<15:15> 国債先物は反落、長期金利1.07%に上昇 超長期金利の上昇目立つ
国債先物中心限月12月限は、前営業日比13銭安の142円80銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。米金利上昇が相場の重しだった。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.0ベーシスポイント(bp)上昇の1.070%。需給を巡る懸念を背景に超長期金利の上昇が目立った。
きょうの国債先物は、米国債が売られて10年債利回り(米長期金利)が一時4.3%台まで上昇した流れが相場の重しとなり、終日、弱含みの展開が続いた。
現物市場では10年物以外の新発国債利回りも上昇したが、超長期ゾーンの金利上昇が目立った。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、財務省がきのう開催した国債市場特別参加者会合(PD懇)で、超長期債の発行減額のタイミングが年度内ではなく、来年度からが適当との意見が多く聞かれたなどと公表したことを受けて「朝からロングエンドを中心に売られ、イールドカーブはベアスティープ化した」と指摘した。