セレス<3696>は、国内最大級のポイントサイト「モッピー」の運営等を行うモバイルサービス事業が主力。DX化支援、ブロックチェーン関連事業等も展開している。セグメントは、モバイルサービス事業(2024年12月期第3四半期売上高に対して94.8%)とフィナンシャルサービス事業(同5.2%)に分かれている。
モバイルサービス事業は、「ポイント」、「D2C」、「DX」で構成されている。主力の「ポイント」では、ユーザーのアクションに応じて現金や電子マネーに交換可能なポイントを付与するサービス「モッピー」と広告主の商品・サービスに関する広告とアフィリエイトメディアを繋ぐASP「AD.TRACK」を運営。「モッピー」ではショッピングやコンテンツ登録、アンケート回答、広告の閲覧などを通じてポイントを貯める。貯まったポイントは1ポイント=1円で現金や各種電子マネー、共通ポイント、ビットコインなど約50種類のサービスに交換できる。累計1,200万人以上のユーザーが利用している。D2Cでは、商品開発・製造・販売まで自社で一貫して行い、アフィリエイトプログラムの「AD.TRACK」とTikTok公認MCNの「studio15」とマーケティングの強化も行っている。DXでは、企業の業務変革や顧客接点改革などを中心に企業の内製化を支援。株式会社ゆめみでスマートフォンアプリやWebサイトを中心にO2O・IoT関連サービスを企画・開発・運用している。
フィナンシャルサービス事業では、連結子会社である株式会社マーキュリーによる暗号資産販売所「CoinTrade」の運営やベンチャー企業への投資を通じたリターンを得ることを目的とした投資育成事業を展開している。国内で有力な暗号資産交換所ビットバンクが持分法適用会社である。「CoinTrade」では、暗号資産のステーキキングやレンディングサービスに注力している。
2024年12月期第3四半期累計の売上高は前年同期比16.9%増の20,218百万円、経常利益が同2.1倍の1,524百万円で着地した。売上高はモッピー好調に加えてD2C販売好調により過去最高を更新、利益はモバイル好調により暗号資産相場下落の影響をカバーした。「モッピー」のアクティブ会員数は同11%増の556万人と順調に推移、ARPUはゆるやかに低下傾向にある。オンライン宅配買取サービス「モッピーリユース」を2024年10月に開始し、ユーザーのポイント獲得機会を拡大し、サイト利用頻度の向上を図った。D2Cは「オイグルト」ユーザーが好調に積み上がり、「ピットソール」も堅調を維持。DXはデザイン案件をフックにしたアップセルが奏功し、売上高は1Qを底に回復傾向にある。
2024年12月23日には、通期連結業績予想の修正及び配当予想の上方修正を発表した。通期の売上高は27,000百万円から前期比14.7%増の27,600百万円、経常利益は2,000百万円から同2.3倍の2,800百万円を見込んでいる。モバイルサービス事業のポイントの「モッピー」において、ポイント付与管理の徹底や広告仕入れの見直しが奏功した。また、第4四半期において暗号資産相場が盛り上がっており連結子会社の株式会社マーキュリーの損失幅が縮小、ビットバンクの持分法による投資利益が見込まれている。
同社は、主力のモッピーで安定的にキャッシュを創出して成長分野に積極投資を行い、成長モデルの異なる事業を組み合わせて持続可能な事業ポートフォリオを構築している。具体的には、ポイント・DXで安定成長し、ブロックチェーンで非連続な急成長、D2Cではユーザーを積み上げることでの売上成長を目指している。中期経営計画2026も開示しており、2026年12月期には売上高40,000百万円(モバイルサービス35,000百万円、フィナンシャルサービス5,000百万円)、経常利益10,000百万円(モバイルサービス5,000百万円、フィナンシャルサービス5,000百万円)を掲げる。モバイルサービスでは、引き続き1to1マーケティング強化や案件多様化によりユーザー数の増加・利用頻度の向上を図る。フィナンシャルサービスでは、運用サービスを多様化することで暗号資産のトータル運用プラットフォームを目指し、暗号資産を新たなアセットクラスとして確立して幅広い投資家層の取り込みを図っていくようだ。そのほか、株主還元では、安定性および継続性に配慮しつつ業績動向・財務状況等を総合的に勘案して実施してく方針。2024年12月期は上場10周年配当を追加し合計60円の配当を行うほか、株主優待として100株以上の株主に10,000円相当の暗号資産を贈呈する。市場環境では、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、ビットコインを中心とする暗号資産の価格は急騰している。2025年以降、アメリカが暗号資産業界にポジティブな政策を続けていくとなると、株式市場のテーマとしても暗号資産関連は注目が集まりそうだ。既存事業で底堅い成長を継続しつつ、暗号資産を中心とするブロックチェーン事業に投資を続ける同社の今後の動向には注目が集まりそうだ。
