東京商工リサーチが9日発表した10月の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は前年同月比13.5%増の596件と7カ月連続で増加した。新型コロナウイルス禍からの業績回復が進まず倒産するケースが増えた。ロシアのウクライナ侵攻を背景とした物価高も追い打ちをかけた。
コロナ関連倒産は42.8%増の230件と2カ月連続で月間の最多を更新した。負債総額は11.6%減の869億9500万円だった。10億円以上の大型倒産が減少し、金額を押し下げた。
業種別では、飲食料品製造業が約3.6倍の25件、飲食料品小売業が約2.4倍の31件と大きく増えた。