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〔東京外為〕ドル、147円台後半=米長期金利上昇一服で弱含む(31日午後3時)

 31日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引の米長期金利の上昇一服がドル売りにつながり、1ドル=147円台後半に弱含んでいる。午後3時現在、147円91~91銭と前週末(午後5時、147円08~08銭)比83銭のドル高・円安。
 東京時間は147円80銭台で始まった後、月末に絡んだ実需買いが膨らみ、仲値に向けて148円30銭台まで上値を切り上げた。時間外の米長期金利の上昇もドル買いを支援した。しかし、買い一巡後は上値が重くなり、正午にかけては148円付近でこう着感を強めた。午後に入ると、時間外の米長期金利が上昇幅を縮小させたことがドル売りを誘い、147円80銭付近まで軟化。下値では「米金利の先高観を背景とした安値拾いの動きが散見される」(FX業者)とされ、148円付近まで買い直される場面があったが、戻りは鈍く、その後は一時147円70銭台に押し戻されるなど軟調な展開になっている。
 市場では、前日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)による報道も意識されている。同紙は新型コロナ対策で実施した巨額の財政出動によって、米民間部門の貯蓄が積み上がり、金利上昇に対する反応が鈍くなっているとして、米長期金利の高止まりが継続する可能性を示唆。この報道を受け、日米金利差は当面縮小しないとの見方が強まり「ドルの売り仕掛けがしにくくなっている」(国内証券)という。
 ユーロは午後に入り、対円、対ドルともに軟調。午後3時現在、1ユーロ=147円13~14銭(前週末午後5時、146円27~29銭)、対ドルでは0.9947~9948ドル(同0.9945~9946ドル)。
作者:時事通信
最終更新:10/31(月) 15:47
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