股),合併員工人數爲1,880名。主要股東爲豐田通商<8015>(不包含自有股票的發售股份總數的所有權比例爲19.32%)、東麗<3402>(同爲17.25%)。豐田通商與本公司的產品銷售和原材料採購有交易,整個公司的營業收入中佔豐田通商大致爲1成左右。此外,豐田通商與本公司在2017年簽訂了在泰國的聚醇業務合資合同,併成立了合資公司GC Polyols Co.,Ltd。
2. 沿革
1907年創立了同公司的前身合名公司多田石鹸油脂製造所,開始生產肥皂和纖維處理劑,1943年成立了三洋油脂株式會社(公司名稱的「三洋」是出資者在財閥解體前的三井物產株式會社的「三」和東洋人造絲株式會社(現東麗)的「洋」組合而成)。隨後於1949年11月成立三洋油脂工業株式會社,於1963年5月更名爲如今的三洋化成工業株式會社。1978年4月,首次在全球工業化高吸水性樹脂「サンウェット」,2000年8月開發聚氨酯珠狀材料「メルテックス」,並在汽車內飾表皮材料中實現實用化,不斷推動新產品開發和全球化佈局。
此外,該公司還於2014年2月推出了首款醫療設備——新的外科止血材料「Hydrofit(R)」,積極利用聯盟與併購作爲中長期增長的業務拓展,致力於新產品開發與新領域商業化。舉個例子,2021年3月,與法瑪食品(2929)合作,爲推動農業與營養領域的發展達成資本業務合作,2021年6月,與宮崎縣新富町簽署合作協議以實現可持續農業,2021年12月,與羅特製藥(4527)達成資本業務合作以戰略性合作開展護膚及醫療領域,2022年8月,與專注於開發蛋源液體肥料的ENEGGO公司達成資本業務合作。
在股票方面,該公司於1978年9月在東京證券交易所(以下簡稱東證)和大阪證券交易所市場第1部上市,並在2022年4月東證市場重組後,遷移至東證主板市場。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)