<11:14> 前場の国債先物は反落、新発10年債は取引未成立 40年債入札前の調整
国債先物中心限月12月限は、前営業日比11銭安の142円82銭と反落して午前の取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は出合いがみられていない。米金利上昇や40年債入札に向けた調整圧力から、円債は売りが優勢となった。
国債先物は朝方から弱含みで推移。前日の米金利が上昇した流れに追随して始まった。40年債入札に向けた調整圧力もかかり、現物市場では超長期ゾーンを中心に金利が上昇。その流れが先物にも波及した面があった。
財務省が朝方公表した26日開催分の国債市場特別参加者会合の議事要旨では、投資家の需要減を背景に40年債は相応の減額が必要との意見が出ていたことが明らかとなった。
ただ、市場ではすでに30年債もしくは40年債の減額を予想する向きが多かったことに加えて「減額されるとしても来年度からとの見方が強まったとみられ、相場のネガティブ材料として働いている可能性がある」と、みずほ証券のマーケットアナリスト、鈴木優理恵氏はみる。