セレス<3696>是國內最大級的積分網站「モッピー」的經營等的移動服務事業爲主力。還開展了DX化支持、區塊鏈相關業務等。該公司分爲移動服務事業(2024年12月期第3季度營業收入的94.8%)和金融服務事業(同5.2%)。
移動服務事業由「積分」、「D2C」、「DX」構成。在主力「積分」方面,提供可根據用戶行爲兌換現金或電子貨幣的積分服務「モッピー」,並經營連接廣告主商品和服務的廣告和附屬媒體的ASP「AD.TRACK」。在「モッピー」中,用戶可以通過購物、內容註冊、問卷回答和廣告瀏覽等方式積累積分。累計的積分可以按1積分=1日元的比例兌換現金、各種電子貨幣、通用積分、比特幣等約50種服務。超過1,200萬用戶在使用。D2C方面,通過自身開發、生產和銷售整體進行,同時也加強了附屬程序「AD.TRACK」和TikTok認證MCN「studio15」的營銷。DX方面,重點支持企業的業務變革和客戶接觸點改革,進行企業內部化。與株式會社ゆめみ共同計劃、開發和運營以智能手機應用程序和網站爲中心的O2O・物聯網相關服務。
金融服務事業通過關聯子公司株式會社マーキュリー經營數字貨幣銷售所「CoinTrade」,並通過對創業公司的投資獲得回報,展開投資育成業務。國內有力的數字貨幣交易所bitbank爲持分法適用公司。「CoinTrade」集中於數字貨幣的抵押借貸和融資服務。
2024年12月期第3季度累計營業收入爲同比增長16.9%的202,180百萬元,經營利潤同比增長2.1倍達到15,240百萬元。營業收入因「モッピー」的良好表現以及D2C銷售的良好表現創下歷史新高,利潤因移動業務的良好表現掩蓋了數字貨幣市場下跌的影響。「モッピー」的活躍會員數同比增長11%達到5,560,000人,呈穩定趨勢,ARPU則呈緩慢下滑趨勢。在線宅配收購服務「モッピーリユース」於2024年10月啓動,擴大用戶的積分獲取機會,提高網站使用頻率。D2C方面,「オイグルト」用戶數量穩步增長,「ピットソール」也維持了穩定。DX方面,設計項目作爲鉤子成功進行了追加銷售,營業收入在第一季度的低點後呈現恢復趨勢。
2024年12月23日,發佈了修正後的期末合併業績預測及分紅預測的上調。期末營業收入預計從27,000百萬元增加到較上期增長14.7%的27,600百萬元,經營利潤預計從2,000百萬元增長到同比增長2.3倍的2,800百萬元。移動服務事業「モッピー」的積分發放管理的徹底和廣告採購的審查得以發揮作用。此外,在第4季度時數字貨幣市場正在升溫,關聯子公司株式會社マーキュリー的損失幅度縮小,bitbank的持分法投資收益預期出現。
該公司在主力「モッピー」中穩定創造現金並積極投資於成長領域,組合不同成長模式的業務以構建可持續的商業組合。具體來說,通過積分與DX實現穩定增長,通過區塊鏈實現非連續的加速拉升,通過D2C通過積累用戶實現營業收入的增長。中期經營計劃2026也已披露,預計到2026年12月期營業收入將達到40,000百萬元(移動服務35,000百萬元,金融服務5,000百萬元),經營利潤爲10,000百萬元(移動服務5,000百萬元,金融服務5,000百萬元)。在移動服務中,將繼續通過1對1營銷加強和項目多元化來增加用戶數和提高使用頻率。金融服務以多樣化的運營服務爲目標,旨在建立以數字貨幣爲新的資產類別的整體運營平台,以吸引廣泛的投資者群體。此外,關於股東回報,基於穩定性和持續性,綜合考慮業績趨勢和財務狀況等,將實施相應政策。在2024年12月期,除了上市10週年的分紅外,還將給予100股以上股東相當於10,000日元的數字貨幣作爲股東優待。在市場環境中,自特朗普在美國總統選舉中獲勝以來,以比特幣爲中心的數字貨幣價格急速上漲。如果在2025年以後,美國繼續對數字貨幣行業實施積極的政策,數字貨幣相關的股票市場的概念板塊也將引起關注。在傳統業務繼續穩步增長的同時,該公司將繼續投資於以數字貨幣爲中心的區塊鏈業務,其未來動態備受關注。