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米国株の低迷は2023年も続く?11月FOMCから見る先行き不安と積立投資家が取るべき戦略

日本時間11月3日の未明に全世界が注目するFOMC(米国金融政策決定会合)が行われ、前回に引き続き11月の利上げ幅についても0.75%となることが発表されました。
今回も0.75%の利上げを行うことについては市場の予想通りであり、利上げ幅自体にはサプライズ感はない結果となりました。
今回のFOMCで注目されていたのは「今後の利上げについてどのように言及されるか」ということです。
過去行ってきた利上げを考慮する
4回連続で行った0.75%の利上げの効果が出てくるには、時間がかかる
様子を見つつ、これからの利上げを検討していく
といった趣旨の声明が出たことから、12月のFOMCでの利上げ幅は縮小に動くのではないかとの憶測が流れました。
この声明発表時には株価は上昇することとなり、市場は楽観ムードに包まれたのですが、その後に行われたパウエルFRB議長の会見で流れは一変しました。
「利上げを打ち止めする時の金利は、これまで想定していた金利よりも高くなる」
「時期尚早な利下げは行わない」
つまり来年早々には利上げが打ち止めになるとする見方が主流だったところ、反して来年中も継続して利上げを行っていくことが危惧される形となり、株価は反転急落。
1日を通してボラティリティ(値幅)の激しい動きとなり、終わってみればS&P500は2.5%安、ハイテク株を中心としたNASDAQについては3.4%安と大幅に下落することとなりました。
2023年も継続して利上げが行われると株価はどう動くのか、それに対して投資家が取るべき戦略はどのようなものなのでしょうか。
金利上昇スピードよりも「いつまで続くか」が重要
利上げ(金利上昇)は株価にとって逆風となります。
ちまたでは「利上げ幅」がフォーカスされがちですが、大事なのは高金利が「いつまで続くか」ということです。
金利が上がると、借金金利ももちろん上昇します。
企業からすると、
新規投資がしづらいことになり、
また借入金の支払利息も増えることから収益圧迫の原因となってしまいます。
この期間が長く続けば続くほど、企業業績にマイナスの影響を及ぼし、株価もその悪影響を避けることは難しいでしょう。
また、金利が高いと、株式投資→債券投資という流れもより濃くなります。
安定性の高い債券に投資することによって4%や5%といった利息を得ることができるなら、あえてリスク(値動き)の大きい株式に投資する必要がなくなってきます。
株式に投資して大きなリスクを背負い、5%や6%といった利回りを得るよりも、値動きの安定している債券で年利5%程度を得る方が費用対効果が高いと考えるのは当然のことでしょう。
いずれにせよ、高い金利水準が長く続くことは、株価にとってはうれしくないことといえます。
最低限するべきことは「相場に居合わせること」
2023年も今年同様、軟調な相場が続き、米国株の本格上昇はお預けとなる公算が大きくなっています。
ですが積立投資家にとっては、逆に良い話なのかもしれません。
絶好の仕込み期が長く続くということになるからです。
株式は「安く買って、高く売る」が基本戦略です。
安い時にできるだけ多く買うことによって、その後の上昇で大きな利益を得ることができるのです。
かといって、自分の資産が思ったように増えないことに耐えられない
利下げが始まってから投資を始める(再開する)方が、資産が増えるんじゃないか
といったような不安や疑問もあるかと思います。
ですが、株価が軟調だからという理由で、投資を辞めるという選択肢は避けていただきたいと考えています。
続けていればいつかは上昇のタイミングが訪れるのが、これまでの米国株の歴史です。
ですが、そのタイミングがいつかを当てることはほぼ不可能です。
実際のところ、金利が下がってから株価が上がるというわけではなく、今後は利下げが行われるということが大勢の見方となった時に先んじて株価上昇となる可能性が高いです。
金利の動きと株価の動きが一致するわけではありません。
だからこそ動きを読むことが難しいのです。
私たち積立投資家が最低限するべきことは、
「その上昇の相場に居合わせる」
ということです。
信頼できるファンドに余剰資金で積立継続を!
積立投資家にとって大切なことは、株価低迷の期間に関わらず、ただ愚直に積立を継続することです。
この低迷期間がいつまで続くかは、誰にもわかりません。
2024年も、2025年も低迷期が続く可能性は大いにあります。
どのように市場が動いたとしても、積立を継続すること。
これが将来の大きな利益につながります。
積立を続けるためにも
「余剰資金で、信頼できるファンドに投資しているか」
これを今一度再確認してみてください。
作者:冨岡 光(FP技能士2級、証券外務員1種 )
最終更新:2022年11月8日
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